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2010年 06月 08日
後烏帽子岳 ~ 2010年6月5日
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                       ↑ 後烏帽子から屏風岳の眺め
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山域山名   蔵王連峰・後烏帽子岳(1,681m)
山行期間   2010年6月5日(土)
山行形態   一般登山
地形図    蔵王山
天候      曇り時々晴れ及びにわか雨
参加者    単独
行程      えぼしスキー場12:02~白龍の滝13:36~倉石ヒュッテ13:04~股窪14:11~ろうづめ平分岐14:45
         ~後烏帽子岳15:09-15:16~ゲレンデトップ15:45~山菜採り(約20分間)~スキー場17:07
行動時間   5時間05分
移動距離   14.5km
累積標高差 +1,109m -1,109m
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朝起きると雨である。天気が良くないとの予報もあり山行予定を立ててなかった。しかし先週も山に登っていないので、既に2週間も間が空いている。なので山に行きたいという欲求は高まっていた…
よし雨具を着て近場の山に登ってこよう。雨の中で歩くこと自体を楽しんでしまえとばかりに行き先を考えたが、後烏帽子岳でシロヤシオツツジが咲いているはずなので見に行ってみることにした。昼からの行動開始になるが距離も欲しいので、後烏帽子岳には背面から回り込んで山頂を目指すルートにしよう。ざっと標高差と距離を測って自分のコースタイムを考えると、5時間もあれば大丈夫だろうと考えた。




自宅を出るときは雨が降っていた。蔵王はすっぽりと雲の中で全然見えない。山が見えなくともシロヤシオツツジが見えればいいやと思い車を走らせる。ところがどうだ、雨が上がってきたばかりか、雲間から青空も見えてきたではないか。雨が降らないだけでも儲けものだ。えぼしスキー場の駐車場には正午少し前に到着。スキー場ではシロヤシオツツジ散策鑑賞のため明日まではゴンドラが運行されるという。しかし朝からのあいにくの天気のせいか、客用の駐車場には数台しか車がなく開店休業のもよう。

準備をして12:02にスタートする。今日の足下は長靴だ。道はぬかるんでいるだろうから、そんなときは登山靴より長靴が重宝だで最適だと思う。雨は降っていないが念のため雨具は上下とも着たまま。さてゲレンデの北側から登山道に入り歩き始めるとしよう。ここから股窪を目指して登るのは2年ぶり2回目だ。時折陽が差し青空が見えるものの気温がそれほど上がらず歩きやすかった。しかししばらくするとさすがに暑くなり雨具の上衣だけ脱ぐ。

登山道もすっかり緑に覆われた。
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すっかり散ったシロヤシオツツジ。
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木々の間から見える白竜の滝。
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股窪までは樹林の中で眺望はないのだが、2箇所だけ展望場所があり刈田岳から名号峰、雁戸山、遠くには大東岳や泉ヶ岳が望めた。こちら側にはシロヤシオツツジは少ないようで、しかも花が散っているものが多かった。来るのが少し遅かったか。途中ヘルメットで作業服の男性とスライドしたが何かの巡回だろうか。結局今回出会ったのはこの方だけだった。

展望場所からの刈田岳、五色岳、名号峰。
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ムラサキヤシオツツジ。
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股窪は登山道の十字路だ。
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股窪の近くの池では水芭蕉が咲いていた。
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股窪を直進するとハイライン登り口の少し手前にのエコーラインに出る。右へ行けば聖山平を経て大黒天へ、左に行けばろうづめ平を経て後烏帽子岳へと至る。左の道に進み雪解け水の小川を渡りしばらく歩くと右手に蔵王山岳会の小さな山小屋がある。その先は雪渓が現れたので、そのまま雪渓の上を進むがどうも違うようだ。50mほど戻りよく見ると雪渓を進んですぐ右手に赤布があるではないか。ちょっと見ればすぐわかるのにうっかり見落としてしまったわけだ。ここが山の怖いところだ。

