2013年 01月 14日
吾妻山での冬山訓練合宿 ~ 2013年1月12日・13日(その2)
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その1より続く
午前5時半頃起床。夜は1~2度目覚めたような気がするがよく眠れた。自分の貧弱な寝袋を心配し、寒さ対策にホッカイロを2個仕込んだのが功を奏したようだ。以前より寒さに対しての抵抗力が、弱くなってきているような気がする。テン場の風は弱いが、上空では強いようで風のうなりが聞こえる。朝食は昨夜の残りスープに、ワカメご飯のアルファ米を投入。餅も入れてボリュ-ムを出し、梅干しをトッピング。これで担ぎ上げた食材をほぼ使い切った。今日は一切経山を目指すのだが、大○さんはテントキーパーとして残ると言う。一緒に行動できないのは残念だが、一切経山までは楽ではない行程なのでそれもやむを得ない。
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 山域山名   吾妻連峰 一切経山(1,948.8m)
 山行期間   2013年1月12日(土)・13日(日)
 山行形態   山スキー
 天候      12日晴れ・13日晴れ(稜線は雲)
 参加者    5名(L:河○さん・大○さん・杉○さん・牧○さん・トラ山)
 行程      12日 駐車場8:43~除雪終了点9:04~磐梯吾妻スカイライン横断10:26~山鳥山12:37~テン場(湯ノ平)12:58
          13日 テン場7:49~井戸溝8:05~山荘分岐8:32~大根森9:14~五色沼大岩9:52~スキーデポ11:08~
          一切経山11:20-11:27~五色沼大岩12:54~不動沢右俣上部13:05~慶応吾妻山荘13:46~山荘分岐13:58~
          井戸溝14:04~テン場14:17-15:13~山鳥山15:22~旧吾妻スキー場トップ15:44~バニーハット跡16:43~駐車場17:22
 行動時間   12日 4時間15分 13日 9時間33分
 移動距離   12日 4.1km (GPS:記録間隔10m) 13日 14.6km (一部記録無しのため参考値)
 累積標高差 12日 +654m -23m (GPS:記録間隔10m) 13日 +855m -1,500m (一部記録無しのため参考値)
 装備      山スキー・冬季テント泊装備(ザック重量約20kg)
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                         朝を迎えたテン場
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                         身軽なザックで出発
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                         井戸溝の橋はまだ埋まっていない
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                         慶応吾妻山荘への分岐
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                         大根森への急斜面
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予定より少し遅れ小雪のちらつく中、7:49にテントを出発。昨日のザックの重さに比べれば、必要装備しか入っていない今日のザックは、まるで背負ってないかのように軽く感じる。昨夜は新雪が10センチ以上降ったようで、前日までのトレースを軽いラッセルで進んでいく。今日は我々が一番乗りだ。風の通るところではトレースも無くなり、板が沈んで深いラッセルとなる。まだ1月なので井戸溝のパイプ橋は隠れていないが、スキーで渡ることは出来た。慶応吾妻山荘分岐まで来ると、一切経山や家形山は見えているものの、時折雲に覆われその雲の流れが速い。やはり風はいつもどおり吹いているようだ。分岐から先にトレースは付いていない。いやあったのだが、風雪ですっかり隠れてしまったのだろう。20センチくらいのラッセルを交代しながら登っていく。

                         大根森から一切経山方向
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                         五色沼の大岩でスキーを外す
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                         一瞬陽の差した家形山
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                         氷結した五色沼
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                         雪が飛ばされた夏道を辿る
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いつも風が強く、雪が付いていない大根森に到着。ここは吹きさらしなので、家形山方向に平坦部を進み、風を避けられる斜面の取り付きで小休止。脱いでいた中間着とジャケットを着込む。急登を一頑張りして尾根に出ると、眼前に家形山が現れる。ほどなく五色沼の大岩に着くが、この時期としては穏やかにさえ感じる程度の風だ。大岩でスキーを外し、家形山とのコルへとツボ足で下る。コルからは再度スキーに乗り、向こう側に見える五色沼の西側縁の、一切経山と家形山のコルへ向かって斜面をトラバースする。木立の無い斜面のトラバースは、あまり気持ちの良いものではない。氷結した五色沼を渡ることもできるいうが、今回は見送った。無事トラバースすると、風の通り道になる五色沼の西側縁は雪が付いていない。再びスキーを外して夏道沿いに歩き、一切経山の斜面取り付きまで来るとまたスキーに乗るというふうに忙しい。

                         後方は家形山から東大巓へ連なる吾妻連峰の稜線
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                         ツボ足で一切経山斜面を登る
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                         一切経山の山頂
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                         吾妻小富士と東吾妻山
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                         山頂より下山
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                         ピットチェックの後に滑降
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                         ※この後カメラの電池切れでテン場までの画像なし

このまま斜面を夏道どおりに登ると、風に吹かれっぱなしになるのを嫌い、右手の樹林帯の中に入って歩くことにする。ところが、風もなく穏やかなのはいいのだが、うねりがあったりヤブに行く手を遮られたりして右往左往してしまった。この選択はあまり得策ではなかったかもしれない。何とか樹林帯を抜けると、一切経山から前大巓に緩やかに繋がる平坦地に出る。まともに風の当たる一切経山の斜面にはほとんど雪が付いておらず、ゴツゴツした岩が露出している。岩の陰にスキー板をデポすると、最後の登りだ。急斜面だが岩が出ているので、スリップの危険性は少ない。10分ほどで山頂の三角点に到着。平らな山頂からは、近くの吾妻小富士や東吾妻山が見えるが、それ以遠は雲で見えない。強風に耐え立っていることはできるが、しっかり足を踏ん張っていないと体が流されそうだ。以前、蔵王名号峰の山頂で、あまりの強風に這って移動したことを思えばなんということもない。しかし、ゴアのジャケットを着ているとはいえ、吹きさらしでは体温がどんどん奪われるので長居は無用だ。記念に写真を撮るとさっさと下りる。

