2011年 01月 25日
吾妻連峰・高山 ~ 2011年1月23日
                         山頂のテレビ電波反射板
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山域山名   吾妻連峰 高山(1,804.8m)
山行期間   2011年1月23日(日)
山行形態   山スキー
地形図    土湯温泉
天候      晴れのち雪
参加者    単独
行程      男沼7:43~登山口8:52~ヤセ尾根1240m10:23~高山13:04-13:30~ヤセ尾根1240m14:18~登山口14:42~男沼15:27
行動時間   7時間44分
移動距離   15.8km
累積標高差  +1,411m -1,411m
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吾妻連峰の高山(たかやま)は2年前にスノーシューで登ろうとして途中敗退した山だ。その時の記録はこちら。今回は山スキーで再挑戦することとなった。スノーシューの時は単独でのラッセルがきつかったことも敗退の原因のひとつだったが、今回は山スキーで機動力がありパーティーなので問題はないだろうと思っていた。しかし早めに帰宅しなければならない事情ができた私は、一緒に登るはずだった和◯さん達4人パーティーとは別に単独で先行する計画となった。午前5時20分過ぎに自宅を出発、福島西ICを降りると偶然和◯さんの車に遭遇。土湯温泉から細い道を男沼の駐車スペースを目指して登る。最後の700mほどは除雪されておらず車で雪を踏み固めただけで、4躯でも油断すればスタックしそうだ。駐車スペースには既にワカサギ釣りと思われる車が5~6台止まっていていっぱいだった。我々は30分以上かけて雪をかきあらたに駐車スペースを作らねばならなかった。おかげで準備運動にしては十分すぎるほど汗をかいてしまった。準備をして和◯パーティーに先行し7:43にスタートする。スタート地点の標高はGPS読み659m。





                         男沼の駐車スペース
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登山口まではしばらく林道を行かねばならない。スタートしてすぐショートカットのつもりで林に入ったがヤブがうるさく、かえって時間がかかりそうなので林道に戻る。林道には先行者のトレースがあり、追いかけるとヘアピンカーブ手前で道を外れ斜面に入っていく。ここは先行者にならってショートカットルートをたどることにする。先行者のトレースがあるとはいえ細板のようで幅が合わず、半ラッセル状態が続く。2年前は湿って重い雪に苦労した。今年はスキーなので一概に比較出来ないが、温度が低くて乾燥した軽い雪はラッセルも楽ではある。気温はマイナス5℃以下のはずだが、青空で日差しを浴びながら急斜面を登って行くと汗が噴き出てくる。たまらずウインドブレーカーを脱ぎ上半身はアンダーウエア1枚になる。こうなることを想定して始めから2枚しか着ていない。ウインドブレーカーをしまおうとザックを下ろすと、括り付けておいたはずのヘルメットがない。おそらく最初のショートカットの時にヤブに取られたのだろう。いやはやなんたる失態だ。ここから戻るのもかなり辛い。おそらく後から来る和◯パーティーが見つけてくれるだろうと期待し先に進むことにする。

                         登山口手製看板
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                         右に入ると登山口
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林道のショートカットを何度かすると、上手い具合に登山口の少し手前に出られた。林道の左肩に手作りの登山口看板があるが、その少し先で右に入る道がありそこが登山口だ。登山口には特に案内板はないので、積雪期でトレースがないと分かりにくく、通り過ぎないよう注意が必要だ。登山道に入って少し登ってからまた大胆にショートカットする。急斜面をグイグイと登る…つもりだったが今日はいつもの感じとはちょっと違う。左足の古傷が痛むこともあるのだが、どうも足の運びが重い。思ったより時間がかかっている。c950あたりで登山道に合わさるがそのまま横切りブナ、ミズナラなどの林の中へ入る。気持ちのいい疎林の中を歩きP1025の北側をトラバースしていく。まだあちこちにかなり古いツアー標識が残っている。林の中にはスキーによる登りと下りのトレースが何本か見える。やがてヤセ尾根の肩(1240m)に着いたが本来なら見えるはずの高山の山頂や箕輪山などは雲の中で見えない。ここまであったトレースはヤセ尾根へは続いていなかった。ところでこのヤセ尾根を何故か「フンドシ」と呼ぶらしい。
         
                         林間の登り
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                         トレースが1本あった
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                         ヤセ尾根の左側は雪庇
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                         古いツアー標識
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                         急斜面の登り
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ヤセ尾根からはトレースのない雪面を淡々とひとりでラッセルしていく。山頂までは標高差も距離もまだ半分近く残っている。思いのほか重い足取りに、今日の帰宅時間を考えると2年前に続いての敗退も脳裏をかすめる。このまま引き下がるのはどうにも悔しい。計画では12:00を下山開始時刻としていたが、とにかく行けるところまで行こうと決める。ヤセ尾根を過ぎ少し急斜面を登ると、なだらかな斜面にオオシラビソ(アオモリトドマツ)やコメツガ、ダケカンバの林になる。2年前に時間切れとなり引き返したc1400m地点を過ぎると、そこから先は初めて踏み込む地だ。大きなコメツガを縫うように深雪に難儀しながら進むと、やがて高山の南東斜面に取り付く。この急斜面を300mほど登り上げれば山頂だ。いつもの自分なら300mはさほどに感じないが、今日の自分には1000mにも感じてしまう。急斜面でうねりのある雪面、しかも樹木を回りこみツリーホールに注意しながら登るのはキツい。今日は朝から今ひとつ調子が良くなかったが、特にこの最後の登りでは登り切れるのかと思うほどだった。とにかく足が上がらないのだ。少し登っては休み少し登っては休みとまさに亀の歩みであった。情けない。これまでの人生で足がつったことはないのだが、今日ばかりは足がつりそうとはこのことかと思ってしまった。辛くなると人恋しくなってくるのか、おっ誰かのトレースがあると思ってよく見ると、カモシカの足跡トレースだったりする。それでも足を運びスキーを前に出せば山頂は近づいてくるもので、やがて山頂の反射板が見えてきた。と思ったら後ろから声がする。私がこの登りで難儀しているうちに、和◯さんパーティー4人の中でも健脚の小◯さんと河◯さんが追いついてきたのだ。ああ~これなら一緒に行動してラッセル交代しながら登っても同じことだったなと思ったが、自分ひとりでルートを探しラッセルして登ったことに価値があるのだと自分を納得させる。期待通りヘルメットを拾って持ってきてもらえたことに感謝。天気はいつしか風雪になっていた。

