2011年 05月 29日
飯豊連峰 石転び沢 ~ 2011年5月25日
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山域山名   飯豊連峰 石転び沢
山行期間   2011年5月25日(水)
山行形態   山スキー
地形図    長者原・飯豊山
天候      晴れ
参加者    2人(L:和○さん、トラ山)
行程      梅花皮荘5:26~飯豊山荘6:03~温身平6:18~雪渓末端8:00-8:21~石転ビノ出合9:00~稜線12:15~
         梅花皮小屋12:20-12:11~石転ビノ出合13:36~雪渓末端13:50-14:09~温身平15:32~飯豊山荘15:48~
         梅花皮荘16:07 ※梅花皮荘~温身平間は自転車
行動時間   10時間41分
移動距離   未計測
累積標高差 未計測
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15日に石転び沢を滑らなかったことが心残りになっていた。今シーズンも残りわずかしかない。平日ではあるが都合をつけて石転び沢へ行くことにした。一人でも行くつもりだったが、幸い和○さんが付き合ってくれるというのでお願いすることにした。午前3時20分に自宅を出発し、梅花皮荘の駐車場で昨夜入りしていた和○さんと落ち合う。今日は高気圧が張り出し空は青空快晴だ。飯豊山荘までの町道湯沢長者原線のゲートはまだ閉まったまま。やはり一般の通行は6月上旬か。5:26自転車に跨り出発。ゲート脇を抜けて町道を走る。10日前は歩きだったが、今日は自転車で時間短縮というわけだ。飯豊山荘までの単純標高差は120mほどでしかないが、途中のアップダウンが多いので結構足にくる。湯沢の橋から先は砂利道になるが、既に雪も融けてしまっているので走行に支障はない。爽快なブナ林を抜け、温見平の表示板を見てそのすぐ上の堰堤横で自転車を降りる。前回歩きで80分かかったが今日は42分とほぼ半減。急げばさらに5分以上の短縮は可能か。自転車をデポしここから歩きが始まる。





                    10日前は雪で追われていたところも地面が顔を出していた
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10日間でだいぶ雪が融けた。温身平から砂防ダムまでの歩きで実感する。今日の足下は2人ともゴム長靴だが、和○さんはスパイク着きで自分はノーマル。途中で採り頃のコシアブラを発見、忘れなければ帰りに採ろう。最初の雪渓はかなり痩せていて歩きにくく、慎重にトラバース。「うまい水」という、まさに美味い水が湧いている場所で休憩。ニリンソウなどを眺めていたらゆっくりしすぎてしまった。10日前と比べるとかなり雪解けが進み、雪渓も小さく薄くなっている。小さな雪渓を渡っていたとき、突然ズズンという音とともに雪渓が幅2m長さ10m以上にわたって崩れ自分も沢に落ちた。幸い高さが1.5mほどしかない場所で、雪に挟まれることもなく無事だったが肝を冷やした。

                    地竹原手前の沢へいったん降りる箇所 10日前はここ
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                    雪渓に降り立つ
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                    滝沢出合
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                    梶川出合
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                    石転ビノ出合 10日前はここ
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                    石転び沢を見上げる
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婆マクレから地竹原と進み、10日前と同じ場所から梅花皮沢の雪渓に降りる。年配の単独男性がいて山スキーの準備をしていた。石転び沢を登り門内沢から滑りたいという。雪渓にはクラックが入っていたので、そのまま歩いて先を確認したが大丈夫なようだ。ここに長靴をデポしてシール歩行を開始。明らかに10日前より雪面には枝や小石が増えているがさほど問題なし。石転ビノ出合までは穏やかな登りが続く。青空の下での雪渓歩きは本当に気持ちが良い。年配の男性(以後Nさん)は足が早くだいぶ先行している。石転ビノ出合から見上げる石転び沢と門内沢は、10日前から融けてはいるのだろうがあまり変化していないように見える。一息入れていよいよ石転び沢へと入っていく。

