2012年 06月 23日
水引入道コースからの南蔵王周回 ~ 2012年6月23日
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山域山名   蔵王連峰 水引入道(1,656m) 南屏風岳(1,810m) 不忘山(1,705.3m)
山行期間   2012年6月23日(土)
山行形態   無雪期一般登山
天候      曇り/晴れ
参加者    単独
行程      白石スキー場13:35~コガ沢渡渉14:50~水引入道15:31~休憩15分~登山道分岐16:16~南屏風岳16:34~
         不忘山16:57~白女高小屋跡17:55~白石スキー場18:10
行動時間   4時間35分
移動距離   約11.5km
累積標高差 約±1,200m
装備      日帰り軽装
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21日は蔵王某所でウド採り、22日は硯石からの不忘山に続き、3日連続の蔵王となった。とはいえ半日山行(これも3日連続)なので、昨日行くつもりだった水引入道からの南蔵王周回コースを歩くことにした。このコースは昨年8月7日に歩いて以来なのでほぼ1年ぶりとなる。白石スキー場を起終点にして、水引入道~南屏風岳~不忘山~白石スキー場と周回できる。もちろんその逆も歩けるのだが、コガ沢から水引入道への急登を登りに使いたいので左回りに歩くことにした。平地は晴れて良い天気だが、蔵王の上の方は雲の中で稜線は見えない。自宅出発は午後1時を過ぎてしまったが、日が長いこの時期は行動時間も長く取れるので問題ないだろう。とはいえあまり他人様にお勧めできることではないが。白石スキー場には20台ほどの車があり、そこそこ登山者が入っているようだが、この時間から登ろうという人は自分だけ。ザックに水1リットルを入れる。足りないようであればコガ沢で補給だ。




                         夏さえ感じるゲレンデ
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                         お手製看板の先に草刈ロード
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草刈りされたばかりの白石スキー場ゲレンデを歩く。2ヶ月と少し前にはスキーをしていたのがずいぶん前のように感じる。季節の移り変わりの速さには驚くばかりだ。50代も半ばに近づいたせいか、季節の変化についていけなくなってきたような感じがする。むっとする草いきれのゲレンデを歩くと、もう夏も近いのだなと思わずにはいられない。しばらくゲレンデを登り、真新しい「水引コース」の木製看板を見送ると、右手の林が登山口になる。樹林の中は照りつく太陽からは解放されるが、風が通らず蒸し暑い。登山道はコガ沢右岸の急斜面をへばりつくようにトラバースしていく。もともと木の根を越えたり、崩落箇所を巻いたりと細かいアップダウンの多い道だが、さらに4月の強風のためと思われるさらに倒木が行く手を阻み、潜ったり跨いだりと忙しい。倒木を巻くときは急斜面ゆえ注意したいところだ。下山してきた単独と4名の2パーティーとスライドする。盛大に汗をかき始めると、今度は小さな虫がまとわりついてくる。口を開けて呼吸しているものだから、なにを考えたか口に飛び込んでくるやつがいる。2匹も呑み込むハメになってしまった。

                         権現沢へと降りる
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                         対岸をコガ沢へと回り込む
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                         コガ沢へと降りる
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                         対岸の急登のクサリ
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やがて道はコガ沢と権現沢の出合のすぐ上で権現沢に下りる。権現沢への急斜面には真新しいクサリが付けられていて、素直にお世話になる。以前単独で初めてここに来たときは、沢の向こう側の道が見つけられず右往左往したことを思い出す。まさか滝の落ち口の左岸を向こう側へ回りこむとは、当時の自分は思いもしなかったのだ。権現沢を渡渉して右から回り込むと、そこはコガ沢の右岸になり、こちらにもしっかりとクサリがある。コガ沢を渡渉すれば急登の取り付きだ。この取り付きは崖に近いのでここにもクサリがある。時折よじ登るような箇所のある急登がしばらく続き、一気に標高を300mほど上げる。急登が終わると同時に樹林帯を抜けザレ場に出ると、水引入道の山頂も近い。不忘山も南屏風も山頂部は、ガスが西からこちら東側へと流れていて見えない。風が冷たく半袖では肌寒いくらいだ。

