2012年 02月 08日
====================================================================== 山域山名 那須甲子連峰 赤面山(1,701.1m) 山行期間 2012年2月5日(日) 山行形態 山スキー 天候 晴れのち曇り 参加者 4人(L:和○さん・佐○さん・河○さん・トラ山) 行程 駐車地点9:29~ゲレンデトップ10:47-10:59~赤面山頂11:47-12:08~ゲレンデトップ12:26-12:47~駐車地点13:00 行動時間 3時間31分 移動距離 約6.7km(GPS計測) 累積標高差 約±635m(GPS計測) ====================================================================== 先週末は大雪で思ったような山スキーはできなかった。今週末もコンディションは微妙。せっかく久しぶりの4人パーティーということで、和○さんが選んだのは赤面山。10年以上前に閉鎖された白河高原スキー場の元ゲレンデから赤面山に登るのだという。福島県中通り南部は大雪の影響も少なく、ラッセルの心配も少ないだろうとの読み。雪が少なくても多すぎても難儀するというのが山スキーだが、このところ大雪などで計画通りにいった山行が少ないので、確実なルートということでの選定だ。もちろんワタクシは赤面山が初めてだが、どんなルートであろうと初めての山というのはワクワク感があるものだ。福島市で他の3人と合流し高速に乗る。市街地にも結構雪のある福島市を離れ、南進していくと周りの風景も徐々に雪が少なくなっていく。逆に雪が少ないのではと心配になるほどだ。白河ICで降りて以前は有料道路だった那須甲子道路を通る。山の斜面を見ると雪は多いとは言えないが、滑るには問題無さそう。白河高原スキー場跡へ到着。このスキー場は2000年頃までは営業していたという。ゲレンデに一番近い道路脇には既に7~8台駐車していたので、少し戻って駐車場跡の脇に止める。特に駐車スペースは無いので、道幅の広いところを探して駐車するしかない。 道路脇で準備(防風柵の向こうがスキー場の駐車場跡) 兵どもが夢のあとの白河高原スキー場跡 ゲレンデ跡を登る 振り返ると眼下に平野部が広がる 駐車場跡にあるスノーシューのトレースにスキーを乗せて歩き始める。閉鎖になったスキー場はどことなく荒れた感じがするものだが、ここはそれほど荒れた感じがしない。それでもレストハウスの割れた窓ガラスが目に入ると、否応なく現実を見せつけられる。レストハウスの左脇を抜けるとゲレンデの登りが始まる。上の方にスノーシュー1人とスキー1人の先行者が見える。しっかりしたトレースがゲレンデの左端にあるので、レールに乗ったように快調に高度を上げる。ゲレンデにはカラマツらしき木が生えているが、まばらなので滑るのに支障は無いだろう。あまり楽ではトレーニングにもならないと思い、足に負荷をかけるべく自分ひとりトレースから外れて歩く。しかし比較的締まった雪質ではほとんどラッセルにもならず、どれほどの効果があるだろうか。今日は快晴で日が照りつけ、風もないので氷点下でも暑くてかなわない。ついに薄い半袖Tシャツ1枚になる。それでも汗が流れるほどだ。1本目のリフト降り場まで登って小休憩。東側の眼下に広がる平野部には白河市街も望める。 整備されているような斜面 ソロの山スキー・ワタクシ以外の3人・ソロのスノーシューの順 ゲレンデトップ 緩斜面をしばらく登ると30度ほどの斜面が見えてくる。ブッシュが全然出ていないきれいな斜面で、圧雪こそされていないが整備されたゲレンデのようにさえ見える。営業を止めて10年以上なのに不思議な感じがする。ここも左寄りにトレースがあり、途中までは直登でその後ジグを切って登っている。斜面は既に何人かの気持ちよさそうなシュプールが弧を描いている。この斜面を登り切ると2本目のリフト降り場でゲレンデトップになる。赤面山登山口の表示板のある横で小休憩とする。 那須岳(茶臼岳)と朝日岳 山頂まではあと一息 赤面山の山頂 山頂より那須連峰の眺め 旭岳(赤崩山) 大白森山 スダレ山のシュプール(左端) この先は夏道沿いにしばらく林間を歩く。林を抜けると視界が広がり、左手に朝日岳や茶臼岳が見えてくる。山頂まではなだらかな斜面だが、風で飛ばされるのか雪の付きは良くなくブッシュも出ている。のっぺりとした山頂に着くとスノーシューの先行者がひとり。西から雲が流れてきて曇り空になってきたが、まだ那須連峰の眺めは得られた。昨年11月に登った旭岳(赤崩山)が真っ白な姿を見せている。もう少し右を見ると特徴的な形の太白森山。西のすだれ山(地図表記無く正式名称ではない)の東斜面にはシュプールが見えるが、おそらくマウントジーンズスキー場から登って滑ったのだろう。 山頂よりの滑降 林間を抜ける 山頂には長居はせずに滑降に取りかかる。ウインドパックされた重めの雪で、ブッシュも出ているとあっては滑りを楽しむとはいかない。それでも条件の良さそうな斜面をつなぎ、林間をゲレンデトップまで滑り降りて昼食休憩とする。こんな穏やかな日に山を楽しめることに感謝しつつ、自分で握ってきたお握りをパクつく。3個中1個は間違って甘い梅干しを入れたお握りだったが、仕方なく我慢して呑み込む。 ゲレンデ跡を滑る 快適な滑降 あっという間に下のゲレンデに さてゲレンデ跡の滑降だ。斜度のある一番上の斜面にドロップする。程よい斜度で雪の重さもあまり気にならず、快適にターンを刻むことが出来る。こんな時は年齢も何も関係なく、声を上げながら一気に滑り降りるのが最高に気持良い。撮影に数度立ち止まったものの、あっという間に駐車地点に着いてしまう。以前はゲレンデだったのだから当たり前といえば当たり前だが、気持ちよく滑り降りることが出来た。今日のようなピストンなら、赤面山は手頃な半日コースといえる。山頂から北東尾根を自然の家に向かうなど、いくつか1日を要するルートは考えられるが、赤面山は手頃な山スキーコースとして楽しむのが合っているような気がする。ちょっと物足りない気持ちもあったが、家に帰って晩酌した後は爆睡だったので、この頃体重増加気味の自分にはちょうど良かったのかもしれない。 ルート図(赤:登り 青:下り)
