2011年 02月 08日
蔵王・水引入道と馬ノ神岳 ~ 2011年2月5日
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山域山名   蔵王連峰 水引入道(1,656m) 馬ノ神岳(1,551m)
山行期間   2011年2月5日(土)
山行形態   山スキー
地形図    不忘山
天候      曇り
参加者    5人(L:Yoshikiさん、斎○さん、植○さん、チャリマーさん、トラ山)
行程      南蔵王野営場7:00~神嶺林道7:37~東尾根に乗る9:11~馬ノ神岳10:19~水引入道11:34-11:53~
         神嶺林道13:14~南蔵王野営場13:40
行動時間   6時間40分
移動距離   約11.5km (図上計測)
累積標高差  約+1,070m 約-1,070m (図上計測)
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水曜日に白峰会yoshikiさんよりメールが入った。今週末土曜日に遭対訓練の現地踏査で馬ノ神岳(まのかみだけ)から水引入道(みずひきにゅうどう)の循環ルートで調査山行をするという。そのラッセルメンバーを募集するとのこと。金曜日に西吾妻山・二十日平の予定を入れたばかりでもあり、土曜日は近場で不忘山か水引入道かなと思っていたところだったので、渡りに舟とばかりに「同行希望」と返信した。馬ノ神岳にはこれまでスノーシューで3回(昨年の記録)登っているがスキーでは初めてになる。山頂までのハッキリした道が無い山なので、積雪期以外に登るには少々難儀する。また馬ノ神岳は貴重な「北限のカラマツ」の生息地でもある。本日の参加者はyoshikiさん、斎○さん、植○さんの白峰会3名+昨年の沢登りで一緒になったチャリマーさんと私の5名となった。南蔵王野営場の管理棟の少し上にある、南蔵王が一望できる駐車スペースに車を停める。南蔵王野営場は160ヘクタールもの広大なエリア内にキャンプサイトがあり積雪期もオープンしている。雪中キャンプやレンタルでスノーシューや歩くスキーも楽しむことができる。しかし積雪期は利用者が少ないだろうから、もったいない感じもする。





                         正面に水引入道と馬ノ神岳が見える
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                         林道から斜面に取り付く
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                         快調に高度を稼ぐ
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                         東尾根に出た
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準備をして予定どおり7:00にスタート。昇ったばかりの太陽を背に、しばらくは場内の道を歩く。快晴というわけではないが、今のところ山頂も何とか見えている。今日のメンバーはいずれ劣らぬ健脚ぞろいのようなので、私は後れを取るまいとちょっと緊張している。場内の勾配は緩やかだがなにせ広いので歩く距離も長い。後で計ったら、場内だけで距離1.5km、標高差160mだった。汗をかき始めた頃に神嶺林道に出た。ここから斜面に取り付いて本格的な登りになる。暑くなったのでジャケットを脱いでこれからの登りに備える。yoshikiさんをトップに植林されたカラマツの林の中を登っていくが、それほどのラッセルでもなく快調に高度を稼いでいく。やがてブナの林に変わっていくと、何故かほっとする気持ちの良い空間になるのが不思議だ。ブナには人を、いや人だけじゃなく生き物を癒す働きがあるように思える。我々はトップを交代しながらぐんぐん登っていく。単独と違うパーティーの強みだ。ちょっと急な斜面をジグを切って登り切ると、馬ノ神岳の東尾根に乗る。この尾根からは一気に視界が広がるはずなのだが、今日はガスがかかり眺望を得られないのが残念。風があるがこの程度は蔵王ではまだそよ風のうちだろう。

                         馬ノ神岳への雪稜(山頂手前の肩が山頂のように見えている)
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                         きつい登高が続く
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風の吹きつける尾根の雪は締まっている。目の前に延びる雪稜は、スケールは小さいがなかなかの眺めだ。地形図にある1409m地点を過ぎると尾根の勾配が増す。シールを付けたスキーでも直登は無理になり、電光形にジグを切って登る。チャリマーさんはシールの効きが悪いようで遅れている。ついにスキーでの登高を諦めてワカンに履き替えた。急な登りでパーティーもばらけてしまった。噂に聞いていたとおり植○さんはかなりの体力のようで、トップで登っていくのを追いかける。山頂手前の肩に登り上げたところで後続を待つ。雪混じりの風が頬に打ち付けると痛いほどだ。正面にあるはずの北屏風も、左前方に見えるはずの水引入道もまったく見えない。