                         追いついてきた2人
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                         山頂到着
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                         2基のテレビ電波反射板
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                         シールを剥がし滑降準備
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                         斜面はパウダーの深雪だが樹間が狭い
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山頂に着いたのは13:04だった。予定より1時間あまりの遅れだった。帰宅時間に余裕を見ていたのでなんとか間に合うだろう。山頂は風が強かったが、この時期の吾妻連峰としてはまだそよ風みたいなものか。風のため山頂の雪は吹き飛ばされあまり積もってなく、ところどころ地面が見えているくらいだ。気温はマイナス15℃くらいなのだろう、汗で湿った指が痛くなってきた。ちなみに山頂にある反射板はテレビ電波の反射板で、一辺10m×10mの大きなものが2基あり遠くの山からも良く見える。高山の景観を損ねているが致し方ない(地デジ化完了後は必要なくなるのだろうか?)。山頂から少し下って風を避けて昼食とする。そうしているうちに和◯さんと佐◯さんも到着し、和◯パーティーも全員到着した。パンを食べラーメンをすするとやっと落ち着いた。帰りを急ぐ私は、お先にとひとりで滑降開始。雪はまさにパウダーなのだが、こうも樹木が混んでいてうねりがあると私の技術ではとてもじゃないがスイスイと滑降というわけにはいかない。何度か転倒し雪まみれになりながら、いつの日かもう少し格好良く滑りたいものだと思うが、「いつの日か」はいつの日かのままに終わるのだろう。なんとか急斜面を下るとあとは適度な斜面が続く。パウダーにスキーを走らせるのは気持ちがいい。あれほど苦労して登った対価の快適な滑りを楽しむ。しかし最後までは続かない。林道では推進滑降や歩きもあり最後の体力を搾り取られる。山頂から約2時間で男沼の駐車スペースに到着。

急いで装備を解きスキーを載せて帰ろうとしたら、ちょうど和◯パーティーも到着。さて車をUターンしようとしたらなんと車が柔らかい雪にはまり亀の子スタックになってしまった。そこから脱出させるのに5人がかりで40分もかかりガックリ_| ̄|○ 結局帰りの時間も和◯パーティーと同じになったどころかかえって遅くさせてしまった。結果として早く帰宅するための単独行はなんの意味もなかったことになる。いやはやお粗末。人生はこんなものさ。和◯パーティーの皆さんには、ヘルメットの落し物にスタック脱出とお世話になりっぱなしだった。とにかくこの駐車スペースは途中の道も含め要注意。雪の深いときは下の除雪してある道路に止めて徒歩で上がるのが無難だろう。それにしても今回はなんとか山頂に到達し2年前のリベンジは果たせたものの、かなり課題の多い1本となってしまった。会心の1本を得られるまで再チャレンジだ。

後日談:下山がかなり遅れたが余裕を十分見ていたので、帰宅時間は30分遅れで済み所用にも余裕で間に合った。しかしいつになく疲労感が強い。翌朝起きるとゾクゾクと寒気がする。その後はこのブログにも書いたとおり息子からインフルエンザに感染したのだ。山スキーの日は潜伏期間だったようだ。それにしてもタミフルは驚くほど効く。新型インフルエンザ対策に国家備蓄するわけだ。

                         GPS記録(河○さん提供)
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by torasan-819 | 2011-01-25 10:33 | 山スキー | Comments(6)
Commented by 煙突おじさん at 2011-01-27 20:26 x
トラ山さん
標高差1400mの新雪斜面の登り、しかもラッセルとは
タフですね。
しかもインフルインザだったとは!
いかに自分が軟弱だったか思い知らされます。
少し、発奮して自分に鞭打ってみます
Commented by torasan-819 at 2011-01-27 22:20
煙突おじさんさん
いえいえ私など足元にも及ばない鉄人が世の中には大勢いらっしゃいます。
年齢とともに進むであろう体力低下に抗おうとつい頑張ってしまいます。
でもあんまり自分に鞭打つと故障しますのでお互いほどほどにしましょうね。
故障するとなかなか治りませんから。
今の私がそうですし。
Commented by 加ト幹事長 at 2011-01-28 17:55 x
あらなんだべ、ブログの更新なんてしてねで寝でねばなんねっちゃ。週末はどうすんの?おら暇だよ(爆)
Commented by torasan-819 at 2011-01-28 20:42
加ト幹事長さん
すっこどねえがらね(笑)
日曜日山さ行ってみっぺが?
Commented by NON at 2011-01-28 20:56 x
私たちは一生懸命登って、一生懸命歩いて下りる
スキーはいいですね、下りは滑って下りられる。
あこがれの山スキーやりた~いv(⌒o⌒)v
Commented by torasan-819 at 2011-01-29 07:33
NONさん
歩いて下りるのも好きですがスキーの機動力は魅力です。
NONさんもいよいよ山スキー来月ですね!
思いっきり楽しんでください。
私も山スキー始めてまだ1年ですが世界が変わりました(^^)V


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