2010年 03月 06日
============================================================ 山名 中大巓(1,963.6m) 山行期間 2010年2月28日(日) 山行形態 山スキー 山域 吾妻連峰 地形図 天元台 天候 曇り 参加者 8名(L:和○さん・小○さん・河○さん・牧○さん・杉○さん・石○さん・加○さん・オイラ) 行程 天元台湯元駅8:55=天元台駅=リフト終点9:31-9:43~人形石10:23-10:34~明月荘11:45-12:10~ 渋川13:13-13:25~砂盛13:36-13:50~吾妻山麓放牧場14:49~大沢・大小屋15:16=天元台 行動時間 5時間33分 移動距離 17.9km (沿面距離) 累積標高差 +489m -1,882m (GPS計測) ============================================================ 28日は2週続けての天元台へ。 この日は大沢下りコースだが、もちろん初めてのコース。 早朝、加○さんを乗せ出発して少したってオーバーズボンを履いてこなかったことに気づく。 すぐ自宅に戻りオーバーズボンを履いたが、こんなことは初めてだ。 途中で他のメンバーと待ち合わせ、計4台で向かう。 デポ車が必要なので、8人だと4台になってしまうのだ。 天候は曇りだが、予報では回復傾向にあるらしい。 山だから風とガスさえ無ければ儲けものという気持ちでいればいい。 大小屋の集落にデポ車2台を置く。 駐車場があるわけではないので、集落の方に迷惑にならないよう配慮が必要だ。 残り2台に乗り合わせて天元台へ向かう。 天元台ロープウェイの湯元駅には8時30分過ぎに到着。 この時期に雪が路面に無いことに驚く。 これまでの積雪量が少ないのだが、やはり暖冬ということだろう。 準備を始めてグローブを忘れてきたことに気づく。 なんということだ、予備グローブも一緒にデポ車に置いてきてしまった。 和○さんの予備グローブを借りることができ事なきを得たが、今日はオーバーズボンといい何か変だ。 こんな日は慎重にするに限る 朝早いロープウェイの乗客のほとんどは山スキーのようだ。 ここまで来る途中も感じていたが、ロープウェイの天元台駅を下りてゲレンデを見るとさらに強く感じた。 20日のあのフカフカの雪が跡形もなく無くなっているのだ。 この1週間の暖かさと数日前におそらく降ったであろう雨で、さしもの天元台スキー場も下のゲレンデでは一部地面が出ているほどだ。 ゲレンデはアイスバーン状態で、スキー場のアナウンスが固いバーンへの注意を呼びかけていた。 3本のリフトで一気に標高を500mほど上げ、1820mほどのゲレンデトップへ。 ここでも先週のパウダーの面影もない。 樹氷の雪もかなり落ちていて、枝が露出したオオシラビソは痩せて貧相に見えてしまう。 斜面がクラストしているので、半分くらいのメンバーはスキーアイゼンを装着した。 自分は持ってないが何とかなるだろう…かな? 中大巓の北斜面をトラバースして人形石を目指す。 珍しくリーダーの和○さんの取ったルートは人形石の先に出てしまった。 人形石の道標へと少し戻る。 曇ってはいるが雲が高いので、視界は十分だ。 シールを外して滑り始める。 標高2000m近いというのに、いったん融けてから凍ったような雪もあり、末日とはいえ2月の雪という感じではない。 それでも先週のようにシールをつけたまま下りるよりはましだ。 藤十郎と東大巓のコルで再びシールをつける。 先週のシールトラブルがあったので不安があった。 なんと!案の定つかない。 シールに補修用のグルーを塗ってきたのにだ。 これは参った、先週に続き、和○さんからバンドを借りるハメになってしまった。 なんとも情けない。 先週とはうって変わって、周囲には山スキーの登山者がぞろぞろいて賑やかだ。 東大巓のなだらかな北斜面の弥兵衛平を横切るように歩く。 皆はスイスイ進むが、こちらはシールを留めるためのバンドが引っかかり歩きにくい。 やがて明月荘が見えてきた。 このあたりは平坦なのでガスがかかると小屋も見つけにくいのではないだろうか。 明月荘は中には入らず、小屋の前で昼食休憩となった。 2階建ての小屋は70人収容だという。 続いて到着した6人パーティーも昼食休憩のようだ。 このパーティーとはこの先もずっと抜きつ抜かれつとなった。 明月荘から南東に目をやれば、右手前から左向こうへと続く、東大巓~烏帽子山~家形山の稜線が見える。 明月荘からはシールを外し、いよいよ長い滑降になる。 ところどころに古いツアー標識がある。 ツアールートは渋川の左岸側を滑っていくが、右岸側を滑ることも出来るらしい。 クラストした上に少し雪がのっているバーンにも慣れてきて、それなりに滑ることが出来るようになる。 クジラの背と呼ばれる大斜面を快調に滑る。 やがて忠ちゃん転ばしの急斜面へやってきた。 この斜面は他の記録を見ると、斜度が35度とも40度とも言われている急斜面だ。 たしかに最上部は40度ほどありそうに見える。 我々は最上部の急な場所をカットし、横から回り込んで斜面の途中から滑ることにした。 それでもかなりの急斜面だが、木の無い幅広い斜面でターンが自由なので何とかなりそうだ。 トップを見上げると杉○さんの姿が見えた。 スキーの上手い杉○さんはトップからの滑降を狙っていたようだ。 鮮やかにターンを決めながら滑り降りてきた。 さて自分はというと、意を決して滑ると3ターンくらいで何とか降りることができた。 やれやれ。 この日1人だけのテレマーカーの加○さんは華麗?にターンを決めて降りてくる。 さすがである。 牧○さんもスムーズなターンで降りてくる。 少し下ると渋川を渡る林道に出て、そこで休憩とする。 このまま林道なりに下ることも出来るのだが、この日は少し登って砂盛(1,400m)ピークのの右側コルから滑ることとなった。 皆はシールを付けたが、自分はシールを付けず借りたスキーアイゼンだけで登ることにする。 ところが勝手が違い最初の取り付きで転倒。 その後も汗だくで皆を追いかけるハメになってしまった。 この砂盛からの斜面が、ある意味忠ちゃん転ばし以上だった。 尾根が狭いうえに木立が多い急斜面というだけでなく、いつもは良いという雪もこの日は悪かった。 