2012年 01月 16日
====================================================================== 山域山名 吾妻連峰 吾妻山 五色沼(1,810m) 山行期間 2012年1月9日(月) 山行形態 山スキー 天候 曇り時々晴れ 参加者 単独(五色沼で合宿の4人と合流) 行程 除雪終了点8:21~スカイライン横断9:13~水飲場9:19~山鳥山10:07~井戸溝10:30~慶応山荘分岐10:50-11:00~ 大根森11:33~五色沼12:13~不動沢右俣上部13:23~慶応吾妻山荘13:54~慶応山荘分岐14:22~ ~井戸溝14:27~テント撤収~山鳥山15:27~旧吾妻スキー場トップ15:37~除雪終了点16:14 行動時間 7時間53分 移動距離 13.3km(GPS計測) 累積標高差 ±1,270m(GPS計測) ====================================================================== いろいろあって1ヶ月も山から遠ざかってしまった。3連休もダメかと思っていたが9日だけ時間が取れた。角膜感染症の右目はだいぶ良くなってきたが、まだ少し白く濁って見える。普通なら大人しくするべきなのかもしれないが、山の澄んだ空気はかえって目に良いかもしれないと自分に都合よく考えた。8~9日は会の冬合宿が行われているが、自分は参加出来なかったので、その後を追いかけることにして急ぎ単独行の計画書を作成し前夜提出した。天気も安定しているようだし、上手くすればどこかで追いつけるだろう。 磐梯吾妻スカイラインの除雪終了点 高湯温泉への道は勾配が急で冬季の走行は要注意だが、無散水消雪道路の区間は雪が消えていて有り難い。温泉を過ぎ磐梯吾妻スカイライン料金所の1キロほど上が除雪終了点になる。今日はまだ他に車はない。1月上旬で積雪量も多くないので、除雪した雪が山になっていることもなく、路面はフラットなままだ。スキーを履いて通行止めのチェーンを跨ぎ歩き出す。すぐ右カーブで、左にある登山口から斜面に取り付くと、昨日のものらしいスキーやスノーシューのトレースがある。昨年5月以来久しぶりのシール登高だが、体は覚えているものですぐ馴染んでくる。黙々と高度を上げていくが、時折陽の差す曇り空だが風もない穏やかな天候なのですぐ汗が噴き出してくる。こりゃ暑くて堪らないとジャケットを脱ぐ。今日は先行者はいないようだが、昨日のトレースのお陰でラッセルをすることもなく楽に登ることが出来る。とはいえ久しぶりの山行のせいか、少々体が重く感じる。そのうち調子が出てくるだろう。 山鳥山 合宿組のテント 雪が少ないので段差が埋まりきっていない箇所もあったが、1箇所スキーを脱いだくらいでそれほど支障なく歩ける。途中に索道ケーブルが頭上を横切っている箇所があったが、積雪量が多くなる時期にここを滑り降りる場合は、索道にテープが付けられているとはいえ引っかけないよう注意したい。時々立ち止まって一息つくくらいで、まとまった休憩もとらずに山鳥山まで登ってしまった。山鳥山は五色沼までのほぼ中間地点だ。晴れていれば正面に見える家形山だが、今日は雲に隠れて見えない。山鳥山からはしばらく平坦な地形になる。ほどなく右側の森の中に緑色のテントを見つけた。会の合宿組のエスパースだ。この位置から今朝登っているのなら、途中で追いつくかもしれない。 井戸溝 慶応吾妻山荘分岐 雪が飛ばされている大根森 大根森から望む五色沼方向 井戸溝の小沢は埋まりきっていないが、単管パイプの橋はスキーのまま渡れた。慶応吾妻山荘への分岐で休憩を取る。登るにつれ気温も下がってきたので、ジャケットを着て再び登り始める。勾配がきつくなってくると、まだ積雪が少ないのでヤブが埋まりきらず枝がうるさい。やっと大根森に着くと、福島市街の眺めが得られる。大根森ではいつもの強い風が吹いていない。こんな穏やかな大根森は初めてだ。それでも雪はほとんど風で吹き飛ばされ地面が見えている。少しシャリバテ気味に思えたので、パンを1個食べることにする。どうしても単独行は休憩が少なくなりがちで、カロリー補給のタイミングが遅れてしまう。 遭難碑で合流 風で雪が飛ばされている 家形山 一切経山と凍りついた五色沼 ヤブを避けながら急斜面を登るトレースを追いかける。急斜面をジグを切りながら鞍部に登ると、正面に家形山が見える。進路を左に振ると、五色沼の大岩まではあと少しの登り。大岩に到着すると岩陰にスキーがデポしてある。見覚えのある板は合宿組のものだ。おそらく家形山方向に行ったのだろうと思い、雪の付いてない斜面を下る。すると、向こうの斜面に人影が見えた。遭難碑のところで合宿組(和○さん・河○さん・杉○さん・牧さん)と合流し、新年のあいさつだ。