2013年 03月 02日
蔵王の杉ヶ峰を目指すも到達できず前山まで ~ 2013年2月26日
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休日出勤の代休が26日となったので、近場の山に行くことにした。天気図を見ると列島上には高気圧が張り出して、好天が期待できそうだ。今年は刈田岳に2回登ったが、2回とも青空を見ることはできなかったので、3度目の正直で刈田岳に登ることにしよう。ただ刈田岳だけではちょっと物足りない。刈田岳から南へ主稜線をたどると最初のピークが前山で、次のピークが杉ヶ峰になる。杉ヶ峰の東斜面を滑り降り、澄川の源頭部を金吹沢まで滑れば、その後はパラダイスコースで戻ろう。深雪でスキーが走らない場合は、ソロなのでさっさと中退しよう。などと考えて計画書を作った。イメージは青空をバックにした樹氷だ。
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 山域山名   蔵王連峰 刈田岳(1,758m) 前山(1,684m)  
 山行期間   2013年2月26日(火)
 山行形態   山スキー
 天候      曇りのち晴れ
 参加者    単独
 行程      すみかわスキー場8:39~ゲレンデトップ9:23~刈田岳避難小屋10:52-11:39~刈田峠避難小屋13:08-13:46~
          前山14:32~エコーライン15:57~すみかわスキー場16:37
 行動時間   7時間58分
 移動距離   15.2km (記録:GPS10m毎)
 累積標高差 ±1,075m (記録:GPS10m毎)
 装備      山スキー日帰り装備
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                         中央ツアーコースを歩く
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                         視界が無いうえ厳しい寒気
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すみかわスキー場に車を置かせてもらい、観光道路を歩き出す。下界は晴れていたが、蔵王は雲が多く時々陽が差す程度。刈田岳は雲に覆われまったく見えない。9時のリフト運転開始までにゲレンデを抜けたかったが、時間的にもう無理だろう。しかしなぜか、あとみゲレンデのリフトは9時近くなっても動かない。誰もいないのをいいことに、ゲレンデの端を遠慮がちに登らせてもらう。結局ゲレンデトップに登ってもリフトは動かなかった。ゲレンデトップから中央ツアーコースに入ろうとすると、ボーダーが1人来て刈田岳に登るという。お先にと歩き始めると、コース上には真新しいピンクテープがベタ打ちされていてルートは明瞭だ。観光道路を横切り中央コースを進む。今日は一番乗りなので、ノントレースの雪面を軽いラッセルで歩く。徐々にガスが濃くなり風も強くなってくる。刈田岳の東尾根では視界は40~50mほどになってしまい、道標を目印に登る。風があるので寒気が余計に厳しく感じる。

思いのほか厳しい寒気で視界も無いので、刈田岳は割愛しひと休みしようと刈田岳避難小屋に入る。中にはボーダーがひとり休んでいた。井戸沢を滑るのに、天候回復を1時間半ほど待っているという。話しをしてみるとかなりあちこち滑っているようだ。蔵王の丸山沢、屏風、鳥海山の北壁、湯殿山東斜面などの話しをするが、先日の坂元沢も何度か滑っているというから驚いた。50分近くも話し込んでしまい、まだもう少し待つという彼より先に小屋を出ると、ちょうどゲレンデトップにいたボーダーが登ってきたところだった。相変わらず視界が無いので井戸沢の滑降は無理だ。視界が無いのでシールを付けたままハイライン沿いに下る。相変わらずの寒気に、両手の指が全部痛くなり固くなってきた。これはマズいと指を一所懸命に動かす。しばらくしてやっと指に血流が戻ったようで、ほぐれて暖かくなってきた。今シーズンはどうも指に悩まされる。

                         エコーラインから前山方向を見るが…
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                         刈田峠避難小屋
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                         小屋内部
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エコーラインから前山方向へ踏み出すが、時間も押しており計画通りはもはや無理だ。刈田峠避難小屋まで行って、その時の時間で考えることにしよう。前山までの斜面は樹氷が見事な一帯だ。少し痩せている印象はあるが、それでもなかなか見事な樹氷群を縫って歩く。しかし、雪面のうねりが大きくて真っ直ぐ進めず、右往左往しながらそれでも何とか南へと向かっていく。空は明るいが青空が無いので、今ひとつ樹氷が映えないのが残念だ。目指したわけではないが、刈田峠避難小屋に真っ直ぐ突き当たった。2階の冬季入口から中に入ろうとするとトラブル発生。どうやっても扉がきちんと閉まらない。扉の爪が引っ掛からず、閉めた状態で固定できないのだ。とりあえず昼食を取ってから修理を試みる。しかしどうやっても爪が出てこない。そのままでは室内に雪が入り放題で、風が吹き込むと屋根が飛ぶ心配もある。仕方なく持っていた針金で、外のハシゴと扉を引っ張るように繋いだ。少し隙間があるが今日できるのはここまでだ。

