2011年 06月 18日
蔵王で野湯を楽しむ ~ 2011年6月18日
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山行計画を立てそびれ、誰かの山行に便乗しようともしたが心当たりをあちこち当たるも、なぜか皆さん山はお休みの方ばかり。朝ゆっくり起きて(といっても7時)うだうだしてたが、天気も中途半端な曇りなので、ちょっと蔵王でも散策してくるべ~と腰を上げた。行き先は先週ちょっと気になっていた、かもしか温泉跡あたりへ行くことにした。6日前にも歩いた賽ノ磧(さいのかわら)の駐車場からのルート。ひよどり越えを下りて濁川を渡り、登り返して尾根を乗っ越し丸山沢を渡ると右から峩々温泉からの道を合わせ、かもしか温泉跡まではあと少し。ちなみに、かもしか温泉は1980年に雪崩で崩壊したが、その後再建されなかった。左前方の丸山沢右岸には噴気も見えてきた。登山道はかもしか温泉跡で名号峰への追分コースと熊野岳へのロバの耳コースに分かれる。噴気口の方に行こうと、左に折れロバの耳コースへ入ろうと思った。しかし分岐を見落とし追分jコースへと進んでしまったが、かもしか温泉跡が左下に見えるのに気付き引き返す。草木が茂って分かりにくくなっていたロバの耳コースへと入り、かもしか温泉があったことを伺わせる石垣の前を進む。ところでこのロバの耳コースだが、岩が脆く崩れやすく危険ということで通行禁止となっている。とはいえ今でも歩く人がいるらしく踏み跡はある。





                    タニウツギが咲いている
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                    かもしか温泉は羚羊温泉と書く
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                    噴気口から勢いよく噴き出る蒸気
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                    先人の作った湯船
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かもしか温泉跡を過ぎると、追分コースを下ってくる単独の男性が目に入る。名号峰まで行ってきたのだろうか。噴気口まではもう一度丸山沢を渡るが、沢の上に残る雪渓は危険なので渡ってはいけない。いつ雪渓が沢に崩落するか分からないからだ。登りながら後ろを振り返ると、先ほどの男性もこちらに向かってきている。噴気口に近づいていくと、誰かがブルーシートで作った野湯があった。この辺りは斜面から水とお湯が湧き出ている。流れているところを掘ってブルーシートで湯船にし、水とお湯を上手く入れるといいあんばいの湯温になる。自分が以前この野湯に入ったのは4年前のこと。あの時はスコップ持参で来たっけ。そうこうしていると登ってきた男性が湯船を見ている。声を掛けると野湯に入りにきたのだという。入る気満々の男性は早速服を脱いで湯船に浸かるが、流れ込んだ土砂で水深が20センチほどしかない。これじゃだめだと思い、道具もないので手で土砂をすくう手伝いをする。少し深くなった野湯に気持ちよさそうに浸かる男性。この男性、よく見ると自分よりずっと若いようだ。一緒に入りませんかというので、よっしゃ地元が入らない訳にはいかない?とばかりに素っ裸になり入る。しかし狭いし浅いので、またまた手で土砂を掻き出す。そのうち近くで錆び付いたスコップの先を見つけてからは作業がはかどった。十分とは言えないまでも、なんとか2人がそこそこ入れる湯船になった。自然の中で入る野湯は最高に気持ちが良い。車で来なければビールでも飲みたいところだ。

                    噴気口周辺は硫黄で黄色い
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                    ゆったり湯に浸かる
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                    濁川を登る
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ところで大きな噴気口からは轟々と音を立てて蒸気が噴き出ている。辺りではあちこちの小さな噴気口から火山性ガスが噴出し、硫黄で黄色くなっている。このガスに含まれる硫化水素は人体にとって有毒であり、昨年6月には八甲田山系で中学生の死亡事故も発生している。また、頭上の切り立った岩肌は脆くて落石の危険もある。そんな場所での野湯なので、リスクは十分に認識し自己責任でということになる。とはいえ、なんとも気持ちが良くて男性と語らいながら、ついつい1時間半以上も湯に浸かってしまった。ところでこの男性、東京の人なのだが1ヶ月ほど東北のあちこちを旅し、1週間ほどは釜石で災害ボランティアをしていたが、明日東京に戻るのだという。年齢は30代でヒゲもじゃの顔が山男風。いろいろと話ができ楽しかった。そろそろ戻ろうと湯船から上がり服を着ていると小さな虫がわんわんと寄ってきてうるさい。この虫は血を吸い後で痒くなってやっかいだ。その後は登山道を戻り、男性に是非とも見せたくて、濁川を遡り不帰の滝を見に行く。途中で雨がぱらついてきたが、それ以上強くなることもなく無事滝見物。ひよどり越えの登りでひと汗かいて駐車場に戻った。今日は野湯にも入れたし、滝に山菜(ウドにフキにヤマブドウの芽)と良い思い出になったと男性も喜んでくれたのが嬉しい。自分としても野湯での出会いから期せずして楽しい山遊びの1日となった。ところで虫に刺されたところがかゆい(笑)

