2011年 06月 06日
南蔵王縦走から峩々温泉へ ~ 2011年6月5日
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山域山名   蔵王連峰 不忘山(1,705.3m) 南屏風岳(1,810m) 屏風岳(1,817.1m) 杉ヶ峰(1,745.3m)
         前山(1,684m) 刈田岳(1,758m) 熊野岳(1,841m) 名号峰(1,490.9m)
山行期間   2011年6月5日(日)
山行形態   一般登山
地形図    不忘山・蔵王山
天候      曇り
参加者    2名(L:加○さん、トラ山)
行程      硯石登山口7:21~不忘山9:09~南屏風岳9:37~屏風岳10:09~杉ヶ峰10:48~前山11:00~エコーライン11:25~
         刈田岳11:48~熊野岳12:30~避難小屋12:41-13:00~名号峰14:06~峩々温泉15:35
行動時間   8時間14分
移動距離   約20.6km
累積標高差 約+1,740m -1,680m
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日曜日の朝、午前5時30分に携帯電話で起こされる。電話の主は加○さんで山のお誘い。予報では天気がぱっとしないのでどうしようかと思っていたのだが、相方がいるとなれば行くしかない。飛び起きて準備をし待ち合わせ場所に向かう。相談の結果、今日のコースは硯石登山口から南蔵王縦走路を歩き、刈田岳、熊野岳を経由して峩々温泉に下りることとした。峩々温泉に加○車をデポしに向かう途中、高校生の山岳部の集団と遭遇。後でわかったのだが、高校総体の山岳競技の日だったようだ。ところでその集団には我が母校の姿もあったのだが、高校生当時の自分は山に関心は無かったのに今はこうしているのがちょっと不思議でもある。硯石登山口には2台の先客の車があった。7:21スタート。




                    ハクサンイチゲ
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                    不忘山頂はガスの中
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                    南屏風岳
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                    水引入道分岐
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先は長いので意識的にペースを押さえて歩く。それでもTシャツ1枚なのにすぐ汗ばんでくる。しばらく歩いて男女ペアの登山者を抜くと、さらにその先の男性に追いつく。その男性の顔を見るとなんとULTさんだった。久しぶりの挨拶を交わしお先させていただく。雨こそ降っていないがどんよりとした曇りで、樹林帯を抜けても眺望はまったく得られない。今日は歩くこと自体が目的なので気にはならないが。山頂近くになると花の不忘山らしく、咲き始めた高山植物の花、ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイ、シラネアオイ、ユキワリコザクラ、ミネザクラなどが迎えてくれる。誰もいない不忘山の山頂を通過すると、すぐ先の社の岩陰で登山者が1名風を避けて休憩していた。我々はそのまま先を急ぐ。いったん鞍部に下りてから登り返し稜線を進むと南屏風岳。水引入道への分岐で休憩とし、カロリーを補充する。その後も淡々と稜線づたいに歩を進める。

                    芝草平
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                    杉ヶ峰
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                    前方に刈田岳
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                    登山道は雪渓の下
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                    コバイケイソウとショウジョウバカマ
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                    南蔵王縦走路案内板
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                    エコーラインから刈田岳の登山道
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屏風岳手前で今にも雨が降りそうなのでカッパを着る。こんな天気でも刈田岳方向からは登山者が何組もやってくる。そのうち1組は知り合いのFさんのパーティー。山の世界も案外狭いものだ。芝草平の花はまだまだの様子で、見つけたのはショウジョウバカマの花だけ。チングルマが咲くのはもうしばらく後になるようだ。刈田岳に近づくにつれ登山道の残雪が増えてくる。そういえばシャクナゲも咲いているのを見つけられなかった。不忘山から見れば標高は同じくらいでも、残雪のある杉ヶ峰周辺は明らかに季節の進み方が違うようだ。前日に馬の背からお釜への斜面と井戸沢の雪渓でスキーをしていた加○さんは、来週もまだ滑られるな~などとのたまっている。残雪と流れる雪解け水を踏んでエコーラインに出ると、延長11.5kmの南蔵王縦走路も終点だ。今日の我々は硯石からの縦走だが、登りが少ないエコーライン側から歩く人が圧倒的に多いだろう。時間と足に相談して不忘山までのピストンも可能だ。実は南蔵王縦走を通して歩くのは今日が初めてだ。今まで部分的に歩いてはいたのだが、地元なのでいつでも歩けると思い先延ばしにしていた。こんな機会がなければいつのことになったことやら。

                    刈田岳から見るお釜
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                    馬の背
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                    熊野岳で折り返す高校生達
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                    熊野岳避難小屋
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さてここから刈田岳までの登山道は、エコーラインと有料のハイラインに分断されていて、6回も道路を横断しなければならない。もはや歩く人もあまりいないのだろう登山道は手入れもされず荒れている。エコーラインが無ければ蔵王の稜線は良い縦走路なのにと思いながら登る。自分の足で歩き通してやっと会えるお釜なんて素敵じゃないか。刈田岳はさすがに観光地で天気が悪くても人が多いので、写真を撮るとそそくさと通過する。馬の背を右下にお釜を見ながら歩くと、雪渓でスキーしている人が1名。本日の最高地点になる熊野岳(1,841m)でひと息ついていると、今朝の高校生達が来て折り返して我々とは逆に刈田岳方向へ馬の背を歩いていった。避難小屋で昼食休憩としたが、コンクリートの壁が蓄冷しているようで中は息が白くなるほど気温が低い。寒くなったのでそそくさと出発する。

