2010年 11月 02日
蔵王横川支流 空沢 ~ 2010年10月3日
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山域山名   蔵王連峰・横川支流空沢
山行期間   2010年10月3日(日)
山行形態   沢登り(キノコ採りの予定が調査山行に)
地形図    不忘山
天候      曇り時々晴れ
参加者    4人(L:ナマステさん、チャリマーさん、小○さん、トラ山)
行程      空沢入渓9:32~30m滝9:46~再入渓10:38~ナマステP合流12:23~ヤブ13:04~湿原13:28~林道17:03
行動時間   7時間31分
移動距離   約6.5km
累積標高差  約700m
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ナマステさんの企画に急きょ参加。キノコ採りの予定と聞いている。しかし朝集合場所に着いたとたん急用が入り、行くのは諦めて自分だけ自宅に戻った。しかし1時間半ほどであっけなく用事が終わってしまい、迷ったが後を追いかけることにする。分かっているのはナマステさんは横川支流の天神沢近くから古い登山道?をたどり途中で沢も遡行するということだけ。地図を見れば天神沢はわかるが、古い登山道なんて歩いたことはないし取り付き箇所も不明だ(昭文社の登山地図には薄い点線で廃道とされている)。ただしこの前のナンバ沢の時にナマステさんが「ここいらから入る道がある」と言っていたのは覚えている。その「ここいら」というのがホントにここいらなのでハッキリしない。取り付きを見つけたにしても1時間半遅れでの出発だ。追いついて合流できるのだろうかかなり不安。しかし既に行く気モードの私はとにかく向かうことにする。





不忘山林道に入って少しすると車がぞくぞくと下ってくる。何やら物々しい雰囲気。しかもヘリコプターの音も聞こえる。すれ違う車のドライバーに聞くと、遭難者が発生しヘリで収容したので解散になったところだという。狭い林道ゆえ消防や警察などなど関係車輌が全部降りるまでしばらく待つしかなかった(遭難したのはキノコ採りの地元の男性で、斜面で滑落し頭を打って亡くなった)。秋はキノコ採りでの事故が多いので自分も気をつけなければ(10/7には蔵王エコーライン滝見台付近でキノコ採りをしていた地元男性が滑落して死亡)。

関係車両をやり過ごし天神沢を目指す。林道脇にナマステパーティーの車が停めてあった。沢はその200mほど先だ。地形図で確認すると天神沢はここらしい。しかし橋のプレートを確認すると「からつ沢」とある…なぜ???。地形図を再確認するがやはり天神沢だ。腑に落ちないがおそらく地形図の表記ミスだろうと考えることにした。登山を始めてから知ったのだが、国土地理院の地形図には表記ミスが意外にある。古い登山道の取り付きは車の辺りだろうと探すが、それらしき踏み跡が見つからない。当てずっぽうに斜面に突っ込むことも考えたが、結局沢を登ることにした。

                        登り始めは角張った大きな岩が多い
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                        なかなか見事な30m滝
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大きな岩がゴロゴロする沢を登ると間もなく前方に大きな滝が見えてくる。10分も歩くと滝が見えてきた。水量は少ないが高さは30mほどあろうかという直瀑。単独だし直登は当然無理なので右から巻くことを試みる。登っていくとかなりいやらしいザレ斜面。何とかトラバースして滝に近づくもそれ以上進めずストップ。やむなく戻り別なルートを探る。結局右手の尾根に取り付くしかないと判断し高巻く。頭上ではヘリがまだ飛んでいる。両手両足4輪駆動で登り樹林の中へ入ればやれやれだ。

そこからしばらくは急斜面をはい上がり続ける。ナマステパーティーが歩いたであろう道が無いか探すが見あたらない。どんどん登って尾根に合わさると、獣道程度の尾根道があった。ここが「古い登山道」か。念のため枝に赤布を付けておく。やがて踏み跡は不明確になり、いつしかあたりは笹ヤブになっていた。道を外したようでしばしヤブこぎをすると再び踏み跡に出られた。ほどなく沢が見えたので沢に降りたが水がまったく無い。下流はすぐ涸れ滝で落ち込んでいる。上手いこと落ち口の上に出たのだ。ここにも赤布を付けておく。

