2012年 10月 16日
秋の吾妻連峰 東吾妻山から一切経山へ ~ 2012年10月15日
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 山域山名   吾妻連峰 東吾妻山(1,974.7m) 一切経山(1,948.8m)
 山行期間   2012年10月15日(月)
 山行形態   無雪期一般登山
 天候      曇り時々晴れ
 参加者    単独
 行程      鳥子平登山口13:18~景場平13:35~東吾妻山頂14:15~鎌沼14:39~酸ヶ平分岐14:53~
          一切経山15:14-15:25~酸ヶ平分岐15:41~浄土平駐車場16:04
 行動時間   2時間46分
 移動距離   9.8km (カシミールで図上計測)
 累積標高差 +590m -630m (カシミールで図上計測)
 装備      日帰り軽装
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15日は和○さんにNHKの取材撮影があり、吾妻浄土平周辺で行うということで手伝いに行った。登山道の放射線測定の状況を何箇所かで撮影し、鳥子平の湿地を最後に滞りなく終了。しかし、まだ時刻は午後1時過ぎ。せっかく来たので少し歩いてみることにした。浄土平周辺は観光地となっており、山登りを始める以前も含めて幾度となく訪れているが、実は登山道をほとんど歩いたことがない。数年前にスノーシューで一切経山から前大巓、鎌沼を歩いた程度だ。吾妻連峰は沢登りと山スキーで結構歩いているのだが、普通に登山道を歩くことはあまりしていないせいでもある。



                         バス停のある鳥子平登山口
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                         景場平より東吾妻山を望む
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                         景場平にある池
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鳥子平入口の道路反対側が、東吾妻山への鳥子平登山口になっている。ここから浄土平へと縦走することにした。登り始めてほどなく湿地帯の景場平。北側に東吾妻山がなだらかな山容を見せる。ここから見る東吾妻山は、オオシラビソ、ハイマツなどが多いとみえ、紅葉の山という感じではない。湿地帯保護のため木道が整備されていて歩きやすい景場平を過ぎると、登山道は東吾妻山に向かって斜め左に進路を振り、やがて本格的な登りになる。登山道は整備されているほうだが、所々掘れていて土も滑りやすいので注意したい。この登りの途中で数人の登山者とすれ違う。ここまで歩いてくるのはさすがに観光客ではなく、いずれもそれなりの格好をした登山者ばかりだ。この時期特に賑やかな浄土平周辺とは違い、静かな山歩きが楽しめる。

                         山頂への登り手前にある湿原
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                         展望のきく東吾妻山頂
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平坦になると再び湿地帯になり、ここにも木道が整備されている。木道はやがて右に折れ山頂へと向かい、土の道になると登りが始まる。その登りも10分とかからず、樹木の無い裸地の山頂に至る。遠くはモヤがかかっているが、吾妻連峰の山並みが一望でき、北には鎌沼から一切経山が見えている。一切経山までは案内板のコースタイムで90分だ。鎌沼まで行ってから時間を見て、一切経山に登るかどうか決めよう。駆け下るようにして鎌沼へ向かう。途中で登ってきた山ガール2名とスライド。賑やかな配色の格好は目に鮮やかで、まさに今風の山ガールだ。既に午後2時を過ぎているが、山頂ピストンなら問題ないだろう。

                         姥ヶ原の木道十字路
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                         鎌沼と左から前大巓、一切経山、蓬莱山
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                         酸ヶ平から振り返り見る前大巓
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                         酸ヶ平分岐からの一切経山
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                         酸ヶ平避難小屋
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いったん平坦になり今朝の撮影場所のひとつでもある十字路を過ぎ、紅葉の美しい鎌沼へと下る。青空に紅葉と水面の対比が美しく、ヘボカメラマンではあるが雲に隠れがちな太陽からの光を待ってシャッターを切る。とはいっても自分は待てない性分なので、数分の撮影タイムの後に一切経山へと向かう。まだ3時前なので大丈夫だろう。鎌沼を時計回りに歩き、酸ヶ平の分岐で左に折れる。酸ヶ平避難小屋の脇を通ると、一切経山への登りが始まる。一切経山には植生が見られず丸裸だが、これは風の影響かはたまた火山性ガスの影響なのか。登っている途中で下山してくる何人かとスライドしたが、これから登るものは自分の他にはいない。

