2012年 05月 01日
====================================================================== 山域山名 月山 湯殿山(1,500m) 山行期間 2012年4月29日(日) 山行形態 山スキー 天候 晴れ 参加者 2人(L:トラ山、加○さん) 行程 ネイチャーセンター14:15~湯殿山16:12-16:22~ネイチャーセンター16:52 行動時間 2時間37分 移動距離 7.6km (GPS計測) 累積標高差 ±717m (GPS計測) ====================================================================== 29日は午前中が仕事の予定。そうでなければ29日と30日は鳥海山三昧としたかったのだが、仕事となれば仕方がない。29日は移動日と決め、先行する和○さんのパーティーを30日に追いかける計画とした。しかしだ、やはり29日の午後半日がもったいない。あれこれ考えると、鳥海山への移動経路途中にある月山・湯殿山ならなんとか1本やれそうだと思いついた。最終的に選択したのは湯殿山のピストンだが、条件が悪くなければ問題ないだろう。今回の相方は加○さんだが、彼とはほぼ1年ぶりの山行となる。12:30に加○さんを乗せると高速で月山へと向かう。今日は暖かいとは思っていたが、途中の温度計ではなんと30度の表示に驚く。それでも月山に近づくとやはり雪が多い。降りてきたばかりのスキーヤーが歩く志津温泉を通り、ネイチャーセンターへと車を上げる。午前中ならネイチャーセンター手前の道路もずらっと路上駐車だろうが、もう午後も2時となると疎らになっている。結局ネイチャーセンターまで進入して駐車することが出来た。建物の前で10数人が帰り支度をしたり談笑している。その前でそそくさとこれから登る準備をする我々。少々奇異に映ったかもしれない。 ネイチャーセンター脇のスロープからスタート 石跳川は十分埋まっている 下ってきたボーダーのパーティー 左手に湯殿山の山頂が見えてくる ネイチャーセンター脇の雪壁にあるスロープを登ると14:15にスタート。前方に湯殿山がクッキリと見えている。昨年家族で歩いた石跳川沿いも、今日はスキーでの歩きだ。この時期になると石跳川も口を開け、渡渉点が限られてくるのだが、今年はそんなことを気にしなくても良いほど雪が多い。気温が高いので始めからTシャツ1枚だ。それでも汗が出てくる。今期はスキーがまだ4~5回という加○さんだが、いいペースで歩いていく。さすがにこの時間になると誰も登ってはいないが、下山してくるパーティーとは時折すれ違う。 姥ヶ岳をバックに斜面に取り付く 急斜面にジグを切る ひと息ついて姥ヶ岳を見やる 急登が続く 今日は石跳川を詰めていき、湯殿山の南東尾根に直接取り付く計画。しかし、うっかり行き過ぎてしまった。戻るのも何なので、30度ほどの急斜面に取り付き尾根に乗ることにした。今日はザラメなので問題ないが、カリカリだったら無理な斜面。加○さんはテレマークだが、以前の道具で苦労していた急斜面も、今期新調した板とビンディングは山スキーと同等のパフォーマンスを発揮しているようだ。ジグを切りながら疎林を抜けると、頭上には何の障害物もない広大な斜面が広がる。石跳川の対岸を見ると、夏道沿いを下っているパーティーや、姥ヶ岳西斜面を滑り降りるパーティーが見える。 山頂かと思うと偽ピーク ぼんやりと霞む朝日連峰 山頂が見えてきた もう一頑張りで山頂 山頂からの姥ヶ岳とその向こうの月山 左に湯殿山の南斜面、右に東斜面を見ながら尾根を登っていく。もう下山パーティーも無く、自分たち以外には誰もいない。霞んでいるが朝日連峰がいい眺めだ。既に午後4時も近くなり、日は西に傾きかけていて、湯殿山の東斜面も日蔭になっている。しかし、今日のこの気温ではザラメが凍ることもないだろう。こんな時間に登るなんてあり得ないと加○さんがつぶやく。でもこうやって付き合っているし、貴男もワタクシと同類とつぶやく。何度も偽ピークにだまされながら、まだかまだかと登って山頂到着は16:12。実はスキーでの湯殿山登頂は初めて。1回はスノーシューで登り、山スキーでの一昨年は2回とも中退だったからだ。360度の眺めを楽しむと、姥ヶ岳の西斜面はそれほどクラックも発生しておらず、まだまだ滑ることが出来そうだ。山頂滞在10分ほどで下山に取りかかる。 東斜面にドロップした加○さん 加○さんはテレマークだ ちょうどいいザラメで快適な滑降 石跳川から見上げる東斜面 今日は条件が良ければ東斜面を滑るつもりで来た。3年前スノーシューで登ったときに、東斜面を滑り降りるスキーヤーに目を見張った。その印象も山スキーを始めるきっかけになった。その斜面をやっと自分も滑ることができる。山頂直下はクラックが入っていたので、少し南からドロップすることにした。いざ滑り出せば、目の前の急斜面に神経を集中する。