合宿組は一切経山に向かったが、ツボ足なので途中で断念し引き返してきたという。以後は行動を共にすることにする。五色沼を回り込み、ドロップポイントまで移動する。 コンプレッションテスト 滑降開始 雪質はパウダーで最高 慶応吾妻山荘 ピットテストをしてから滑り始める。気温が低いので雪は軽くまさにパウダーだ。ヤブが出ているので滑降を存分に楽しむというわけにはいかないが、いずれヤブが埋まれば言うことなしだ。慶応吾妻山荘まで下りひと息つく。管理人の大垣さんにコーヒーをご馳走になる。慶応吾妻山荘は慶應義塾大学山岳部の小屋だが、一般登山者も泊めてくれる小屋だ。 井戸溝を通過 90リットルのザックを背に滑り降りる河○さん 福島市街を眼下に滑り降りる(杉○さん画像) 井戸溝で単独行のテレマーカーとスライド。自分以外に下から登ってきた人は今日初めてだ。テントの撤収をすれば後は下るだけ。合宿組は重いザックだが、自分は日帰り装備で軽いのが申し訳ないくらいだ。山鳥山から左に別れ、旧吾妻スキー場のゲレンデ跡へと下りる。ゲレンデトップで和○さんが放射能測定をするが、問題のないレベル。ゲレンデ跡はヤブが少しあるものの、パウダーがなんとも気持ちよく楽しめた。磐梯吾妻スカイラインに出て滑るとほどなく除雪終了点。これで今シーズン初の山スキーも無事終了だ。 ※昨年の同ルートの記録はこちら ルート図(クリックで拡大)
by torasan-819
| 2012-01-16 22:33
| 山スキー
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Comments(17)
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blu-es at 2012-01-13 22:46
あこがれます。
山スキー とらさんエキスパートですね!
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utinopetika2 at 2012-01-14 00:20
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torasan-819 at 2012-01-14 01:35
blu-esさん
山スキーは楽しいですよ!ゲレンデスキーが下手くそなワタクシでもやれますし。 始めてからまだ3シーズン目なんでエキスパートなんてとんでもないですが、それなりに登って滑っています。 きっとblu-esさんもやってみるとハマりますよ。
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torasan-819 at 2012-01-14 01:40
utinopetika2さん
どうにもこうにも我慢できませんでした(笑) 以前大柿さんと歩いた経験があるのでは、画像を見ると懐かしいでしょう。 スキー場のリフトが使えない現在は、五色沼までの日帰りはちょっとハードルが高くなりました。
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lc4adv at 2012-01-15 02:19
やはり雪少ないですね。
高湯からだと結構な運動量になりますね。
あっ!もう行ってる(^o^)
目と奥様は大丈夫ですか?(^m^) それにしても吾妻山よいですね。薮が埋まるのもう少し待ったらほんとに天国なんでしょうね。ん〜晴れたら狙おうかなぁ。 ちなみに、トラさんの板ってロッカーでファット板ですか?最近自分たちの板が細くて物足りなくなってきてしまいました。山スキー始めたばっかりなのに…
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torasan-819 at 2012-01-15 20:14
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torasan-819 at 2012-01-15 20:59
Tobyさん
目は山に行って治しました(笑) 女房も山に行って…なわけないですね。 吾妻山は良いですよ~ 距離と標高差を参考に是非チャレンジしてください。 ところでワタクシの板は?とのことですが、いたって普通の板です。 2年前に山スキーを始めるときショップに勧められるままに購入した板です。 残雪期のツアーをメインにオールマイティに使える板というと聞こえはいいですが、とりたてて特徴のない板です。 ちなみにディメンションは115-76-100 R=21m 175cmですから、ファットやセミファットの板の隣に置くとすんごく細く見えます(^◇^;) ワタクシもパウダーの魅力に気付きまして、太い板が欲しくなってきたところです。 理想は3~4種類くらいの板を持つことですかね。 でも家族に給料を吸い取られる身としては、何台もの板をそろえて状況に応じて使い分けるというのは夢のまた夢です。 かくなる上は宝くじか(買ってないけど)。 ひとつの板をあらゆるシチュエーションでとことん使い倒してみるのもまた一興ではないかと思います(負け惜しみっぽいけど)。
