2013年 01月 19日
ホワイトアウトの刈田岳 ~ 2013年1月19日
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遠出するのもおっくうで、近場の刈田岳に登ることにした。天気予報は晴れだが、冬型の気圧配置なので、いつもどおりなら蔵王は雲が被り風が吹くだろう。しかし、山は行ってみなければわからない。もしかしてと思いつつ、刈田岳を目指すことにした。
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 山域山名   蔵王連峰 刈田岳(1,758m)
 山行期間   2013年1月19日(土)
 山行形態   山スキー
 天候      曇り(風雪)
 参加者    単独
 行程      すみかわスキー場7:36~ゲレンデトップ8:23~刈田岳10:30~刈田岳避難小屋10:34-11:09~すみかわスキー場12:12
 行動時間   4時間36分
 移動距離   約11.7km (参考)
 累積標高差 約±770m (参考)
 装備      山スキー日帰り装備
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                         刈田岳はガスの中
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                         標高1525mでの樹氷
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                         標高1580mでの樹氷
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すみかわスキー場からスタート。雪上車道を歩き、まだ誰もいないゲレンデのあとみの壁を直登する。普通に登ってもゲレンデトップまでスタートから47分。ゲレンデトップまでリフトを乗り継ぐと20分かかるので、券を買ったり移動したりの時間も考えると、歩いて登ってもそう大きな違いはない。もちろんリフトはまだ運転していないので、歩くしかないのだが。ちなみにリフトは9時から運転開始で、ゲレンデトップまでの登山券は1200円。なお、営業時間内にゲレンデを登るのはよろしくないので、早朝だけにとどめている。ゲレンデトップからは中央コースを歩くことにし、トレースのない樹林帯へと踏み込む。視界はあるが刈田岳はガスで見えない。適当に歩いているうちに方向を外したようで、軽く道迷いしたので方向修正。いったん観光道路に出て横切り、再び中央コースに入る。ノントレースの雪面に、黙々とラッセルを続ける。1人ラッセルなのでペースはゆっくり。ガスがかかり視界は100mも無い。エコーラインを横切り、風が強いのを承知で剣ヶ峰の稜線を登ることにする。今日の寒気は刺すように冷たく、吹きさらしの稜線ではバラクラバを被る。風は強いがゆっくりと登る分には支障がない。道標を追いながら登っているうちに刈田岳避難小屋が見えてくる。そのまま刈田嶺神社のある山頂まで行くが、ほとんどホワイトアウトで何も見えない。条件が良ければゲレンデトップから刈田岳までは1時間ちょっとだが、単独ラッセルの今日は2時間以上かかった。

                         向こうに見えるはずのお釜も馬の背も白一色
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                         刈田岳避難小屋
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                         パラダイスコースへ向かう山スキーヤー
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刈田岳避難小屋に戻ると、入口を除雪し中に入る。今朝自分で作ってきたサンドイッチを食べる。少しでも晴れ間があればと期待してきたが、どうもそれは無理なようだ。かえってガスが濃くなってきた。待っても無理なようだと悟り、下山することにした。ホワイトアウトでは井戸沢は無理。南方向に滑り出しハイラインを横切るが、ホワイトアウトで雪面の凹凸が見えず数度転倒。柔らかい雪のうねりとツリーホールは、もがけばもがくほど落ちていくアリ地獄のようだ。エコーラインまで下りてホッとする。この辺りの樹氷はそろそろ見頃だが、ホワイトアウトでは写真も撮れないのが残念。エコーラインを下り出すと、観光客を乗せた雪上車が1台上がってきた。このガスでは樹氷鑑賞は期待できないのだが。2人の山スキーヤーがパラダイスコースに入ろうとしていた。14日にパラダイスコースを下りようとして深雪につかまり、装備も無く雪中で着の身着のまま2晩過ごし、16日奇跡的に無事救出されたという事故があったばかりなので、どこに行くのかと声をかけると「聖山平」という。先日事故があったのでと声をかける。足元は山スキーでザックも担ぎ装備はしっかりしているようなので、余計なお節介だったかもしれないがやはり気になったのだ。下りはスキーの走らない中央コースに入らず、エコーラインと観光道路を下ることにする。ゲレンデをひと滑りすると刈田岳ツアーの終了。眺めも得られず、登って下りただけだったが、久しぶりのソロでもあり満足感がある。なかなか人には理解してもらえない楽しみ方だろうとは思うが。滑るという面では不十分だったので、この後白石スキー場に移動し、みっちり3時間休みも取らずに滑った。山スキーで1日行動しても「滑る」時間は少ししかない。たまにはゲレンデ練習も必要だろう。