by torasan-819
| 2012-02-08 03:31
| 山スキー
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Comments(12)
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熊五郎
at 2012-02-08 07:07
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天気が良くて気持ちよさそうですね。
山スキー人口もだいぶ増えましたよね。 かくいう私もとりあえず古いですがファットスキーを入手。 徐々にですが道具をあつめています。 だって、こんな楽しそうな画像見ているとやって見たくなるじゃないですか(笑)
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加ト幹事長
at 2012-02-08 16:01
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トラさんの握るおにぎりってどんだけデカいんだろね!?
まぁこんだけ遊んでるんだから、握ってくれとはかぁちゃんには頼めないよな(爆) あぁそれにしても滑りてぇ~(超ストレス)、目に毒なのでなるべく板は見ないように・・例年と違って変な天気が続きますが、くれぐれも気をつけて遊んでちょうだいネ。
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torasan-819 at 2012-02-08 18:45
熊五郎さん
いよいよバックカントリーに進出ですか! そうなんです楽しいんです。 画像は楽しいところしか撮りませんから(ウソです)。 苦しかったりしんどかったりがかなり多いんですよ~ でもだからより楽しい部分を感じられるのかなと。 近いうちに熊五郎さんと山スキーに行けるかな?
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torasan-819 at 2012-02-08 18:52
NONさん
ここは大丈夫ですよ~ ゲレンデ跡の歩きが多いのでルートに悩むこともないですから。 晴れれば眺めは最高♪ 隣のマウントジーンズスキー場からのスダレ山も良いのではないでしょうか。 山スキーの行動食はパンが多いのですが、ちょっと飽きてきたのと節約のためお握りにしました。 握ってすぐ防寒用のフリースにくるむようにしてザックにしまうと、食べる頃でもまだほんわり暖かいのです。 凍ったお握りを食べることほど惨めな昼ご飯はありませんから工夫してます。
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torasan-819 at 2012-02-08 18:54
加ト幹事長さん
一緒に行けるの待ってるからね! 今年は雪の状態が見極めにくくて参ってしまいます。 しょうがないので週末はパウダー確実なところに遠征します。 ちなみにお握りは自分のげんこつサイズです(^^)V
おぉ那須だ。
やっぱこうドッカンドッカン降られちゃうと、那須辺りのほどほどのところがいいんですねぇ。しかもゲレンデ跡ならちょっと安心感もありますし。 おとなりのスダレ山もソートー楽しいらしいですよ。
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torasan-819 at 2012-02-10 08:00
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加ト幹事長
at 2012-02-14 08:30
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昨日岳人誌3月号拝見いたしました。
貴会の並々ならぬ努力と情報発信に敬服いたします。私も早く吾妻や安達太良に滑りに行きたいと思います。でも今更ですが、あなた様の後ろ姿が何気に哀愁漂っており何やら予感めいたものがあったのでしょうか・・。
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leviathan05 at 2012-02-14 23:00
前半の青空が羨ましいです。こんな良い天気の山に↓のガソリンストーブ持ってのんびり登ってみたいですね。
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torasan-819 at 2012-02-15 02:52
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torasan-819 at 2012-02-15 02:55
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