2010年 01月 23日
初めての冬山訓練合宿(第2日) ~ 2010年1月10日
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午前5時半前に起床。
スリーシーズン用シュラフにシュラフカバーで寝た結果は…
3~4回は目が覚めたと思うが、その時にちょっと寒い感じはした。
しかし、眠れないほどではなかった。
テントが良かったのもあるかな?
ストーブを焚き、おじやの朝食をすませる。
外に出てみると風はなく穏やかなものの、天気はぱっとせず雲が多い。
箕輪山も今ひとつうかない顔のように見えた。



今日は安達太良山頂までの予定だ。
7:39にテントを出発する。
前方右手には箕輪山、左手には鉄山が見えているが薄雲がかかりクリアには見えていない。
しかも安達太良山の方向は雲のなかだ。
すぐ「峰ノ辻」の分岐ににさしかかり、ここから左に入る。
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しばらくカシャンカシャンとバインディングの音を聞きながら登る。
安達太良山の手前にある篭山(1,548m)が左前方にうっすらと見えるが、安達太良山は完全に雲の中だ。
途中潅木の多い斜面があり、枝がうるさくて抜けるのがちょっとやっかいだった。
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徐々にガスの中に入っていく。
まだ風が無いのは助かるが眺望がないのは残念。
「峰ノ辻」には8:58到着。
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烏川源頭の斜面を牛ノ背の稜線方向へトラバースする手前でハンドテストを行う。
オイラが先頭となりトラバースするが内心は怖々(笑)
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稜線に近づくにつれ風が強くなってくる。
指先が冷たくて痛いほどだ。
雪が風で飛ばされ岩が露出しているところも多く、スキーのソールを傷めないように雪を拾って歩く。

牛ノ背の稜線で風をしのげるポイントをリーダーのIさんより教わる。
なるほど嘘のように風があたらない場所があった。
強風下でもこういう場所を知っていれば落ち着いて行動もできるし、何より身の安全を守ることができる。
昨年末この牛ノ背で遭難し亡くなった方がいたが、彼がこういった場所を知っていればあるいはと思わずにはいられない。

牛ノ背を強風に耐え、風でガリガリに凍っているエビのしっぽが邪魔な稜線を歩く。
安達太良山の山頂までスキーで登るのはキツイので、近くにスキーをデポして登る。
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乳首と呼ばれる岩場を登ると山頂(1,699.6m)に9:58到着。
さぞかし風が強いかと思えば、不思議なことに穏やかな山頂であった。
この山頂には昨年12月6日に生まれて初めて登ったばかり。
1ヶ月ちょっと前のことだが、ずいぶん前のような感じがする。
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山頂の岩場を少し下りた岩陰で休憩し行動食をパクつく。
ホットコーヒーがホントに美味い。
寒いところに長居は無用、そそくさと下山することに。
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牛ノ背を戻り、烏川の源頭を朝来たルートより上部で回り込むと矢筈森(1,6732m)の岩場の下に出る。
ここから振子沢のバーンが広がるのだが、この日はガスで斜面の状況がよく見えない。
ましてや初めてのオイラは「ココスベルノ?ウソデショー」状態(笑)
Iさんがコンプレッションテストをすると雪の状態はあまり良くないので注意するようにという。
すいませんどう注意すればいいのか分かりません(^◇^;)
右の篭山への尾根に逃げるように滑り込んで、それから振子沢に戻れというがオイラはそんなに器用ではない。
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そうこうしているうちにスキーの上手いSさんが真っ直ぐに滑り降り、あっという間に見えなくなってしまった(驚)
追いかけるように次々と滑り込んでいく。
しかもオイラと同じ(くらいの)初心者であるはずのYさんも滑っていくではないか!
残ったのは…オイラ。
決死の覚悟(オーバーか?)で滑り始める。
しかし、ガスでどこもかしこも白くしか見えないので斜度も分からなければ起伏も分からない。
あえなく転倒、また転倒、またまた転倒である。
転ぶと周りの表層が一緒にズズーッと滑るのがなんとも不気味で気持ち悪かった。
何とかみんなの待っている所までたどり着いたが、ゼーゼーハーハーだ。
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全員集結できたのを確認し、今朝登ってきたルートを下っていく。
しかしこの下りもくせ者だった。
立木やヤブがあり、スキーを上手く回せないオイラは幾度となく転倒。
ゲレンデと違って雪が柔らかいので起きあがるのが大変で体力を消耗する。
ここでもヘタウマ?なYさんはまあまあソツなく滑っていくのが悔しい(笑)
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テン場に到着。
今日から合流するSさんと、一緒に登ってきたがすぐ下りてしまうOさんが待っていた。
午後からは、積雪の断面観測とコンプレッションテストの練習を行った。
積雪の各層の雪質を判定したり、比重計測、雪温計測等々。
オイラは積極的にやらせてもらった。
こんな時でなければなかなか経験できませんから。
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ハプニング判明。
振子沢をいの一番でかっ飛んでいったSさんが肉離れになったらしい。
今日のメンバーにはMさんという医師もいるので心強い。
結局SさんとMさんは翌朝下山することになった。