                         前山東斜面から澄川源頭
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                         シュプールを振り返る
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                         トラバースして振り返り見る杉ヶ峰東斜面
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                         樹氷群(刈田岳方向)
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                         青空をバックにすると映える
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                         樹氷見物の雪上車
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かなり時間も押しているので、杉ヶ峰は諦め手前の前山までに変更する。シュカブラで歩きにくいが何とか前山に到達。東斜面は滑りやすそうなオープンバーンになっていて、その下に見える沢は澄川の源頭部だ。シールを剥がして東斜面のパフパフのパウダーを滑り降りる。軽い粉雪で快適快適。沢まで滑りたい欲求をこらえて、途中からシールを貼りトラバースして戻ることにする。やっと寒気が去ったようで、気温が上がって風も納まり陽も差してきた。樹氷を縫ってエコーラインに戻ると午後4時も近い。最後に井戸沢を1本は無理なようだ。エコーラインで下ることにして推進滑降し始めると、雪上車が追い越していく。斜度が出てくると板を走らせ雪上車を追い越し、一気にすみかわスキー場へと戻った。杉ヶ峰へ到達できなかったのは、2つの小屋での時間ロスと、深雪のうねりが主たる敗因。またトライする時は、ダイレクトに杉ヶ峰を目指そう。もしくは刈田峠避難小屋に泊まり、ゆっくり歩いてみるのもいいかもしれない。

                         GPSトラック ( 往路:赤 復路:青 )
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by torasan-819 | 2013-03-02 17:55 | 山スキー | Comments(10)
Commented by utinopetika2 at 2013-03-02 23:42
立派な樹氷に成長したようにみえます。
羨ましく思って拝見しています。
今シーズンここに一泊の予定でしたが、諸般の事情で中止なってしまいました(ガックシ)。
Commented by torasan-819 at 2013-03-03 01:34
utinopetika2さん
見栄えのする画像を選んでますので(^^ゞ
枝が出ていたりやせ細っている樹氷が目に付くようになりました。
樹氷を見るのなら今週前半までですね。
刈田峠避難小屋に泊まって滑りまくるのもいいなあと思っています。
来年やってみようかな?
Commented by sharizaka at 2013-03-03 23:10 x
前山の斜面は以前から興味があって一度行ってみたいところですね。
斜面も気持ち良さそうですし。
そういえば。今年の樹氷はちゃんと育ったのをまだ見てないですね。
Commented by ranger3yuji at 2013-03-03 23:28
樹氷は痩せているとか。これからの挽回は厳しいでしょうね。
それでも青空をバックにした樹氷が見たいです。
Commented by ナマステ at 2013-03-04 10:57 x
リフト使わないとは、流石、凄い馬力ですね!
3月中ぐらいに、刈田峠小屋に泊まり、
横川林道の舟引峠へ滑降、そこから登返して横川の右岸尾根沿いに横川キャンプ場
までのツアーを計画中です、そんな訳でストーブは使いますか、
昨年泊まった時は、ダイヤルノブが、戻ってしまい心を出した状態で固定できず、
針金で固定して使用しました、どんな状態だったでしょうか?
Commented by torasan-819 at 2013-03-04 20:05
sharizakaさん
前山もいいですが、やはり杉ヶ峰そして澄川源頭を滑ってみたいですね。
アプローチの問題もあるので、ラッセル要員を確保してのパーティー行動がよろしいかと思います。
来シーズンご一緒にいかがですか?
Commented by torasan-819 at 2013-03-04 20:07
ranger3yujiさん
そうですねグッと気温が上がりますからもう無理でしょう。
今シーズンはなかなか快晴に当たりませんでした。
月曜日の今日は風も穏やかで蔵王もクッキリの快晴という皮肉な天気でした。
Commented by torasan-819 at 2013-03-04 20:12
ナマステさん
スキー場には申し訳ないのですが、トレーニングと節約の一石二鳥です(^^ゞ
そのツアーは日程が合えばご一緒させてください。
冬期入口は記事にも書いたように固定できず隙間があります。
針金で全開にはならないようにしましたが、雪は吹き込んでいるでしょう。
本来の入口も雪が吹き込んでいるところから見ると、やはり隙間があるのではないかと思います。
行く時はドライバー・ペンチ・レンチ・針金などを持参して、修理を試みようかと思っています。
Commented by ナマステ at 2013-03-05 09:41 x
横川右岸尾根、マイタケ採り、以外は行った事ありませんが、
ブナの原生林が凄いです
並馬コースに付加価値付けた、タネ馬コース(番城、二ツ森、フスベ)等などもあります
日帰りも可能です
本来の入口側は今頃なら、屋根まですっぽり雪で雪洞状態ですが、少ない様です、
Commented by torasan-819 at 2013-03-05 19:14
ナマステさん
横川右岸尾根は魅力的ですね。
ワンデイで南蔵王青少年旅行村から船引山~刈田岳の周回をやってしまうとんでもない人もいますが、ここはやはり小屋泊まりで楽しみたいですね。
小屋の屋根は出てましたが本来の入口はすっぽりでしたよ。


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