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2010年 04月 12日
月山(北月山荘ルート) ~ 2010年4月10日
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山名      月山(1,984m)
山行期間   2010年4月10日(土)
山行形態   山スキー
山域      月山
地形図    月山・立谷沢
天候      晴れ
参加者    5名(L:和○さん・佐○さん・河○さん・柳○さん・トラ山)
行程      白石5:15=姥沢駐車場7:15=リフト上駅8:08-8:18~牛首コル9:06-9:14~鍛治小屋跡9:45~
         頂上小屋9:57~休憩10:02-10:27~仏生池小屋10:53~御田原参篭所11:22-11:37~
         983ピーク12:36-12:57~鶴巻池13:23-13:31~北月山荘13:41
行動時間   5時間23分(休憩等含む)
移動距離   15.4km
累積標高差 +688m -1,858m
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10日早朝5:15に家を出る。途中コンビニで朝食と行動食を買い、高速道路に乗れば月山ICまでノンストップのひとり旅だ。今日は月山スキー場のオープン日。月山はあまりに雪が多いので、スキー場も4月上旬にやっとオープンする。所用によりいったんは断念したこの日の月山。快晴との予報に矢も盾もたまらず何とかやりくりして来ただけに真っ白な月山がことさら眩しく見える。自分にとっては月山の山スキーが初めてというだけでなく、月山という山自体が初めて。初めて登る山は、余計にワクワクするのはいつものこと。

志津温泉を過ぎると車が縦列で止まっていたので、自分もその最後尾に並ぶ。時刻は6:45頃。昨夜から来ている今日のパーティーのメンバーに電話すると、こちらの車のもう少し先にいるらしい。ゲートオープンが7時なのでそのための待ちだと聞き納得。7時少し前に車列が動き出す。急な道を約5キロほど駆け上がると駐車場だ。駐車場で他のメンバー4人と合流する。彼らは昨日のうちに月山の北側になる鶴岡市の立谷沢地区にある北月山荘に車を1台デポし、もう1台で志津に移動しテン泊している。今朝はそこから登ってきたというわけだ。今日は月山のツアールートの中でもロングルートの、月山→北月山荘を縦走する予定だ。駐車場に乗り入れ準備を始める。スキー場オープンのこの日だけは、駐車料金(1,000円)とリフト代がタダなのが嬉しい。スキーを担いで7:26に歩き始める。





今季の営業を始めたばかりの姥沢小屋の前を左に曲がるとリフト下駅だ。リフトの運転開始は8時なので、客はまだ7~8人しか上ってきていなかった。登山届をリフト下駅のパトロールに和○さんが提出。いつしか客も増え、並んでリフトの運転開始を待っていると7:55頃に動き始めた。リフトでは標高を280m稼ぐことが出来る。スキーで登っても1時間とかからないが、せっかくのリフトを利用しない手はない。しかし、厳冬期に志津から登り北月山荘ルートを縦走する人もいるようで、なんとも凄い体力、脚力の人がいるものだと思う。

駐車場から歩く
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リフト運転開始を待つ
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左手の姥ヶ岳を眺めているうちにリフト上駅に到着。既に標高は1500mを超えている。少し先まで移動してシールを付けているうちにも続々と姥ヶ岳へ登っていく人が見える。まるで砂糖の山に蟻が点々と群がっているようだ。何人かが月山山頂方向に歩いていくのを追いかけるように我々もスタートする。

リフト降り場の向こうには朝日連峰
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いよいよスタートする
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斜面をトラバースするように月山と姥ヶ岳の間の牛首を目指し登っていく。見渡す限りの広大な斜面で、どこでも滑ることが出来そうだ。いつもはパーティーをゆっくり引っ張る和○さんのペースが少々速く、薄着でも汗が吹き出してくる。もっとも後でニュースで聞いたら、月山スキー場の辺りでも気温が10度を超えたというから汗をかくのも当たり前だ。月山の上だけ傘のように雲がかかり、直射日光でなくて助かった。パーティーの紅一点の柳○さんは少し離れながらも頑張ってついてくる。そのまま牛首のコルまで一気に登り上げその少し先で休憩になった。

前方には大斜面が
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この頃になると雲が晴れて陽が差してきた。ここから先は斜面が急になるので3人がスキーアイゼンを付ける。佐○さんと自分はスキーアイゼンを持っていないのでこのままだ。佐○さんをトップにジグを切りながら登る。クラストしている部分が多いので慎重に足を運ぶ。鍛治小屋跡を過ぎると強い風で雪が飛ばされるのか岩の露出が目立ってくる。振り返ると眼下には南西方向に姥ヶ岳が見え、牛首に向かっている大人数のパーティーが見えた。もしかするとこの日に会の山行で肘折ルートを歩く西川山岳会なのかもしれない。、その先には湯殿山も頭を表した。最期の登りをひと頑張りして広くて平坦な場所に出ると、頂上小屋のある月山頂上は目と鼻の先だ。

急登を登る
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鍛治小屋跡
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バックには朝日連峰
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山頂の稜線に出る
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頂上小屋
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頂上小屋を少し過ぎたあたりで休憩する。既に単独行者がいて、雄大な眺めをさかなに朝から冷酒をやっていた。東には葉山が近くに迫り、北には鳥海山がクッキリとした姿を見せている。しかしなんと言っても朝日連峰の白くキラキラと輝く山々は素晴らしく魅力的で、今年も縦走しようと思わずにはいられない。シールを外したり行動食を口にしているうちにも、次々と登山者が上がってきた。隣ではワインで乾杯をするパーティーもありなんとも優雅なものだ。