テントに戻る途中ですれ違った、福島登高会とも交流のある山岳会「フィエスタの谷」のお二人がテントを訪問してくれた。
今日テン泊する予定だったが変更し下山するという。
食料の差し入れをいただき有り難く頂戴する。
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ビーコン練習をする前にちょっと休憩しようとテントに入る。
ストーブを焚いて暖まったら、みんな外に出るのが嫌になってしまった(笑)
結局このままゆっくりし、天気図を書いてから夕食の準備をすることになった。
今日の夕食はKさんが下ごしらえをしてきた特製カレー。
しかし実はこれ、Kさんのお母さんが作ったものであることがのちほどバレた(笑)
とても美味しかったですKさん(のお母さん)。
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各自持ち寄ったビールに焼酎、日本酒に泡盛、はてはOさんのお土産であるネパールのとてもキツイ酒まで。
Yさんがこのネパールのお酒を評して、セメダインのような酒と言ったのはもちろん内緒である。
こう書くと大量の酒のようだが、各自自分の分として持ってきたものでたいした量ではない。
でもほろ酔いでいろんな話に花が咲き、楽しい夕げのひとときとなった。
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8Rをプレヒートするためにメタに火を着けて置いたらハプニング発生!
メタがなぜか爆ぜて小さなかけらが飛び散った。
それらはすぐ取ったつもりでいたが、火のついたままナベかなんかの陰で発見が遅れたのがあったらしい。
結局そいつはテント内に敷いた銀マット2枚とテントの底を貫通してしまった!!
テントは後日修理に出すことに。
こんなこともあるんだな~

明日の飲料水を作り、ストーブにガソリンをつぎ足すともう寝るだけだ。
オイラは2張りのテントのうち、大きい方のテント(ジャンボエスパース)に寝ている。
昨日は4人だったが、今日登ってきたSさんが増えたので5人になった。
さて今日はシュラフの2枚重ねで寝るとしようか、ただしダウンジャケットは着ないで。
5人で並ぶと、シュラフ同士の隙間は無くなってぴったりとくっついている。
かえって寒さを防ぐには好都合だ。
この日も9時前には就寝。


コースタイム
テン場7:39~峰ノ辻分岐7:44~峰ノ辻8:58~烏川源頭9:10~スキーデポ9:45~安達太良山頂9:58-10:18~振子沢源頭11:00-11:22~テン場12:02
※積雪断面観測・コンプレッションテスト練習

第3日はこちら

by torasan-819 | 2010-01-23 09:20 | 山スキー | Comments(4)
Commented by 加ト幹事長 at 2010-01-24 09:29 x
私のような日帰り楽チンタレカ男から見ると、トラさんは激しく厳しい世界、遥か彼方の見えない存在となってしまいました(爆)
でも朝と夜の美しさを知らないままというのも勿体ない?
Commented by pot at 2010-01-24 13:14 x
サングラスがとってもいい感じで、ラブリー
黒目線だといい感じはしないですもんね。
どう注意すればいいのか!!ってとこに哀愁を感じて泣けてきそうでした。これからもいっぱい泣かせてください、ムフフ。
Commented by torasan-819 at 2010-01-24 18:30
加ト幹事長さん
いやいやオイラは永遠の適当男です(笑)
ガラにもない世界に足を踏み込んだかな?という感じでしょうか。
遥か彼方の見えない存在とはあの世に行ったということでしょうか(爆)
まだ送らないでください(^∧^)、オ、ネ、ガ、イ。
朝と夜の美しさとは山でのことでしょうか?
星空はちょっと見ましたが寒くてすぐテントに引っ込みました(笑)
Commented by torasan-819 at 2010-01-24 18:34
potさん
いいところに目を付けましたね。
苦労したんですあのサングラス(笑)
最初はぼかしを使ったんだけどそうすると顔が怖い(^◇^;)
ところで50代の男の哀愁を感じていただけたでしょうか。
これからも右往左往あたふたどたばたてんやわんやオロオロを赤裸々に綴りますのでこうご期待!


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