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2010年 05月 30日
クマガイソウ
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今日はクマガイソウを見てきた。
福島市の水原地区というところでは毎年「クマガイソウの里まつり」なるものを行っている。
クマガイソウを花好きのお袋にも見せたいと思っていたが、なかなかタイミングが合わずに見逃していた。
今年のまつり期間は5/10~5/30までだが、今年は春の気温が平年より低かったのでクマガイソウもおそらく遅いだろうと予測していた。
そうこうしているうちに5月も末になり、幸い今日は晴れ間が見えたのでもう今日しかないとお袋と2人で出かけた。
 
水原の自然を守る会のブログによると、クマガイソウとは以下のとおりとのこと。

「ラン科の多年草で、紅紫色の網目状脈がある袋状の花弁が特徴的な花です。むかし一の谷の合戦などで有名な源氏方の武将「熊谷直実(くまがいなおざね)」が、流れ矢を防ぐため背負って戦った布の袋(母衣)に形が似ていることからこの名付けられており、別名ホロカケソウとも呼ばれます。
鑑賞価値が高い野草のために、園芸採取により自生地が激減。環境省レッドデータブック(日本の絶滅のおそれのある野生生物)の絶滅危惧Ⅱ種に、ふくしまレッドデータブックではさらに強い絶滅危惧Ⅰ種に指定されています。
また大量に群生する自生地としては、水原地区を含め全国でわずか数箇所しか確認されなくなりました。」

人目を惹く優雅な姿形をしていたばかりに、乱獲と盗掘により自生地が激減してしまったようだ。
私も民家の庭で咲いているのを見たことはあるが、山では今のところ見たことはない。
そんな希少価値のあるクマガイソウの大群落があるというのだ。





最終日だからなのか、午後2時を過ぎたというのに見物客が続々と。
我々も同類だが。
山の入口では「まつり」らしくテントで山野草などの即売も。
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杉の植林地の中を4~500mほど登ると…あるある大群落が。
見物台から皆さんクマガイソウに見入っている。
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杉林の斜面にクマガイソウの大群落。
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クマガイソウをいろんなアングルで撮ってみた。
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曇りだったが、雲間から一瞬日が差しこんだ。
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ヤマブキソウの花もそろそろ終わり。
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クリンソウもあった。
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76歳の母。長靴がナイスカラー。
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水原地区管理しているらしいのこの里山は植物の種類が豊富で、道に沿って植物の説明板もかなりの数が設置されていた。
地区の人達に愛されている里山であることが感じられる。
末永く守っていただきたいものだ。

by torasan-819 | 2010-05-30 19:25 | | Comments(10)
Commented by utinopetika2 at 2010-05-30 20:53
確かに凄い群落、圧巻であります。
仙台市野草園にもありますが、僅かです。
Commented by yossy1904 at 2010-05-31 00:18
お母様、お元気そうですね。
私の母も山の花が好きでしたが、早くに亡くなりました。
生きていれば、torasanさんのお母さんと同い年ですね。
私の山岳会ではこの年代の方たち、まだまだ現役です。
Commented by maro4070 at 2010-05-31 06:54
「世に幾千万の母あれど我が母に勝る母なし」…
我、今となっては、できない親孝行に、胸が熱くなりましたど。
お母さん、大事にしてくださいね。
クマガイソウの大群落があるんですね。
Commented by おゆうさん at 2010-05-31 09:09 x
原町二本松線に近い羽山でもクマガイソウ祭りしてました。
2株を30年かかって7千株にしたとか。
竹林を杉林に変える作業は大変な事だったろうと思いました。
家の裏庭なので歩く距離も短く、足の弱い人でも楽でしょう。
Commented by おおさとくん at 2010-05-31 09:43 x
クマガイソウのお花畑、いやはや、見事ですね。自分は若い時に両親を亡くしましたので、うれしいことや辛くて泣きたいことを話すことも、そして孝行したいと思う時に何もできないことに寂しさを感じてしまいます。そんなことで、今は一つ年上の女房のことを大事に守って行きたいと思っています。トラ山さん、大切なお母さんがいつまでもお元気なことを願っております。
Commented by torasan-819 at 2010-05-31 19:51
utinopetika2さん
昔は群生地もあちこちにあったのでしょう。
今はこうして保護しないと見られなくなったのは寂しいことです。
アツモリソウも同じ状況ですね。
Commented by torasan-819 at 2010-05-31 19:59
yossy1904さん
うちのお袋は歩くのが好きで山歩きもしたかったようですが、いろいろと状況がそれを許しませんでした。
以前に比べれば足腰が弱くなったと感じますが、機会があれば連れ出してやりたいと思ってます。
山で出会う70代の方はホントに元気ですよね。
継続することの力を感じます。
Commented by torasan-819 at 2010-05-31 20:04
maro4070さん
機会があれば是非一度見てみる価値はあると思います。
我が母も50代の頃に大病もしましたが、その後はなんとか元気にやっています。
お袋はこうやって孝行のしがいもあるのですが、親父は出不精でほとんど誘いに乗ってきません。
なので親父はいつも留守番です(笑)
Commented by torasan-819 at 2010-05-31 20:11
おゆうさん
あら~おゆうさんもこのブログを見ていてくれたのですね!
羽山のクマガイソウのことは知っていましたが、まだ見たことはありません。
昨年高柴山にツツジを見に行った帰りに寄ろうと思ったのですが、時間が遅くなってしまい断念しました。
この水原地区もすごいですが、羽山の7千株もすごいですね。
クマガイソウは生育環境を整えるのが難しいそうですから、羽山の方もだいぶ努力したのだろうと思います。
またこれからもこのブログにお立ち寄りくださいね。
Commented by torasan-819 at 2010-05-31 20:27
おおさとくん
ありがとうございます。
親が生きていてくれることに感謝しなければなりませんね。
既に自分が世話を焼かれるような歳になっているのに、相変わらず私の世話を焼こうとするお袋の姿に、親というものの有り難さをしみじみと感じてしまいます。
昔から「ひとつ上の女房は金の草鞋を履いても探せ」といいますから奥様を大切にしてくださいね。


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