登った樹林帯を滑るのは無理なので、もう少し西側へとルートを探してみる。樹木の無い滑り降りられそうな沢状の斜面があり、雪崩のピットチェックをすると15センチ下に弱層がある。表層雪崩の可能性があるので、樹林帯脇にラインを変えて、ひとりずつ滑ることにする。無事下部まで降りて樹林を抜け、緩斜面を進んで平坦地に出て小休止。ここからはシールを付けなおして歩き、徐々に五色沼の縁に向けて右前方へ進む。斜面のトラバースは往路より高い位置となった。あまり気持ちの良い斜面ではないので、先行が渡りきるのを見てから後続がトラバースした。大岩まで戻ると  時間前より風が強くなっていて、スキーを抱えているとあおられ飛ばされそうだ。下降点まで移動してシールを外す。滑り始めるとウインドパックの雪が意外に重く、早くも転倒してしまう。途中から先行者のトレースに乗って滑っていくと、これまでとは違うルートながら、慶応吾妻山荘には向かっているようだ。結果的にはほぼ最短ルートで、登り返しなどもなく慶応吾妻山荘の裏に出ることができた。管理人の大垣さんにテントを撤収することを伝え、大○さんの待つテン場へと戻る。

                         テン場から下山する
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                         酷いモナカ雪に苦しむ
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                         バニーハット跡からスカイラインへ
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テントをたたみ重いザックを担ぐと、一晩お世話になったテン場を後にする。安全に下れば合宿も終了と思ったが、そう簡単にはいかなかった。まずは山スキー2年ぶりの大○さんが何度も転倒。重いザックと痛い腰で、スピードコントロールが上手くいかないようだ。帰路は旧あづまスキー場のゲレンデ跡を滑るのも楽しみだったのだが、ゲレンデトップに出るとモナカ雪になっている。天気が良すぎてモナカになってしまったようだ。とにかくスキーが曲がらない。疲れた体に重いザックを背負い、挙げ句の果てはモナカ雪では降参である。奮闘むなしくあっちでもこっちでも転倒者続出。ザックが重くて簡単には起きあがれず、残り少ない体力を消耗するばかり。しかも、下るほどモナカが酷くなってくる。スキーの達人の杉○さんでさえ歯が立たない。こんな極悪モナカ雪は、自分もほとんど滑った記憶がないほどだ。最後には斜滑降+キックターンで下るしかなくなった。それでも何とか全員無事バニーハットまでたどり着き、ここからは磐梯吾妻スカイラインを下ることにした。先行者のトレースを借りてモサモサと進む。薄暗くなり高湯温泉の灯りが見えてきた。除雪終了点までのショートカットは状況から見て難しいので、距離は長くなるがスカイラインを下ることにした。途中から自分だけ先行し、17:22に駐車場に到着。車で除雪終了点までとって返し、待っていた大○さんと牧○さんと各人のザックを回収。河○さんと杉○さんはヘッデンを点け、空身で駐車場まで戻った。いろいろあったが無事合宿を終了することができ、各自現地解散となった。

昨年は中退となった一切経山へ登ることが出来たのは良かったが、五色沼から一切経山へのルート取りには不満が残った。もっと西から回り込むほうが距離は長くなっても結果的に素直で楽なように思われる。次の機会があれば是非試してみたいと思う。

※食材分量記録(5人分)
  夕食 煮込みラーメン8食 白菜1/4玉 ネギ2本 豚バラ肉350グラム 鶏団子15個 カット餅5枚
  つまみ ピーマン5個 玉ねぎ1個 かつお節 塩昆布 醤油
  朝食 アルファ米5食 カット餅5枚 卵スープ5個 塩昆布 梅干し
  残った食材 アルファ米1食

                         GPSトラック(登り:赤・下り:青)
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by torasan-819 | 2013-01-14 20:59 | 山スキー | Comments(4)
Commented by KEN at 2013-01-16 02:12 x
トラ山さん 大変ご無沙汰していましたm(__)m
良い山歩きをされていますね^^
このルートは吾妻の中では一番多く歩きますが
積雪期は結構きついですよね^^;
いつも単独で歩きますが大根森から五色沼までが一番緊張します。

最近はあまり暇が無いので低山の薮漕ぎ&薮沢歩きばかりの山行で我が身を慰めています(笑
Commented by Mt.Racco at 2013-01-16 22:30 x
トレースありがたく頂戴しました。
百戦錬磨の皆さんも重荷とモナカに苦戦されたようですね・・・・そりゃ、我が家が撃沈しても当然ですね。
ちなみに、下山の通過時に私がご挨拶した方は「大○さん」ですね。
Commented by torasan-819 at 2013-01-17 03:41
KENさん
こちらこそかな~りご無沙汰してました。
吾妻は山スキーと沢登りで山行回数の多い山域ですが、まだまだ歩いていないところが多いです。
五色沼は何度登ってもそのつど違う顔を見せてくれるので飽きるということがありませんね。
この日も前日のものかスノーシューの足跡がところどころあり、一切経山の山頂にもかすかにありました。
KENさんも吾妻連峰大好きなんですね。
Commented by torasan-819 at 2013-01-17 03:47
Mt.Raccoさん
あのモナカは食えません(笑)
お手上げ状態で降参でした。
おっしゃるとおりテントにいたヒゲのおっさんは大○さんです。
Mt.Racco家は今週末はどこに現れる予定でしょうか?


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