                    本石転び沢の出合
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                    デブリ箇所が近づく
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                    左から回り込むNさん
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                    右の北股沢も滑ってみたいと思う
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石転び沢は昨年初めて登ったのだが、稜線まで一気に突き上げるその景観には魅了される。石転ビノ出合からの標高差1000mは、白馬大雪渓をもしのぐ(白馬雪渓を登ったことはないが)。登るにつれ傾斜がきつくなってくる。先行していたNさんがジグを切って登り始めると、まだジグを切らなくとも登れる自分は近づいていく。1300mあたりで土砂が流れた跡を通過する頃、Nさんに追いつく。崩れた跡はほぼ沢を横断しているが、雪渓の左端を通ることが出来る。この辺りは落石にも注意が必要で、休まず一気に通過するに限る。

                    キツイ登りが続く
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                    見上げると胸を突くような急斜面
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                    ここから一段と急斜面になる
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いつしかマイペースで登る和○さんと、スキーからツボ足+アイゼンに換えていたNさんからは標高差でも100m以上先行してしまったようだ。右手下方に2人が小さく見える。斜面はいよいよ斜度を増してきた。門内沢もシールで登り切ったので、今回もそのつもりでスキーアイゼンも普通のアイゼンも持ってきてはいない。しかしシールだけでは時々ズルッと滑り、滑落の不安が脳裏をよぎる。実際は表面の腐れ雪でそんなにスピードは出ないかもしれない。この斜面をシリセードで下る人もいる。しかしやはり恐い。標高1700mも近くなった頃、下でNさんの声がするので何事かと目を向ける。和○さんの姿が見あたらない。どうも落ちたようだ。目で和○さんの姿を探すが見つけられない。そのうちNさんが手で○サイン。和○さんの声がした方を見ると、小島のように地面が露出したところで止まっていた。何とか声が届き、ケガもなく無事なのを確認ホッとする。和○さんには悪いが、梅花皮小屋にタッチして戻ると伝える。

                    Nさんは直登
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                    やっと稜線に到着
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                    北股岳(2024.9m)と梅花皮小屋
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                    登ってくるNさん
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                    梅花皮岳(2000m)
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                    石転び沢を見下ろす
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                    石転び沢は小屋直下から滑り出す
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                    大日岳(2128m)
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電光形にジグを切っているのだが、その角度も浅くなって横移動を繰り返すばかりだ。左右に動いているのにたいして高度を稼げない。和○さんのことがあったばかりなので、よけいに慎重になってしまいやたら時間がかかる。これならよっぽどツボ足の方が早いし安全だ。我慢して登るが中ノ島の下で急斜面での切り返しが上手く出来ず、中ノ島の左側へと入ってしまう。まあ大丈夫だろうとそのまま登ることにするが、Nさんは真っ直ぐ登っていったようだ。緊張の時間が続き、まだかまだかと高度計を見る回数が増えてきたころ、やっと稜線が見えてきた。スキーを外し雪渓から土に乗り上げると稜線だ。やはり梅花皮小屋よりだいぶ南に出てしまって、小屋が下に見えた。小屋に移動し待つことしばしでNさんが登ってきた。北股岳の途中まで登り写真を撮って小屋に戻り、食事中のNさんと一緒に昼食とする。Nさんは新潟の方で68歳とのこと。自分もそんな年齢で石転びを登りそして滑られるだろうか。

                    快適大斜面の滑降
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                    和○さんも合流
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                    遠く朝日連峰を眺めながら
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                    楽しい滑降もあっという間
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                    温見平から(小さく小さく梅花皮小屋が見える)
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待望の滑降はNさんと一緒に滑り出す。ビビリながら登った急斜面も、いったんスキーで滑り出すと不安はなくなり、ひたすら滑り降りる快感に身をまかせる。シャーベット状の雪面はフラットで快調にとばせる。あっという間に和○さんの待つ場所に到着。聞くと滑落といってもスピードと方向を制御しながら滑り落ちたので、何のダメージも無かったようだ。3人で前後しながら滑りを楽しむと、石転ビノ出合まではさほどの時間もかからない。あれほど時間をかけ汗と冷や汗を流して登った石転び沢も、スキーで滑ればまことにあっけない。出合から先は、落ちている枝や石に気をつけながらスキーを流すだけ。後はスキーを担いで下山だが、帰り道忘れずにコシアブラを採ったのは言うまでもない。温身平からは、自転車の利点が最も発揮されラクチン。自転車を使ったわりには10時間41分と門内沢の時とほぼ同じ時間となったのは、のんびり多めの休憩と急斜面に手こずったせい。いずれにしても念願の石転び沢を滑ることが出来たのには満足。ところで以前からガタがきたなと感じていたブーツがとうとう壊れてしまった。今シーズンの山スキーはこれで強制終了。さて沢登りと縦走に切替だ。

