2010年 02月 22日
吾妻山(天元台・大平コース) ~ 2010年2月20日
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山名      中大巓(1,963.6m)
山行期間   2010年2月20日(土)
山行形態   山スキー
山域      吾妻連峰
地形図    天元台
天候      曇り
参加者    5名(L:和○さん・佐○さん・鈴○さん・石○さん・オイラ)
行程      ロープウェイ湯元駅8:48=天元台駅9:03=リフト終点9:34-9:46~人形石10:33~藤十郎手前コル11:19~
         間々川渡渉点12:52~1393ピーク13:25~不忘閣跡13:58~大平分校記念館14:51
行動時間   5時間5分(休憩等含む)
移動距離   15.0km
累積標高差 +308m -1,674m
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20日は天元台から山スキーのクラシックルートである大平コースへ。
大平分校記念館に車をデポし、4人で天元台スキー場のロープウェイ湯元駅へと向かう。
駐車場で石○さんと合流。
切符をロープウェイ片道750円+リフト3回1,350円の合計2,100円購入。
ロープウェイは湯元駅920mから天元台駅1,350mまでの標高差430mを登る。
それからリフト3本でゲレンデトップの1,820mまで上がる。
天元台スキー場は標高が高いだけに雪質が良い。
この日もサラサラのパウダースノーだった。






ゲレンデトップから斜面に取り付く。
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中大巓のピークには登らず、北斜面をトラバースして人形石へ向かう。
ノントレースだったので膝近くまでのラッセルとなり、トップを交代しながら登っていく。
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ミニモンスターが我々を迎えてくれる。
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人形石はGPSでの標高が1,961mだった。
ガスがかかっていて眺望はまったくないのが残念。
後続の8人パーティーが追いついてきた。
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本来ならここでシールを外し大斜面を滑降開始となるのだが、ガスが濃いのでシールを付けたまま下ることになった。
歩き始めて少しするとオイラのスキーに異常発生!
なんとシールが左右両方とも剥がれていたのだ。
これにはさすがに慌てた。
シールはこの低温下でいったん剥がれるともう張り付かない。
シールを外して滑ろうかとも思ったが、この先に登りもあるのでシールは必要だ。
和○さんの指示で、和○さんと佐○さんの持っていたバンドでシールを留めることになった。
片方3箇所ずつ留めて何とか歩けるようになった。
ここまで想定して準備していなかったオイラは経験不足としか言いようがない。
それにまだ新しいシールがなぜ剥がれたのかも原因がわからない。
シールはそのつど乾燥させてきたし、貼るときもちゃんと粘着していたのだが。
何にしてもシールトラブルは重大問題なので対策を取らねばならない。

再度歩き始めたがバンドがあるので滑りが悪い。
しかもシールのズレを完全に防げるわけではなく、途中で締め直したりしながらなので時間もかかるし足も疲れる。
それでも何とか頑張ってみんなについていく。
やっと1860mピークと藤十郎(1825m)の間のコルに到着。
小休止してシールも剥がす。
オイラはシールを少しでも暖めて粘着力を回復させようと腹にしまった。
いよいよ滑降開始だが、緩斜面で相変わらず30センチほどのラッセルなのでスキーはあまり走らない。
藤十郎の北東斜面をトラバースして北尾根に乗る。
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ところどころスキーの走る斜面もあるが、全体的に緩斜面が続く。
和○さんがGPSでルートをチェックし方向修正しながら、ほぼ夏道沿いに下る。
時折薄日も差すが続かない。
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間々川の渡渉点に向かって斜面の勾配が急になる箇所があった。
いよいよ滑降が楽しめるとばかりに皆は滑り込んでいった。
どれオイラもと思ったら「あー」と声が聞こえた。
何事かと斜面の肩に近づき下を覗いたら、なんと崖のように切れ落ちていている。
崖下の雪に2人が刺さっているのが見える。
ここから石○さんと佐○さんが4~5mダイブしたようだ。
右から回り込んで2人に近づくと見事に雪にはまってもがいている。
2人とも怪我がなかったのにはホッとした。
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ツリーランを楽しみながら下る。
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やがて間々川の渡渉点に出た。
川を渡って1393ピークに登り返すためシールを付ける。
オイラは再度バンドのお世話になりシールを留めた。
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ズレるシールに少々難儀しながら、1393ピークを左から回り込む。
再びシールを外して滑降だ。
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不忘閣ヒュッテ跡で休憩。
ここには以前建物があったらしいが今はもう無い。
ネットで記録を探したら、2008年中に取り壊されたらしい。
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ここから先は大平温泉への林道を滑る。
大平温泉にはしばらく前にバイクで来たはずなのだが、すっかり忘れていて初めて来たように感じる。
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退屈な林道滑りだがスキーがそこそこ走るので助かる。
途中で林道を横断して雪崩れる箇所を教えてもらう。

和○さんの後を滑っていたのだが和○さんが急に奇声を発した。
何事かと思うのと、右手前方斜面を灰色の大きい動物が横切るのが見えたのが同時だった。
反射的にオイラも声を上げた。カモシカ?にしてはずんぐりしているような?
和○さんが「熊だ。あの動きは熊だ。」と言う。
信じたくない気持ちもあるが、オイラの目に残像のように残っている姿もやはり熊と認めざるを得ないようだ。
おそらく冬眠しない熊ではないかと思う。
暖冬化の影響かどうかは知らないが、冬眠しない熊が東北でも増えてきていると聞く。
オイラの地元の人もそう言っている。こんな真冬でも熊がいるんじゃ山スキーも注意しなければ。
でもどう注意する?

足を踏ん張るせいか、いいかげん足が疲れて嫌になってきた頃除雪終了点に着いた。
そこから今朝車をデポした大平分校記念館までは間もなくだった。
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by torasan-819 | 2010-02-22 07:41 | 山スキー | Comments(2)
Commented by ULT at 2010-02-23 10:23 x
4m落下してスキーが刺さってもがいている......単独で行動するあたしには想像するだに恐ろしい光景です。やはり激パウダーは一人ラッセルもできない軟弱ものには慎むべき世界ですね。
船形山でご一緒したさい気づいたんですが、陽のさしているところで休んでいるときは、スキーにはそのまま腰掛けずひっくり返して乾かしていた方が良いと思います。濡らすとシールの寿命を縮めるそうです。
Commented by torasan-819 at 2010-02-23 20:46
ULTさん
こんなアクシデントもあえて記録に載せました。
自分への戒めとこのブログを見た人への注意喚起として必要かと。
単独行でも複数でもリスクはありますから一概にはいえないでしょうけど、レスキューでは複数のメリットが大きいでしょうね。
シールのアドバイスありがとうございます。
濡らしたままにしておくと寿命を縮めるとは聞いていましたが、休憩のような短時間でも乾かした方がいいのですね。
これからは気を付けます。


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