                         馬ノ神岳の山頂付近
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                         植○さんチャリマーさんと続く水引入道山頂直下の登り
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                         水引入道山頂
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平坦で山頂を特定できない馬ノ神岳を東に進むと、左方向へ斜面が下がっていく。水引入道へはコルまでいったん60mほど下り、160mほど登り返すこととなる。辺りが見えればなんということもないのだが、今日はガスで視界が悪いのでyoshikiさんはコンパスで方向を慎重に確認している。コルに下ると次に登るべき斜面がうっすらと見えてきた。ここはかなり急斜面のためスキーでは登り切れない。そのため各自ワカンかスノーシューを持ってきている。ある程度登ったところでyoshikiさん達はスノーシューに履き替えた。しかし、植○さんと私はスキーで登れるところまで行こうと頑張ってみた。雪はカリカリというほどではないがかなり締まっている。急斜面にスキーのエッジを立ててトラバースしてはキックターンを繰り返して高度を稼いでいく。エッジが外れればどこまで落ちるだろうか、などと考えながらギリギリの登高を続ける。しかしそれも限界がやってきた。山頂まではあと少しというところで斜度がさらに増し、トラバースしてもほとんど登れず横移動しかできないようになったのだ。少し上にいた植○さんが「登れますか?」と聞いてきたので「もう限界!」と返す。横をワカンのチャリマーさんが抜いていく。植○さんと私はスキーを担ぎツボ足で登り始めた。程よく締まった雪はキックステップが良く効く。20mも登っただろうか、水引入道の山頂に着いた。少し待つと膝が痛いといっていた斎○さんも登ってきた。これで全員無事到着。こんな機会でもなければ、この馬ノ神岳からの水引入道直登ルートを登ろうとは思わなかっただろう。3年前スノーシューで水引入道から馬ノ神岳に下ったことがあったが、そのときは南斜面からトラバースしてこの斜面に途中から入り下ったのだ。そのときも冷や汗ものではあったのだが。

                         オープンバーンを滑降する斎○さん
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                         yoshikiさん
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                         植○さん
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                         チャリマーさん
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今日は別ルートから白峰会のナマステさんが単独で水引入道に登り、この山頂で落ち合う予定だった。しかし、先に水引入道直下に着いていたナマステさんから、待っていると寒くてかなわないので一足先に下ると無線連絡があった。我々もガスの中で寒い山頂に留まる理由はないので、スキーのシールを外して滑り降りることにした。水引入道の南東斜面は距離は長くないがオープンバーンになっている。視界はあまり良くないが締まった雪の上を思い思いのシュプールで滑り降りる。と書くと格好いいようだが、少なくとも私は一杯一杯で何とか滑り降りたという感じだ。yoshikiさんは辺りの地形とコンパスで降りるべき方向を読み滑っていく。樹林帯に入ると少しモナカっぽい雪になりスキーが回しづらくなった。夏道のジャンボリーコースをほぼなぞるように滑っていく。標高1300mあたりで昼食休憩を取る。下るにしたがって木の密度が高くなり、右に左に潜り抜けながらの滑降になる。雪が重くなってきて春先の雪のようだ。今日は気温が高く、平地では10度近くまで上がるらしい。腐れ雪に手こずり足がパンパンになってきたころ神嶺林道に出た。林道を少し歩き南蔵王野営場の緩勾配をゆるゆると滑っていくと今朝の駐車場所に戻った。機会を与えてくれたyoshikiさんに感謝。それにしても今シーズンは晴天に恵まれない。

                         野営場内を滑る
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                         振り返ると山頂が見えていた
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                         ルート図(再現)
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by torasan-819 | 2011-02-08 19:54 | 山スキー | Comments(6)
Commented by 加ト幹事長 at 2011-02-10 13:11 x
こ、これはナマステさん曰く、タネ馬軍団では・・恐るべし。一緒には行けません!!(爆)
Commented by utinopetika2 at 2011-02-10 17:30
標高差1000Mのロングコース。
皆様パワフルですねぇ~。
Commented by マロ7 at 2011-02-10 18:57 x
いやいや水引まで行きましたか。
この日、刈田に行こうとしましたが澄川で退散…。
こんな荒天日は誰も登っていないべぇ~と思ってましたが。
タネ馬軍団が・いたのですねぇ。(笑)
Commented by torasan-819 at 2011-02-10 20:52
加ト幹事長さん
いえいえ貴方もタネ馬軍団のメンバーです(^。=)
次の機会に一緒に行きませう!
Commented by torasan-819 at 2011-02-10 20:55
utinopetika2さん
この程度だとまだロングとは言えないのがタネ馬軍団の恐ろしさ(笑)
ところであの幻の沼にこの冬行けないかな~と考えてます。
行ければロングになりそうです。
Commented by torasan-819 at 2011-02-10 21:12
マロ7さん
すっかり有名になりましたタネ馬軍団(^^)V
あの天気で登るのはよっぽどの好き者です(笑)


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