2010年 03月 30日
吾妻山(雪洞合宿) ~ 2010年3月20日・21日(その2)
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山名      家形山(1,877m)
山行期間   2010年3月20日(土)・21日(日)
山行形態   山スキー
山域      吾妻連峰
地形図    板谷・土湯温泉・吾妻山
天候      20日晴れ・21日曇り
参加者    7名(L:和○さん・河○さん・鈴○さん・牧○さん・杉○さん・石○さん・トラ山)
行程      20日 駐車場9:10~登山口9:31~磐梯吾妻スカイライン10:50~水飲場10:59~
             山鳥山12:24~井戸溝12:52~山荘分岐13:34~雪洞地点13:55
         21日 雪洞地点8:56~五色沼(大岩)9:50~慶応山荘10:39~山荘分岐10:52~
             元吾妻スキー場トップ11:20~休憩11:42-12:01~駐車場12:21
行動時間   20日4時間45分・21日3時間25分(休憩等含む)
移動距離   20日6.2km・21日8.2km 計14.4km
累積標高差 +1,233m -1,214m
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その1からの続き=

作る雪洞は横穴式なので、まず斜面を身長くらいまで掘り下げる。
掘り下げる幅は雪洞の収容人数により変わるが、この日は5mくらいだった。

それから左右に離して2箇所横穴を掘る。
この横穴は雪洞の入口になるが、大きすぎない程度にする。
2mほど横に掘り進んだら、今度は左右の穴をつなげるため90度横に掘り進める。

貫通したら内部を人数に合わせて広げるとコの字形の雪洞になる。
片方の横穴ををツェルトかシートでふさぎ入口とし、もう片方を雪のブロックでふさげば完成だ。
書いてしまうとこんな具合だが、イメージしたようには掘れず計画は変更を余儀なくされた。




なぜかというと雪が堅かったのだ。
表面は柔らかくても、中に掘り進むにしたがって堅くなってくる。

始めはスノーソーで雪のブロックを切り出して掘ることが出来たが、やがてスノーソーでは刃が立たなくなってきた。
そうなるとシャベルで雪をガツガツと削るしかなくなり、腕力勝負であり体力勝負になる。
こうなると自分の出番かなと思う(笑)

入口を掘る
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ひたすら腕を振りつづけ雪にシャベルを突き立てるが、一度に削れる雪はそう多くはない。
しかも中が狭いうちは、左右1人ずつしか掘る作業ができない。
もちろん削った雪を運び出したり、雪洞の入口前を広げたりする作業もある。

中へ掘り進む
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7人収容の雪洞は荷物を置いたり炊事をするスペースも必要なのでかなり大きくなる。
掘り始めて2時間以上経過し、内部を十分な大きさまで広げるのは難しいと思い始めていた。
リーダーの和○さんが計画変更するという声が聞こえた。

向かって右の入口前にフライシートを斜めにかけ、ひと部屋を作るという。
フライシートの周囲は雪で押さえるようだ。
そちらは外のメンバーに作業してもらい、雪洞内部の仕上げを急ぐ。

床を平らに削り、天井は水滴がたれないようにカマボコ形に整形する。
壁にはロウソクや物が置けるようにタナを掘る。
おおむね完成したところで外の作業に加わるが、既にトイレも作られていた。

やっと完成
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掘り始めてから約3時間を要してようやく雪洞が完成。
奥行きが予定よりだいぶ短いのでかなり手狭だが、それでも快適なマイハウスだ。
雪洞の中に銀マットを敷き、ザックを運ぶとやっとブーツが脱ぐことができホッとする。

早速夕食のカレー作りに取りかかる。
ガソリンストーブで雪洞内も暖かく(とはいっても零下だが)なってくる。
できあがったホカホカのカレーを食べる。
山での温かい食事はとにかく美味い。

狭いながらも楽しい我が家
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夕食後は雪を溶かして翌日用の水を作りをする。
まだこの時点では外は穏やかで風も吹いていないが、やはり明日の予報では荒れるようだ。
雪洞作りで疲れたこともあり、午後8時半を過ぎると1人もう1人と眠りにつく。

午前1時半に目が覚めてしまったのだが、何やらパラパラと音が聞こえる。
なんとフライシートを雨が叩いているのだ。
その後も何度も目が覚めたが、小雨は降り続いていて風も少し出てきた。