自分としては何とかかんとかいっぱいいっぱいで滑り降りた。 しかし和○さんの記録では「砂盛の滑りを楽しんだ」となっている。 いつの日かそう感じられるようになりたいものだが… 再び林道と合わさると、あとはほぼ林道なりに滑ることとなる。 ヘアピンコーナーはショートカットも出来るのだが、それをやって木に突っ込んでしまった。 細い木だったので何ともなかったが、皆からはヘルメット必要だぞ~とのお言葉をいただく。 また出費が…でも何とかしないとな。 林道はスノーモービルのトレースなどがあり、エッジが引っかかって滑りにくい。 途中で休憩しているとあの6人パーティーが抜いていったが、そのパーティーが休憩中にまたこちらが先行する。 和○さんより、斜面では他のパーティーと近接して滑ると危険なので、間を取るようにとのアドバイスがあった。 林道は吾妻山麓放牧場へと 放牧場だけあってやたら広々しているが、いかんせん斜度が少ないのでターンをすると止まってしまいそうだ。 ひたすら直滑降と推進滑降で下っていく。 緩斜面になるとスキーの差が出てくる。 ここで一番楽に早く下れたのは加○さんの板だった。 こっちは推進滑降でひと汗かいてしまった。 再び林道と合わさると、行程の残りもあと少しだ。 先頭を石○さんと競うようにして林道を下っていたのだが、途中で大沢駅への分岐を意識しないで過ぎてしまった。 結果的には正しかったのだが、結果オーライではいつか失敗するので反省。 大沢駅への分岐から1kmちょっとで車をデポした大小屋集落だった。 さてスキーを積み込んで天元台へと思っていたら、後に先ほどの6人パーティーも来ているではないか。 我々の他にデポ車は見あたらないので、大沢駅に下りるつもりが我々のトレースを追いかけてしまい、大沢駅への分岐を曲がらなかったようだ。 見て見ぬふりも出来ず、我々のデポ車で大沢駅まで送ることにした。 大沢駅まで2km弱をスキー靴で歩くのは辛いしね。 ところがこっちも大沢駅は初めてで、駅へ上る曲がりを過ぎてしまったりとポカをやったが何とか駅に送り届けた。 マイカーにはこっちのメンバーのと合わせて、9人分のスキーとザックを満載+計4人乗車(笑) 詰めるものだなと我ながら感心した。 6人パーティーは銀座山の会の方々で、活発な山行をされている会のようだ。 その後はデポ車で天元台へと向かい現地解散となった。 自分は加○さんと飯坂で温泉に入りサッパリして帰宅した。 「ウェル福島 おおとり荘」という温泉らしくない施設だが、良い湯だし350円なのでお勧め。 GPS記録(加○さん提供) ※今回はGPSの電池が切れてトラックログが取れなかった。充電した電池を入れた「つもり」だったのだが充電不十分だったようだ。 忘れ物やうっかりが多い山行となったのは、どこかいつもと調子が違っていたのだろうか。 いずれにしても山に入ればセルフレスキューが基本。 装備を忘れるようではまだまだだなオイラも。 ※杉○さんの画像も使わせていただきました。 ※GPSデータは加○さんからいただきました。
by torasan-819
| 2010-03-06 10:49
| 山スキー
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Comments(10)
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at 2010-03-01 21:59
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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torasan-819 at 2010-03-02 06:59
↑見せていただきました、ありがとうございます。
いつか機会があればこんな視点から眺めてみたいものです。
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yossy1904 at 2010-03-02 23:11
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torasan-819 at 2010-03-03 08:07
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加ト幹事長
at 2010-03-03 19:13
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どもお疲れ様です。予告や約束って、時にはしないほうが身のためですね。毎日楽しみにしてます、早くアップしてください(爆)
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torasan-819 at 2010-03-06 10:48
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lc4adv at 2010-03-06 19:51
昔(30年前)の中大巓、天元台とは全く違う景観ですね。びっくり、雪が少ないです。
トラさんのBLOGを見て、昔を思い出してます。 山スキーなら南会津の駒ガ岳や尾瀬(燧ケ岳、至仏山)も良いですが、今はどうなんでしょう。逆に不安になりました。
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torasan-819 at 2010-03-07 06:48
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at 2010-03-09 19:46
x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
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torasan-819 at 2010-03-10 04:32
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