                         水引入道の山頂は平坦
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                         山名板(マロ7さんお手製)
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                         ガスのかかる主稜線
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                         水引平のチングルマ
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                         水引平の池塘
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                         稜線のアズマシャクナゲ
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                         不忘山手前の細尾根
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                         ミヤマオダマキ
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水引入道の山頂ではマロ7さんお手製の山名板が出迎えてくれる。山頂を過ぎたあたりで初めての休憩。水とカロリー補給をしていると登ってくる単独男性あり。千葉の方で山スキー談義でしばし盛り上がる。主稜線との鞍部にある水引平では、チングルマがいい感じに咲いている。登り返して主稜線の尾根道に合わせると、アヅマシャクナゲが迎えてくれる。しかし、先日の台風のせいだろうか、シャクナゲの花びらは痛んでいるものが多かった。しばらくはガスの中、平坦な尾根道を歩くとシャクナゲ、イワカガミやチングルマが目を楽しませてくれる。南屏風岳の山頂を過ぎると、不忘山へのアップダウンの尾根道となる。こちらはチングルマに代わりハクサンイチゲがほとんどになる。登山道は所々崩れているところもあり、石車に乗って転倒などしないように注意したい。急なところには真新しいクサリも張ってある。相変わらずガスの中なので、楽しみは道の脇に咲いている花々だ。不忘山頂手前でミヤマオダマキが咲いていたが、この日に見かけたのはここだけだった。昨日登った不忘山頂を通過すると、あとはひたすら下るのみ。

                         下界は晴れている
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                         不忘の碑の分岐
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不忘の碑から左に折れ、弘法清水コースへ入ると道が荒れてくる。自分がこのコースをあまり歩かず、硯石コースをよく登るのは登山道が荒れていることがある。関係者の努力により修復作業が繰り返されたようだが、もはや修復しきれない状況になっているような気がする。沢状になったところも多く、いつもぬかるんでいてとにかく滑りやすい。特に赤土はまるで氷のようにツルツル滑って始末が悪い。土には登山者の滑った跡がそこかしこにある。自分も尻餅こそつかなかったが、何度か足を滑らせ手をついた。転倒を防ぐにはチェーンスパイクなどを装着するのもいいだろう。しかし、それ自体が登山道をさらに削り、状況を悪化させるような気もする。なので自分は使わないが、他人が安全のために使用するのまでどうこう言う気はない。ちなみに自分はこの3日間の足元はゴム長靴だ。蔵王のような山はゴム長でほとんど間に合う。スパイク長靴というのもあるが、積雪期以外は必要ないだろう。もはや登山道の修復が困難とすれば、道を付け替えるしかないのではないだろうか。既に一部そうなっているところもあるようだ。あるいは余りの悪路に登山者が減れば、それが結果的に登山道の悪化を防ぐことになるのだろうか。難しい問題だ。そんなことを考えながら下山すると、白石女子高等学校の山小屋跡に出た。女房は高校時代に泊まったというが、今はただの平地で看板があるからそれとわかるだけだ。台風の大雨でえぐれた跡の残るゲレンデを歩いて駐車場に到着。登山者はほとんど帰ったようで、自分以外には2台しか残っていなかった。

白石スキー場を起点として周回のできるこのコースは、1日かけてゆっくりと歩きたいコースだ。これからはヒナウスユキソウ、トラノオ、シャジンなどの花が目を楽しませてくれるだろう。右回り左回りどちらでもいいのだが、水引コースの急斜面は登った方が楽しいと思う。水場は水引コースの沢沿いにしか無いので、夏場は十分な量を持参されたい。自分はこの日500mlで足りてしまったが。虫対策はどこの夏山でも同じことなので工夫されたい。普通の登山道で飽き足らない方には面白いコースだと思うがいかがだろうか。