                         一切経山頂
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                         五色沼(吾妻の瞳)
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                         吾妻小富士
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                         一切経山の南斜面
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山頂の北側からは、吾妻の瞳とも魔女の瞳とも呼ばれる五色沼を見下ろせる。少し待つと雲の切れ間から陽の光が差した。しかし、傾いた太陽の斜光なので、魔女の瞳も少し眠たげな印象。なお、計算上では直線距離にして228km先のスカイツリーが見えるという。あくまでも計算上なので、特別条件の良いときに高倍率の望遠鏡でもないと無理だろう。この時間になるとさすがに、標高2000m近い山頂は風が冷たくなってきた。さあ下山だ。左手下に吾妻小富士を見ながら下り始める。

                         蓬莱山東斜面
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                         午前中の蓬莱山東斜面
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                         吾妻小富士最高点(1,707m)より 
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登ってきたルートを分岐まで引き返すと、マイカーのある浄土平駐車場へと下る。曇ってしまったので紅葉も今ひとつ冴えない。観光客で賑わう浄土平レストハウス周辺は、先ほどの一切経山とは別世界のように感じる。3時間に満たない駆け足の縦走だったが、こんな機会でもないとなかなか歩く機会もなかっただろう。なお、浄土平から一切経山への直登ルートは、火山性ガスのため現在閉鎖されている。午前中もある程度は歩いたが、午後からの縦走時間が短かったのでちょっと物足りない。ふと見ると、目の前の吾妻小富士がお出でお出でをしているではないか。おまけとして吾妻小富士に登り、火口丘をぐるっと一回りして下りた。これで満足して帰れそうだ。

                         ルート図(再現)
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by torasan-819 | 2012-10-16 18:52 | | Comments(8)
Commented by utinopetika2 at 2012-10-17 21:52
先日見た景色です。
山頂付近の紅葉は終盤になりましたね。

もう20年も前の事でしょうか、大量遭難があった次の年だったと思います。
2月、小屋の管理人さんとスキー場から入山、五色沼の上を歩き、一切経山の鞍部を下り、吾妻小屋に入りました。
地図を拝見していますと、当時の事を思い出します。
あの頃は体力も気力もあったんですがねぇ~。
Commented by NON at 2012-10-18 00:43 x
↑大量遭難ですか、それってやっぱ雪山の時ですよね!怖っ

五色沼見たいな~魔女の瞳だっけ
ナマステさんに、スキーで小屋まで案内していただいて滑り下りました。
雪の無い時に、歩いてみたいです。
Commented by torasan-819 at 2012-10-18 07:02
utinopetika2さん
そちらはおしどりで、こちらはソロでの違いはありますが、ほぼ同じルートです。
吾妻の大量遭難とは、平成6年に山スキーの7人パーティーのうち5人が帰らぬ人となった、あの遭難のことですね。
あの頃は体力気力もあったというのは、ワタクシも同じですよ。
この頃疲れが残るようになりました(^◇^;)
それでも歩かないと衰えるので、現状をなるべく維持するためにもせっせと歩くのです。
Commented by torasan-819 at 2012-10-18 07:19
NONさん
有名な遭難事故でNHKでもドキュメンタリーで放映になりました。
五色沼のすぐ向こうに見える尾根筋での出来事です。
慶応吾妻山荘までは風も無いのですが、五色沼の稜線に出ると激しい風が吹きまくります。
五色沼は我々にとって定番の山スキーコースですが、甘くみると大変なことになるので油断はできません。
昨年11月20日に歩いてますので、過去記事もご覧ください。
Commented by マロ7 at 2012-10-18 22:30 x
ここの秋は歩いていませんでした。
いつも魔女様は妖艶な目つきで見てくれますね。
私は、体力がありませんがどうにか耐力だけは持ちこたえるように頑張りたい。(^O^)
Commented by torasan-819 at 2012-10-19 06:54
マロ7さん
ワタクシも魔女が眠っている積雪期にばかり来ていたので、お目々ぱっちりの瞳はあまり見たことがありませんでした。
体力?体力?ん~マロ7さんはどちらもあると思いますが。
吾妻は山域が広くていろいろな歩き方ができるのですが、ワタクシもまだその一部分しか歩いてないのです。
冬季縦走も含めてもっと歩きたいと思ってます。
Commented by Toby at 2012-10-19 19:53 x
去年友人と歩きましたが、強風で魔女の瞳を見るのを忘れていたのを思い出しました(^_^;)
また行かなくちゃ。
Commented by torasan-819 at 2012-10-19 20:40
Tobyさん
そうなんですこの辺りは風が強いですからね。
冬なんて立っていられないほどの風が吹くこともよくありますよ。
磐梯吾妻スカイラインは11月15日(木)までですから、今年行くのなら急いでくださいね~


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