by torasan-819 | 2013-01-19 20:52 | 山スキー | Comments(10)
Commented by ranger3yuji at 2013-01-20 18:46
あのパラダイスコースに入るからにはそれなりの方々でしょうね。ガスって視界不良の環境に初めて入るのは危険です。一声かけて正解です。
井戸沢にも雪が少なく、途中、穴が開いていました。
自分もスキーの練習を考えていますがナイターで行くしかないです。
Commented by utinopetika2 at 2013-01-20 19:47
キビシイ光景ですね。
美しい樹氷原を拝見したいところです。
樹氷は成長していたいようにみえますが、いかがでしょうか?
Commented by torasan-819 at 2013-01-20 21:54
ranger3yujiさん
あの事故があっての直後で視界も良くない時でしたから、パラダイスコースだと分かって入るのだろうかと心配になったのです。
行き先が聖山平と返答があったのと、初心者ではなさそうだったのでそれ以上の干渉はしませんでした。
井戸沢は2007年2月にスキーヤーが沢の穴に落ち、たまたま近くの清渓小屋にいたパーティーに救出されるという事故がありました。
自分も積雪期に井戸沢を渡ったことはありますが、十分注意しなければなりませんね。
ところでナイターでのスキー練習というと、スプリングバレーかセントメリーでしょうか。
Commented by torasan-819 at 2013-01-20 21:57
utinopetika2さん
この時期はこれが普通でしょうね。
快晴なんて数えるほどでしかないですから。
そのタイミングを狙っているのですがなかなかです。
絵になる樹氷ということであれば、もう少し成長が必要かなと思います。
おそらく2月上旬が最高の時期になるでしょうね。
Commented by Toby at 2013-01-21 08:31 x
厳しいですねぇ。こんな真っ白な中で動きまくって、もの足りずにゲレンデスキーとは恐れ入ります。さすがトラさん。
ワタクシたちは月山のオープンバーンの強風からあっさり撤退して樹林帯でぬくぬくとパウダーいただきました(^_^)v
Commented by torasan-819 at 2013-01-21 20:23
Tobyさん
風にはかないませんね。
暑さも寒さも登りも距離もそれなりに耐えられますが、風だけはどうにもなりません。
負けるが勝ちで撤退するのが風に対する最善の方法でしょう。
パウパウ良かったみたいですね。
レポ楽しみにしてます。
Commented by ranger3yuji at 2013-01-21 23:15
ナイターは18時ころからスプリングバレーです。
自分は後見ゲレンデで育ちました。後見ゲレンデの上から直滑降する先輩をすごいと見てました。
Commented by torasan-819 at 2013-01-22 04:14
ranger3yujiさん
昔は仕事の後にナイターへなんていう元気な時代もありましたが、今は晩酌が恋しくて(笑)
ranger3yujiさんはこれからナイター練習とは凄いですね。
自分はスキーは適当に独学でやってますが、やはりキッチリ基礎からやった人は違うと感じています。
この歳ですがこれから謙虚に学ぼうかと思っています。
Commented by sharizaka at 2013-01-23 19:50
この日は社員旅行で、青空を羨ましく眺めていましたが、山は大変だったんですね。
刈田岳はいつも風が強くて参ります。今シーズン、ちゃんと育ったモンスターを見にもう一度行ってみたいです。
Commented by torasan-819 at 2013-01-24 02:10
sharizakaさん
この時期はこんなのが普通ですから仕方ありませんね。
我が家からは南蔵王が一望できるのですが、平日に快晴の蔵王を見ながら仕事に向かう時はとても残念な気持ちになります(笑)
ワタクシも近日中に刈田岳を狙うつもりです。


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