入り口近くに寝ていた牧○さんが寝袋の上に傘を差している。
どうやら雨が浸透してポタリポタリと落ちてきているようだ。
それにしても傘まで持ってきているとは。

明け方近くなって雨が雪に変わった。
予報でも山では昼にかけ気温が下がっていくと言っていたがその通りになった。
フライシートに降った雪がササーっと滑り落ちていく。

朝食は餅入りラーメンおじやで、みそ汁も飲むと人心地つく。
さて今日の行動開始だ。
リーダーによると、今日稜線に上がって縦走するのは強風で難しいだろうという。
とりあえず五色沼を目指し、その状況で最終的に判断することになった。

雪洞前の風景
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もったいないが雪洞をざっくりと壊す。
後で人が雪洞の屋根を踏み抜いたりしないようにするためだ。
8:56にスタートする。

大根森への登り
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アイスバーン斜面
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大根森の斜面ではカリカリのアイスバーンもあり、少々緊張しながらエッジを利かせて登る。
さらに五色沼の大岩までの登りでは、途中から氷となりスキーをデポして登らなければならなかった。
登るにしたがい風が強くなり、大岩周辺は強風のため雪がついていない。

大岩で風を避ける
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我々も風でヨロヨロと飛ばされるので、大岩の陰に逃げ込む。
西には家形山が間近に見えるが、今回もまた家形山には登れない。
リーダーは強風とパーティーメンバーの状況を考慮し、今回は下山撤退と判断した。
日程短縮は残念だが、次回の楽しみに取っておこう。

風を避け樹林帯へ
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大根森との鞍部まで下りシールを外し、沢沿いに滑降を開始する。
何度か転倒するがやっと慶応吾妻山荘まで下りほっと一息つく。
いちだんと風が強くなったようだが、樹林帯の中ではそれもやわらぐので助かる。
山荘管理人の大柿さんにあいさつする。

慶応吾妻山荘
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その後は山荘分岐に出て山鳥山までは登ったルートをなぞって滑る。
山鳥山からは旧吾妻スキー場のゲレンデトップへ方向を変える。
吾妻スキー場は3年ほど前に営業を止めたスキー場だ。
ゲレンデだった斜面にブッシュは出ているものの、我々の他には誰もおらず自由に滑ることが出来る。
いつしか風もほとんど無く穏やかになっていた。

杉○さんの滑り
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牧○さんの滑り
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途中昼食休憩をはさみながら、ゲレンデ跡の残雪を拾いながら滑る。
高湯温泉まで数百メートルというところでいよいよ雪が無くなりスキーを脱いで歩く。
泥の斜面で尻餅をついたメンバーもいたようだ。
駐車場には12:21に到着。

雪を拾って滑る
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駐車場は近い
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今回の山行は天候のため日程が1日短縮にはなったが、目的の雪洞作りができ良い経験になった。
出来れば今シーズンもう一度雪洞作りをして、より自分のものにしたいと思う。
解散後はいつもの飯坂温泉のおおとり荘で汗を流し帰路についた。

GPS記録(20日赤線・21日青線)
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by torasan-819 | 2010-03-30 21:18 | 山スキー | Comments(4)
Commented by マロ7 at 2010-03-31 21:17 x
テントより快適なんでしょうね。
風が入らないから暖かですか。
神棚もあるみたい。
それにしても、二方向避難確保はいいですね。
もう、冬山大満喫でございまぁ~す。
Commented by torasan-819 at 2010-04-01 07:07
マロ7さん
外が極寒でも雪洞内は雪が断熱材になって暖かいですよ。
とはいってもストーブをガンガン焚けばテントの方が暖かくなるでしょう。
雪洞は雪が融けるのである程度以上は上がらないと思います。
風に対しては雪洞は最高ですね。
入り口を上手く作れば風は入らないし、なんと言っても静かです。
テントのようにバタバタとうるさいこともないし。
マロ7さんも是非快適雪洞生活を体験されることをお勧めします。
Commented by lc4adv at 2010-04-01 22:07
面白い事やってるクラブがあるんですね。
雪洞は経験ないです。
でも雪山で遭難したら雪洞しかないですからね。
Commented by torasan-819 at 2010-04-02 05:02
lc4advさん
山岳会としての訓練山行なんです。
今年はもう難しいですが来シーズン一緒に雪洞やってみませんか?
lc4advさん体大きいから雪洞も大きくなってしまうなぁ(笑)


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