姥ヶ岳の向こうが湯殿山
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10:30に北に延びる尾根へと滑降を開始する。しかし自分はいくらも滑らないうちに転倒。湿った柔らかい雪とザラメになりかけの雪がまだらになっていて、バランスを崩してしまったのだ。このまだら雪はこの後も続き、悩まされることとなった。他のメンバーはどんどん滑っていくので追いかける。

北尾根を滑降開始する
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葉山をバックに
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稜線の少し東側をトラバースするようにゆっくり滑っていく。仏生池小屋には20分ほどで到着したが、暑いのでウエアを脱いで調整する。さらに進むとほとんど平らなのではと思わせるところになり、ここが弥陀ヶ原という高層湿原のようだ。その先に御田原参篭所があり休憩とする。ここは鳥海山の眺めが素晴らしい。ここまで若干の登り返しはあったもののシールを付けるほどではなく、ザラメ雪だったらスピードに乗せてさらに少なくなるだろう。

仏生池小屋(ぶっしょういけごや)で小休止
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御田原参篭所(みだはらさんろうしょ)へ向かう
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前方には鳥海山
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御田原参篭所まではほぼ夏道に沿っていたのだが、ここから先は夏道と分かれ積雪期しか歩けない尾根を進むこととなる。トラバース箇所の手前でコンプレッションテストを練習したりしながら進むと、下から登ってきたスキーの単独行者とすれ違う。1206ピークからは雪庇が大きく単純に尾根を進むことが出来ないので、和○さんがルートの小修正をしながら進む。983ピークのすぐ東側で休憩を取る頃には、雪は重いものの徐々に滑りやすい雪質になってきていた。

1206ピークをトラバース
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尾根を滑る
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雪庇には注意が必要だ
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雪質が良くなってくる
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983ピークの先からはほどよい勾配のブナの疎林が続き、気持ちのいいツリーランとなった。和○さんが以前来たときは今回とは少し異なるルートを取ったようで、しきりに今回の斜面は良かったと言っている。下の方に立谷沢川が見えてくると、長かった北月山荘ルートもいよいよ終盤ということがわかる。三角峰の西側を滑ると鶴巻池の上の斜面に出た。少々ヤブっぽい斜面を一気に滑り降り一息つく。距離にして数百メートルをツボ足で登り北月山ロッジの脇へ抜けると、そこは北月山荘の見える斜面の上部だった。名残を惜しむように鳥海山を眺めれば、あとは北月山荘に向けて思い思いに滑り降りるだけだった。13:41北月山荘到着。

気持ちの良い斜面
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立谷沢川が見える
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鶴巻池へ降る
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滑ってきた斜面を振り返る
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北月山荘へ降る
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北月山荘
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心地よい達成感と疲労感を感じながら、北月山荘の月の沢温泉(350円)でゆっくりと汗を流した。デポしておいた佐○さんの車に5人で乗り込み、月山スキー場の駐車場に向かう。月山をぐるっと大きく回り込むからなのだが、距離が80キロもあるのには驚く。16:30に駐車場で現地解散し今日の山行を終えた。帰路はガソリンを入れたりしながら下道をゆっくり帰ったが、それでも19:10には自宅に着くことができた。

GPS記録
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by torasan-819 | 2010-04-12 04:22 | 山スキー | Comments(8)
Commented by 加ト幹事長 at 2010-04-12 19:28 x
トラさんお疲れ様でした、腹一杯滑りましたね。本音を言うと行きたかったですね~。そんな迷った話を仲間にしたら「べつに行けば良かったのに」と、お前がいなくても的な言われ方をされました(涙)これからは正直に生きます(爆)。
Commented by utinopetika2 at 2010-04-12 19:54
ダウンヒルだけで10キロはあるのでは・・・頼もしい仲間との山行、とても素晴らしいぃ~。
写真もいいなぁ~。
皆さんの表情も良いのでしょうね~。
Commented by yossy1904 at 2010-04-12 22:13
丸山沢といい、北月山ルートといい、僕が今行きたいところのレポートが出てくるので驚きです。
次はひょっとして、肘折ルートなんか考えてます?(←今いちばん行きたいところ)
Commented by torasan-819 at 2010-04-13 07:49
加ト幹事長さん
だから~くれば良かったのに(笑)
来年もいくつもりなのでその時また声かけますよ。
いや来年は肘折ルートにしようかな…
Commented by torasan-819 at 2010-04-13 07:56
utinopetika2さん
そうなんです10キロあるんです。
しかも眺めがまた素晴らしいので最高ですね。
山頂まででしたらスノーシューで楽に登れますので是非天気の良い日に登られることをお勧めします。
Commented by torasan-819 at 2010-04-13 07:59
yossy1904さん
肘折も考えてました(笑)
でも今年はもうムリかな~鳥海山にも行きたいですしね。
どこに行くにしても初めてのところばかりなので目移りしてしまいます。
Commented by トータルリペアECO工房 at 2014-04-29 23:28 x
始めまして。時々目の保養をさせて頂いてました。
月山は旧会社のスキー部で毎年合宿した思い出の山です。
明日は、仕事の帰りに北月山荘に寄る予定だったので
私のブログに、告知とPRを兼ねて載せましたが
その際、こちらのブログをご紹介させて頂きました。
「北月山荘へ降る」の風景から一部を使わせて頂きましたので
まずい様でしたら削除しますのでコメントでご指示くださいませ。
「4月30日 庄内町でクリア!ハードコート施工」の記事です。
宜しければ、他の記事ものぞいて下さいませ。
Commented by torasan-819 at 2014-04-30 02:42
トータルリペアECO工房さん
マイブログをご覧になっていただきありがとうございます。
今回ご使用の風景画像につきましては人物も入ってませんし支障ありません。
そちらのブログでマイブログを紹介していただき、かえって恐縮です。
これからもよろしくお願いします。


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