2012年 12月 07日
読書 「スキーツーリングに乾杯!」
f0170180_19304937.jpg

1989年発刊の本だが、当時の山スキーの雰囲気を知りたくて古本で入手した。著者の佐伯邦夫氏は高校教師だが、魚津岳友会の創立メンバーであり、剣岳の登攀などにその足跡を残す岳人らしい。特にこの時期は山スキー復興の一翼を担い、山スキーに関する著作も出していたようだ。教師として中高校のスキー部や山岳部の顧問をしており、生徒と登った山のことにも触れているが、今では現役教師がこんな事は書けないなという記述もあり、20数年とはいえ時代の流れを感じる。書名のとおり、自分で行ったクロスカントリースキーと山スキーでのツアーのことが描かれている。特にドラマチックな内容というわけでもない(あえてそう書いているふしもあるが)のだが、利尻島一周であるとか、黒薙温泉から白馬岳直登であるとか、ちょっとひねったツアーの試みがなされていて興味深い。比較的抑制され淡々とした文章に渋い通好みの雰囲気を感じるが、とはいってもストイックというのではなく、カラッとした青空のような山スキー紀行文になっているのは、著者の性格からくるものだろう。佐伯氏はエッセイ集や写真集も表されているので、他の著作も読んでみたくなった。

by torasan-819 | 2012-12-07 23:19 | | Comments(2)
Commented by yossy1904 at 2012-12-08 21:48
この本、持ってますよー!
新品で購入しました。
ちょうどこの頃、子供が生まれたので山スキーなど夢のまた夢。
いつかは俺も・・、と夢をふくらませながら読みました。
Commented by torasan-819 at 2012-12-09 20:18
yossy1904さん
あれ~この本もyossy1904さんの所蔵本とかぶってましたか!
当時読んだこの本に刺激されたのかは判りませんが、その後はバックカントリースキーへまっしぐらではないですか。


<< 遭対訓練      山登りアーカイブス 2008年... >>