by torasan-819 | 2011-06-18 22:01 | | Comments(16)
Commented by 加ト幹事長 at 2011-06-19 07:26 x
トラさんだったら残置してあるパイプを上手に繋いで昔の湯船までお湯を引いてくれることでしょう。そんときは一泊したいので呼んでください。夏場は蛇が気持ち悪いくらいいっぱいいるけどね(爆)
Commented by torasan-819 at 2011-06-19 19:40
加ト幹事長さん
そうそう残っているパイプをチョイチョイと継いでお湯引いて…
ってそんなに簡単に出来ないでしょ!
でも1泊でまったりというのはいいかも。
星空の下で入る野湯はさぞかし気持ちいいだろうな。
蛇が少なくなる初秋頃がいいネ。
Commented by utinopetika2 at 2011-06-19 22:08
あ~浸かってこられたようで、いいなぁ~。
秘湯中の秘湯ですものね。
風呂上がってさっぱり・・・なんて事が無いカモシカ温泉。
帰りは登りですものね。
Commented by NON at 2011-06-19 22:24 x
野湯に入って、偶然の出会いがあり、何とも、楽しげな山登りですこと^^
野湯は無理ですけど、濁川を遡り不帰の滝を見に行くのはいいですね!
Commented by torasan-819 at 2011-06-20 00:00
utinopetika2さん
そうなんです必ず帰りに汗をかいてしまう。
帰宅してすぐ風呂に入りました(笑)
でも野湯のあの気持ちよさは病み付きになりますね。
Commented by torasan-819 at 2011-06-20 00:05
NONさん
え~女性でもこの野湯にすっぽんぽんで入る強者がおります。
不帰の滝とセットで是非チャレンジを…
Commented by マロ7 at 2011-06-20 06:49 x
秋口の午後に入りましたが…
蛇はいませんでしたが、ここは日陰となって寒かったね。
でも、大展望の野湯はここが最高ですど…(^o^)
Commented by torasan-819 at 2011-06-20 07:09
マロ7さん
マロさんの記録も見ましたよ。
ここはロケーション最高ですね。
ブユさえいなければもっと最高なのですが。
刺されたところが痒くて痒くて(笑)
Commented by Toby at 2011-06-20 08:46 x
でたカモシカ温泉!一度入ってみたいんですよねぇ。
でもみなさんおっしゃるようにお風呂の後もまた汗だくになるんですよね。今気づいた(^_^;)
それでもこういうワイルドなお風呂はたまりません。トラさんカモシカ温泉再建してください。固定客になりますから(^o^)
Commented by torasan-819 at 2011-06-20 21:38
Tobyさん
是非ご夫婦でどうぞ(#^_^#)ポッ..
かもしか温泉再建出来たとしても、常連ばっかりで商売にならない予感が(笑)
Commented by SONE at 2011-06-21 17:53 x
毎年、花の多い今の時期にかもしか温泉に通っていたのですが、今年は地震での浮き石による落石が怖くて躊躇していました。
少し泥が入ったみたいですが、あの湯船まだ健在で何よりです。
Commented by torasan-819 at 2011-06-21 21:27
SONEさん
確かに落石の心配があります。
今年は特にですね。
私も久しぶりに入ったのですが、以前はもう少し大きかった記憶があります。
今回の土木作業の結果、堆積していた土砂はほぼ取り除きましたが、ひと雨くれば元通りですね(笑)
Commented by ヒゲ at 2011-06-29 10:37 x
トラさん!先日はカモシカ温泉&不帰の滝と楽しませていただきました。
持ち帰った山菜は家族に好評でしたよ!
良い思い出有り難うございます。また何処かでお会いしましょう!
Commented by torasan-819 at 2011-06-30 07:03
ヒゲさん
お待ちしていました。w(^o^)W
もう忘れてしまったのかと思いましたよ。
ご家族にも山菜喜んでもらえたようで何よりです嬉しいな~
ところでヒゲさんの画像いっぱいあります。
非公開コメントでメールアドレス書いてもらえば送りますよ!
また東北の山に来てください、連絡もらえればお付き合いさせていただくいますから。
ヒゲさんのますますのご発展を祈念いたします(^o^)/
Commented by はなゴン at 2011-06-30 11:46 x
お久しぶりです。お元気そうでなによりです。
地震の被害で大変なのは分かってはいるんですが、やはり東北の自然はいいですね。
こんな温泉はこちらにはありません。
千葉は山が遠くておまけに1月の膝の捻挫がいまだ治らず現在ヘコんでいる状態です。
かもしか温泉、懐かしいのでTBさせてもらおうと思ったけど、やり方が分からなくなったので、URL載せていただきます。
http://blogs.yahoo.co.jp/hanagon60/35016364.html
Commented by torasan-819 at 2011-06-30 20:48
はなゴンさん
ご無沙汰です~はなゴンさんも元気ですか?
東北を離れると東北の良さがよけい感じられるのでしょうね。
千葉は山がないですからはなゴンさんには辛いでしょう。
関節の故障はじっくりゆっくり治すしかないので、無理しないでください。
いつの日かはなゴンさんと一緒にかもしか温泉の野湯に入りましょう!


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