相変わらず滑降技術には進歩のない自分だが、ザラメが気持ちよくターンさせてくれる。とはいえ脚が追いつかないので一気にというわけにはいかず、何度か途中で止まっては斜面を見上げたり、写真を撮ったりしながら滑り降りる。それでも10分とかからず石跳川まで降りてしまう。雪もあまり荒れてなく、良い条件の斜面だった。滑ってきた標高差300mの大斜面をもう一度見上げ、下山を急ぐことにした。 ネイチャーセンターに到着 石跳川沿いの帰り道は消化試合のような緩斜面。雪は腐っているが、トレースにスキーを乗せるとそこそこ走ってくれる。ワックスが効いていないこともあり、自分の板では加○さんに遅れがち。ネイチャーセンターには16:52着。予定より早い2時間37分でピストンが出来てしまった。残雪期の条件が良いときで、2人の足並みがそろっていたればこそのタイムだろう。誰もいないネイチャーセンター前で板を仕舞うと、次なる目的地鳥海山へと車をスタートさせた。 ルート図(赤:登り 青:下り)
by torasan-819
| 2012-05-01 22:18
| 山スキー
|
Comments(10)
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ranger3yuji at 2012-05-03 07:34
湯殿山、いつごろまで行けるのでしょうか。
予定が立たないのですが、記事を見て行ってみたくなってます。
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lc4adv at 2012-05-03 08:10
石跳川が完全に埋まっているんですね。
新緑の頃、行ってみようと思ってます。タケノコも出るし。
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加ト幹事長
at 2012-05-03 08:41
x
私もよ~く考えてみたら、強風のため肩で敗退したのが始まり。その後は姥ヶ岳から湯殿山経由でしたので、NCから極めたのは初めてでしたね。
静かで、やわらかな斜陽が素敵な湯殿山でした。出発の時、誰にも声をかけられない実に異様な二人・・だったとさ(爆)
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torasan-819 at 2012-05-03 13:39
ranger3yujiさん
この大雨がなければあと10日は大丈夫では?と言いたかったんですが… もうどのくらい融けたかは状況はわからなくなりました。 ネイチャーセンター(山形県立自然博物園)に聞いてみるといいかもしれません。 電話 0237-75-2010
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torasan-819 at 2012-05-03 13:42
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torasan-819 at 2012-05-03 13:47
加ト幹事長さん
ホントに穏やかな湯殿山でしたね。 日頃の行いが良いせいだと勝手に思いましょう(笑) 声かけにくいと思いますよ。 怪しい格好のオジサン2人は独特のオーラを発していたでしょうから(^◇^;)
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ranger3yuji at 2012-05-03 14:42
情報ありがとうございます。
行ける時に電話をして見ます。
初めまして、シャリザカと申します。実は・・・ちょくちょく覗かせていただいてました。。
湯殿山東斜面いいですね。先日、姥ヶ岳から石跳川沿いに滑っていたら、東面滑ったという集団に会いました。今シーズンはもう厳しいかな。来シーズンは挑戦してみたいです。
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torasan-819 at 2012-05-03 19:17
ranger3yujiさん
最終的には行ってみないとわからないかもしれませんが参考に聞いてみるのもいいと思います。
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torasan-819 at 2012-05-03 19:55
sharizakaさん
Six O'Clockのsharizakaさんですね。 ワタクシもお気に入りブログにさせていただいてました。 この雨で東斜面はちょっと厳しくなったかもしれませんね。 来シーズンは是非滑ってみてください、登り返せば1日3本は滑れるでしょう。 sharizakaさんは鳥海山にも行かれたようですね。 ワタクシも近日中に記録をアップ予定です。 |
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