                         ルート図
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by torasan-819 | 2012-06-23 21:15 | | Comments(14)
Commented by マロ7 at 2012-06-24 21:04 x
ジャンボリーを降りて1時半頃に白石スキー場につきました。
だと…ニアミスだったかな。
午後は天気が回復してきたようですね。(^^;)
Commented by HITOIKI at 2012-06-24 21:37 x
この時期に蔵王に登る方は多いようですね。
私も蔵王温泉から23日に熊野岳に登りました。
山頂以外は会う人も少なく、山道の自然破壊もないように見えました。
その代わり、山道が以前の原始に戻りつつありました。
Commented by ranger3yuji at 2012-06-24 21:51
13時半からですか。またまたやりますね。
こちらは庭の整理でした。
Commented by torasan-819 at 2012-06-24 21:52
マロ7さん
もしかして駐車場の北端に停めてあったシルバーかグレーの車ですか?
ワタクシが準備中に帰っていく車があるなとは思っていたんですが、マロ7さんとはね(^◇^;)
午前中は午後より天気良くなかったんでしょうかね。
Commented by torasan-819 at 2012-06-24 21:58
HITOIKIさん
こちらは東から南蔵王、そちらは西から中央蔵王ですね。
蔵王はお釜とスキー場のイメージが強すぎて俗っぽい印象がありますが、それは一部で実はバリエーション豊かな山域だとこの頃気付きました。
歩く人の少ない登山道は自然に還りつつあるところもあるのでしょうね。
そんなところも歩いてみたいものです。
Commented by torasan-819 at 2012-06-24 22:01
ranger3yujiさん
この頃週末土日に半日だけの勤務が多いのです。
それで山行を諦めると全然山に行けないので工夫というか無理してます(^◇^;)
今日の日曜日も13時近くまで仕事でしたし(x_x)
でも昨日まで3連ちゃんの蔵王だったので、さすがに今日の午後は休みました。
Commented by Toby at 2012-06-24 23:40 x
なんと!ワタクシたちはトラさんよりちょびっと早い時間に刈田峠から不忘までウロチョロしていましたよ。しかもちょいとバッタリがあったりして、ひょっとしてトラさんにも会えたりしないかなぁなんて思ってました(^_^)
Commented by torasan-819 at 2012-06-25 01:02
Tobyさん
ややや~残念でした!
しかもsharizakaさんも来ていて、かなりの部分ルートが被っているし。
↑マロ7さんも登っていたし、なんか南蔵王の集中登山のようでした。
ワタクシの場合、皆さんとは時間帯がかなりズレているのが難点なんですね(^^ゞ
Commented by sharizaka at 2012-06-25 12:49 x
連チャンで不忘山とはご苦労さまです。
23日は私とほぼ同じコースを逆回りだったんですね。
逆だと屏風への登りがキツイので・・・・・つい時計回りしちゃいますね。
Tobyチームには不忘の先と、芝草平で会いましたよ!
Commented by torasan-819 at 2012-06-25 19:58
sharizakaさん
なんか知っている人がみんな蔵王だったようです。
もっと早く登れればはち合わせしたかもしれませんね~
ワタクシはあの急登が面白くていつも反時計回りです。
Tobyチームも来ていたとはびっくりでした。
Commented by NON at 2012-06-25 23:44 x
雪の無い 蔵王にはとんと縁がなく お花の咲き乱れる頃、行ってみたいです。
7月のコマクサ見頃とか、7月スケジュールいっぱいで今年は行けそうもないです。(。>_<。)
Commented by torasan-819 at 2012-06-26 22:41
NONさん
今日も登ってきましたよ蔵王に。
蔵王は想像以上に様々な表情を見せてくれますよ。
NONさんスケジュール一杯とは羨ましいですよ。
ワタクシは日曜日が仕事になることが多くて、なかなか沢登りの計画も立てられません。
Commented by HITOIKI at 2013-08-19 21:34 x
昨日、同ルートを初めて歩きました。コガ沢と権現沢の所、僕も迷いました。沢は登らず渡るものとの原則、忘れそうでした。帰りの悪路は2回尻もちつきました。やはり硯石がいいですね。2度目のコメント失礼しました。
Commented by torasan-819 at 2013-08-20 00:38
HITOIKIさん
権現沢の所は、初めてだとあれっ?と思うところですよね。
表示板があればいいのかもしれません。
スキー場への下りルートは、誰でも悪路に苦労します。
道を一部付け替えしていますが、まだまだですね。


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