ミネザクラが満開だ。
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ろうづめ平に向けて歩いていると右手に屏風岳が見えてきた。時折陽が差すと残雪と山肌のコントラストが美しい。登山道脇のミネザクラもちょうど満開だった。ろうづめ平の分岐を左に曲がり後烏帽子岳の山頂を目指す。急登の中で一息つき屏風岳を振り返る。南に目をやれば馬ノ神岳と水引入道の間に不忘山の頭が見え、稜線を右に移していけば屏風岳の稜線から杉ヶ峰~前山~刈田岳など南蔵王の峰々が一望できる。屏風岳は来年条件のいいときに山スキーで滑降したいと考えているので、特にじっくりと斜面の状態を観察する。何とかなる?かもしれないがそれは来年までに考るとしよう。

地図にはろうづめ平とあるが案内板はろうずめ平になっている。
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ろうづめ平から眺めた後烏帽子岳。
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屏風岳の壁。出来れば来年滑りたい。
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ミネザクラの向こう遠くに見えるのは刈田岳。
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後烏帽子岳の山頂に立った頃には、南から流れてきたガスで蔵王の峰々も隠れ始めていた。ひと休みし水を飲む。そういえばここまで沢の水を口に含んだだけで、持ってきた水は全然飲んでいなかった。もう濡れないだろうと思い雨具のズボンを脱ぐ。長居する必要もないので山頂には10分と居ず下山することに。ちょっと下ると前烏帽子岳への分岐があるが、ここは右には行かず真っ直ぐ進む。すると登山道が石と木材できれいに補修されているではないか。その補修は数百メートルはあったように思うが、資材はヘリで運んだのだろうか。荒れた登山道を直してもらえるのはありがたいことだ。

ガスがかかってきた後烏帽子岳山頂。
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補修された登山道。
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突然雨粒が落ちてきた。これは降り続けるかもしれないと思い、雨具の上衣と先ほど脱いだばかりのズボンを再び履くことに。しかし少し歩くとまた雨は止んでしまった。暑いのは嫌なので仕方なくまた脱ぐが、いやはやなんとも忙しい。そうこうしているうちに、木々に挟まれた登山道からえぼしスキー場のゲレンデトップにポンと出た。後はゲレンデを適当に下ることにする。少しお土産が欲しくなり山菜を探しながら下ることにした。ほどなくゲレンデ脇にコシアブラを発見。ちょっと大きくなっていたがまだまだ十分食べられる。20分間ほど山菜タイムを楽しみ大量にコシアブラを採取した。シロヤシオツツジも終わり近くとはいえあちこちに咲いていた。沢沿いに入ってみると、まさに満開の見事なシロヤシオツツジがあった。またムラサキヤシオツツジも咲いていた。この辺りは東北有数のシロヤシオツツジの群生地だという。

スキー場の最上部。
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コシアブラの木。
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シロヤシオツツジ。
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クリンソウ。
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下り始めた頃は聞こえていたゴンドラの音も今は聞こえなくなり、人っ子1人いないゲレンデを黙々と下る。駐車場には17:07に到着した。山菜採りの時間を含めてもほぼ計画通り5時間の山行だった。今回は雨を楽しもうと来たのだが、たいした雨にもあわず儲けものといえるのだろうか。それとも雨を楽しめなかったから期待はずれなのだろうか…
どちらでもいい今日も山を楽しめたことには違いないのだから。

GPS記録(電波が途切れたところは繋いで再現した)
赤=登り 青=下り
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by torasan-819 | 2010-06-08 01:28 | | Comments(2)
Commented by utinopetika2 at 2010-06-09 23:17
諸般の事情があって、今年は蔵王山麓に通います。
ここ、よいですねぇ~。
明後日、行ってみようと考えています。
Commented by torasan-819 at 2010-06-10 07:15
utinopetika2さん
蔵王は近くていいですね。
1日つかえばちょっとロングになりますが股窪~エコーライン~前山~杉ヶ峰~屏風岳~後烏帽子岳も歩けますよ。
それから不忘山も花の時期になってきました。


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