                        ゴーロの涸れ沢が続く
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                        水流のある場所は少ない
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                        青空が眩しい
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沢はずっとゴーロが続いている。たまに水が現れるがすぐ消える。沢の岩は丸みを帯びているので、時期によっては水流も豊富なのだろう。傾斜が緩く滝も無いため変化に乏しい。先行しているであろうナマステパーティーを黙々と追いかけるが、そう簡単に後ろ姿は見えない。途中見つけたキノコは毒キノコのツキヨタケ。いい加減飽きてきたので休憩にしようとしたら、目の前に昼食休憩中のナマステパーティーが現れた。1時間30分の遅れは大きかったが何とか追いつくことができホッとする。あいさつもそこそこにこちらも昼食とする。話しをすると今日はキノコ採りよりも、古い登山道から芝草平までのルート調査がメインだという。ここまで来たのだから今日はお付き合いするしかない。ナマステさんに沢の名前のことを聞くと、この沢は天神沢ではなく空沢らしいとのこと。そして地形図で空沢とされているのは大柳沢とのこと。ややこしい。国土地理院に訂正してもらいたいものだ。蔵王のカモシカ調査員でもあるナマステさんはさすがに詳しい。

                        合流し遡行を続ける
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                        秋も深まり黄色に染まる
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C1600あたりから左手のヤブに突入し芝草平の方を目指す。しかし時間切れで芝草平までは行けず。屏風岳が間近に見える湿原で引き返すことに。古い登山道は今となっては痕跡すらわからないが、地図で見る限りその昔は芝草平まで通じていたようだ。この時期は湿原も乾いていて草原となっていた。南蔵王の稜線が間近に見え、いつもとは違ったアングルで紅葉の刈田岳~杉ヶ峰~屏風岳~南屏風岳を眺める。曇ってきたので今ひとつ色が冴えないが。東側は衝立のような屏風岳も西側は緩やかにすそ野を広げている。

                        ヤブ漕ぎの前方に見える刈田岳
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                        湿原も今は草原に
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                        優しいラインを見せる屏風岳
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再びヤブをこぎ沢に戻る。後は延々と沢を下るのみ。途中で小○さんがブナハリタケを採る。ナマステさんは私が沢に入ったポイントまで行かずに左岸から森の中へ。するとそこには廃道らしき踏み跡があった。ここでチャリマーさんがハナイグチを採る。私は初めて知ったキノコなのだが美味しいという。その後も彼は何本もゲットしていたので私もと思うが、1本も見つけることができなかった。薄暗くなり始めた森の中を下り林道に着いたところは我々の車のすぐ前だった。今朝この辺りかなと見た斜面なのだが、踏み跡も微かでなんの目印もないので、知らなければいきなりここから登ろうとは思えない。また来るときがあれば登山地図にある廃道のラインをなぞって歩いてみたいものだ。キノコは採れなかったが面白い山歩き沢歩きができた秋の1日だった。

by torasan-819 | 2010-11-02 03:28 | 沢登り | Comments(2)
Commented by マロ7 at 2010-11-02 06:27 x
おはようございます。
このルート、気になっていましたが沢登り…。
S50の国土5万分の一をみたら、横川林道から芝草平へと、杉ヶ峰に抜けるルートがはっきり明示されていますね。
私は、B-293番機の回収ルートかなって???
残骸、ありませんでした。尾根ルートから角度で反射する金属があるそうですが、ルート図は今回、消極的ね(笑)
Commented by torasan-819 at 2010-11-02 12:42
マロ7さん
しばらく前にGPSが調子悪くなりトラックログが取れないので、このところルート図をアップしていません。
他意はないです(笑)
B29に関してはその時の現役世代が今も地元に大勢いらっしゃるので、私は積極的に話題にはしないのです。
そのうち山で会えたらお話ししましょう。


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