by torasan-819 | 2011-05-29 10:13 | 山スキー | Comments(10)
Commented by utinopetika2 at 2011-05-29 23:42
今回も素晴らしい天気に恵まれよかったですね。
痺れます。
雪解けもすすみ、夏山らしくなってきました。
温見平からの緑と残雪のコントラストがもうたまりません。
Commented by torasan-819 at 2011-05-30 02:03
utinopetika2さん
この時期は命が躍動しているというか、日々変化していく様が眩しいほどですね。
特に山はその動きが強く感じられるところです。
出来ることなら毎週でも通いたいくらいです(笑)
ところで昨年は天気が今ひとつでしたが今年はどうしますか(^。^)
Commented by はる at 2011-05-30 21:18 x
うわぁ~、石転び行かれたんですね、いいなぁ~
私は今年はまだ石転びに行けてないので、すごくウラヤマシイです!

トラ山さんは昔はスジガネ入りの(?)チャリダーだったのですか?
私はまだ自転車を乗り始めたばかりの超ビギナーです
山に行けない日は下界で自転車~♪と思って始めてみましたが
恐るべし自転車。。。ですね
山に行くよりも筋肉痛です、、、トホホ

リンクの件、よろしくお願いいたします。
根性なしな記録ばかりで恐縮です。



Commented by torasan-819 at 2011-05-30 23:19
はるさん
25日は最後のチャンスでした。
石転び沢を滑ることが出来て良かったです。
ところで小生は今を去ること30年!ほど前にチャリに乗ってましたが目的はツーリングだったんです。
あの頃は荷物満載のキャンプツーリングをやる人も多かったのです。
自転車には自転車の魅力があるし使う筋肉も違いますよね。
登山と自転車のどちらも楽しんでいるはるさんは、2倍美味しい余暇を過ごしていると言えるのでは。
※リンクしましたのでよろしくお願いします。
Commented by NON at 2011-05-31 11:01 x
新緑と残雪が入り混じる景色がまたいいですね
萌え~~~です。
石転び沢、私のなかで最近よく耳にしたり、見たりします。
これって、行かなきゃってことですよね(笑)
Commented by Toby at 2011-05-31 15:13 x
25日ですか (;´o`)ハァ
しかも石転びですかぁ…
いいなぁ。25日は下界でよすぎる天気をうらめしく思っていましたよ。こんな日に天気よくたってだれもお山になんか行けねえよ、なんてひとりでブツブツ言いながら。
それにしてもいい感じ。ほんと見てるだけでため息ものです。だんだん緑のシャチ模様がいい感じになってきましたね。
ぼくらは板納めをなかなかできずにおりますが、どうやら今シーズンはフェードアウトしてしまいそうな予感も…
Commented by torasan-819 at 2011-05-31 22:17
NONさん
>転び沢、私のなかで最近よく耳にしたり、見たりします。
はい~そうですねそうなったらもう登るしかありませんね(笑)
3泊4日での縦走をお勧めします。
Commented by torasan-819 at 2011-05-31 22:23
Tobyさん
(^.^)ご(-.-)め(__)ん(-。-)ね(^.^)
1週間前から天気予報を見て25日を狙ってました。
石転び沢を堪能してきましたよ。
来年はネッ!お誘いしますから。
Commented by leviathan05 at 2011-05-31 23:52
ガスも出てないみたいだし、羨ましいぐらいの良い天気でしたね。
大日岳の写真綺麗ですね。梅花皮小屋から見る大日岳は好きなアングルです。
Commented by torasan-819 at 2011-06-01 07:23
leviathan05さん
25日はホントに良い天気でした。
おかげでさらに顔が黒くなってしまいましたが。
何度登っても何度眺めてもいいですね飯豊は。


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