                    名号峰へ向かう
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                    ミネズオウ
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                    コメバツガザクラ(かな?)
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                    サンカヨウ
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                    左向こうに雁戸山が見える
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右手は丸山沢の源頭部で、今年は滑ることが出来なかったが来年は必ず滑りに来よう。広々とした尾根を自然園に下っていくとミネズオウの花が咲いていて、その間にはコメバツガザクラだろう花も見える。歩く人も多くないこの辺りは道形が不明瞭な箇所もあるが、方向を間違わなければ大丈夫。木といえば低いハイマツなどで見通しがきき、広々とした気持ちの良い場所だ。前方には雁戸山、左手には2月に山スキーに来た三宝荒神山と地蔵岳から八方沢の左岸台地などが見える。天気も午後からは回復傾向で、晴れ間が出てきて気温が上がってきた。かもしか温泉跡への分岐からしばらくは赤布が多いが、今でも所々に残る残雪による道迷いを防ぐためのものだろう。峩々温泉への分岐を過ぎると名号峰はすぐだ。名号峰には2年前の3月に青根温泉からスノーシューで登ったが、凄い強風で這いながら山頂にタッチしたことが思い出される。ここまで来ると雁戸山も近くなってくる。1日で硯石から雁戸山を越えて笹谷峠まで1日で歩くことも、早朝スタートなら可能かなと加○さんと話す。体力の落ちないうちに実現したいものだ。

                    ダケカンバ林
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                    昨年滑った丸山沢
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                    ムラサキヤシオツツジ
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                    スミレ
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                    ヤマツツジ
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名号峰から戻り分岐を折れるとあとは下り一方。途中にあるダケカンバ林はなかなか見事だ。途中でコシアブラなどを採取。猫鼻の分岐で右に折れると峩々温泉までは後少し。足に疲れを感じてきた頃、15:35峩々温泉到着。登山口に出たとたん、知り合いのご夫婦がいたのには思わず笑ってしまった。今日は名号峰をピストンしたのだという。いやはやなんとも山の世界も狭いものだ。それにしても歩いた歩いた。心地よい疲労感に満足。峩々温泉の入浴は次回にして、硯石登山口へと車を回収に向かった。

                    ルート図(再現)
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by torasan-819 | 2011-06-06 08:03 | | Comments(8)
Commented by sho at 2011-06-11 14:18 x
山は、春真っ盛りですね。初夏かな。高度計十分合ってますね。
Commented by torasan-819 at 2011-06-11 22:03
shoさん
山はこれからぐんぐん夏山に変化していきますね。
高度計は気圧センサーなので、高気圧低気圧で結構差が出ます。
場合によっては実際の標高と50mも差が出る場合があります。
この日は気圧がちょうど良い感じで誤差が少ない日でした。
Commented by マロ7 at 2011-06-13 20:16 x
峩々温泉の車は加○車でしたか。
ここから登る方もいたんだねと思っていましたよ。
我々が戻ったのは16:30もう車はありませんでしたね。
それにしても、硯石から笹谷まではもうじき完歩ですね。
Commented by torasan-819 at 2011-06-13 22:14
マロ7さん
ニアミスでしたね!
それにしてもこの日の蔵王は知っている人が大勢登っていたとは。
硯石~笹谷は行動時間11時間でなんとか歩けるかなと思っています。
でも問題はデポ車も含めて、なかなか付き合ってくれそうな人がいないということです(笑)
Commented by Toby at 2011-06-14 20:44 x
あれっ?このレポ見逃してた。
芝草平たしかに全然ですね(^_^)
それにしても蔵王大縦走すげぇ。しかも日帰りって…
できちゃうもんなんですね。けっこう新鮮!
こりゃあ歩きごたえありそうで楽しいかも。
リストに入れとかなきゃ(^_^)
Commented by torasan-819 at 2011-06-14 22:25
Tobyさん
すみません私のせいです(^_^;
6日の記事を先にアップしてから、この5日の記事を日付順になるように前に入れたから気付かなかったのだと思います。
天気がパッとしない日は、晴れてたらもったいないようなこんな歩き一辺倒の山行もいいですよ。
蔵王は歩いたことのないコースがまだまだあるので、歩きがいがあります。
Commented by morino1200tb at 2011-06-14 22:40
あの車はてっきり高校総体の関係者の車だと思っていましたが、トラさん達の車でしたか。
いつも拝見してため息が出るようなレポートですが、今回も超ロングのコースですね。
その内どこかでスライドでも出来ることを願っています。(笑)
Commented by torasan-819 at 2011-06-14 23:19
morino1200tbさん
我々が峩々温泉に着いたときは関係者の方が2名いましたが
その後移動したようですね。
お互い山に登っていればいつかきっとスライドすると思いますよ。
今回もニアミスですもんね。


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