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torasan-819 at 2012-01-15 21:00
Tobyさん続きです(笑)
しかしTobyさん展開早いですね~もうファットが欲しくなってきたとは。 ただしファット板は新雪やパウダーは良いと思いますが、メリットデメリットはあると思います。 太いのでラッセルがキツイとか、細板より重いのでロングルートはより脚力が必要とか。 ワタクシはどちらかというとロングルート好みなので、1台だけの今は普通の板になりますね。 もしもう1台そろえるとしてもセミファットでしょうか。 Tobyさんがファット板を手に入れたら粉を求めてあちこち行くんだろうな~
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ranger3yuji at 2012-01-15 21:55
こんばんは。
スキーの話を見て。山スキーもゲレンデの板でやっていました。シールをつけて。 カービィングになった頃にはシーズンに1回くらいで遠ざかりました。 雪山はワカンで行ってますが、滑り降りたほうがいい、などと思い始めています。そうなると山スキーセットを購入でしょうね。
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加ト幹事長
at 2012-01-16 09:44
x
深雪ではファットが道を切り開いてくれると思いますよ。前のよりたった2ミリセンター幅が広くなったら進みやすくなりました(もちろんビンディングの効果大、長さも7センチ長くしたのですが)。
でもお店に行くと短くて太いのしかおいてないことが多いですね。世間のニーズなんだろうけど、なかなかセミファット(←死語かもよ)を捜すのも大変では・・今やスーパーファットの世の中ですから。 重さは、トラさんとか関係ないんじゃない?持つと重いけど履けば意外と重さは感じないとか。超軽いのだと強度が心配とか。こんな風に悩んでいるときが一番楽しいもので、買っちゃうと醒める(爆)
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torasan-819 at 2012-01-16 12:41
加ト幹事長さん
おっ板を新調して乗り味はどうですか? 確かに太い板は深雪でありがたそうです。 昨日の不忘山ではブカブカの深雪に入り込み敗退でしたし。 ワタクシの場合それほどパウダーフリークでもないし(腕もないし)やはりセミファット程度かな。 重さは年々体力が落ちるお年頃としては重要関心事ですよ。 ところでそろそろ山に行けません?
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torasan-819 at 2012-01-16 20:34
ranger3yujiさん
レスが遅くなりすみません。 そうですか以前山スキーもされていたのですか。 やはり山歴は長いのですね。 なんとなくただ者ではないと思っていました(笑) スキーは機動力の高さが魅力ですね。 ワタクシも以前はスノーシューで十分と思っていましたが、その考えをあらためました。 ゲレンデ板も山スキーに使えそうなものがあるので、高い山スキー板より狙い目かもしれませんね。
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yossy1904 at 2012-01-16 21:38
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torasan-819 at 2012-01-17 06:14
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torasan-819 at 2012-01-17 06:52
NONさん
いつも感心するのがNONさんのような首都圏から来る方達です。 おっしゃるとおり時間とお金がたくさ~んかかるわけですから。 今日は時間が空いたからちょっと山へてな具合にはいきませんからね。 でもそれだけ皆さんは意気込みが凄いです。 ということで山でお待ちしてます(^。^)屮 |
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