2013年 06月 16日
沢での救助(搬出訓練) ~ 2013年6月16日
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沢で事故が起きた時は、まず沢から要救助者を搬出しなければならない。
ヘリでピックアップするにしても、救急車に乗せるにしても、それが可能なポイントまでは人力で運ばなければならないのだ。
沢は凸凹で滑りやすく滝や滝壺もあるので、搬出にもロープで確保するなどの技術が必要となる。
この搬出訓練は2010年から毎年1回行っているが、自分はこれで4回目の参加となる。
しかし、年1回の訓練では昨年のことはほとんど忘れてしまい、いつも初心者状態だ。
それでも少しずつ蓄積はしている…ような気はするのだがはたしてどうだろうか。
残念だったのは、搬出訓練は15日16日の2日間の日程だったが、16日しか参加できなかったこと。

さて、これまでの訓練では、要救助者は生身の人間ではなく、水の入ったポリタンクなどのダミーを使っていた。
今回はこれまでと違い、参加者のひとりを要救助者役とし、実際に搬出することとなった。
こうなると訓練とはいえ、実際の救助と何ら変わりはない。
自分は工作班として安全に降ろすためのロープワークを担当したが、なかなか勝手が分からない。
何度か後方からのロープ確保をしたが、講師より「スリップすれば搬送班全員の加重がかかる場合もある」との言葉に身が引き締まった。
失敗すれば訓練とはいえ、大怪我をしてしまう可能性もあるのだ。
自分が実際に救助にあたり、搬出をする可能性は少ないだろう。
しかし、搬出訓練により沢での事故救助の大変さを体験してみれば、沢登りに対する心構えもおのずと違ったものになってくるだろう。




                         訓練は安達太良山の烏川で行われた
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                         今回は搬送にスケッドストレッチャーを使用
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                         梱包に手間取り時間がかかった
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                         画像では見えないが後方よりロープで確保している
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                         このような落差は人海戦術
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                         ナメは滑りやすく慎重を要する
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                         魚止滝をチロリアンブリッジで降ろす(要救助者役の気持ちやいかに?)
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                         約700mの搬送に4時間以上を要した
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by torasan-819 | 2013-06-16 17:30 | 沢登り | Comments(14)
Commented by スダッち at 2013-06-16 21:50 x
本日はお疲れ様でした。1/3システムでロープを張るところでしたが、1/4でやっちゃいまして・・・この辺は私もうろ覚えだったので。。。ビレーデバイスを使うとロープが戻らないとか、いろいろあるようですが、自分のロープで復習するのは、気がひけるんですよね。あんまり張らないで、やってみようかな。復習(実験)結果について機会があったらフィエスタのページで公開しますんで、参考にしてみてください。「痩せた」って言われて嬉しかったです。
Commented by torasan-819 at 2013-06-17 07:12
スダッちさん
昨日はお世話様でした。
毎年やっていることですが、すべての手順を自分でやっているわけではないので、毎回とまどうことばかりです。
やはり復習しないとダメですね。
ところで作ったシステムは1/4ではなく1/5ですよね?
あ、痩せたのはホントです(^^ゞ
Commented by ranger3yuji at 2013-06-17 21:29
こんばんは。
ロープブリッジ、スタティックロープでしょうか?張り込みは1/3で充分。
システムの起点は高い位置にとりたいですね。
Commented by torasan-819 at 2013-06-18 02:59
ranger3yujiさん
もちろんスタティックロープです。
システムを構築した↑のスダッちさんのコメントにあるように、1/3で張るつもりが1/5になってしまいました(^^ゞ
これでもシステム起点は後方の立木のなるべく高い位置に取ったんですよ。
こういうロープワークは反復練習しないと、なかなか身に付かないですね。
25日に訓練があると聞いてますが、平日なのでちょっと難しいです。
Commented by ranger3yuji at 2013-06-18 14:38
torasanさん、ロープシステムの訓練は繰り返しが大事です。ここでできても、次の場面では同じように張れないことが多いです。トラブルが起きたときに解決するためにも訓練でいろいろ経験しておくべきです。
25日は自分も参加します。ロープシステムを張って見せる予定です。
以前の記録ですが、約2kmの距離、通常歩行で1時間半の険しい山道でバスケットストレッチャー搬送は5時間でした。斜めブリッジ、つりさげ、平行移動、滑落防止、ありとあらゆるシステム運用でした。
Commented by torasan-819 at 2013-06-18 20:07
ranger3yujiさん
訓練の重要さは身にしみて感じてます。
ひとつ上の記事に「ことにのぞんで反射的に行使されるまでに身についていなくてはならない。」とあるように、そのくらい体で覚えないと実際には使えないのでしょう。
険しい山道や沢では様々なシステム、そして臨機応変な応用が必要になりますね。
まだまだ赤ちゃん同然の未熟者なのは自覚してるので、これからも積極的に訓練していこうと思ってます。
25日行きたいのですが平日なんですよね(x_x)
Commented by NON at 2013-06-19 10:52 x
同じレスキュー訓練でもトラ山さん達のは本格的ですね。
山から負傷者を人力で下ろす大変さが写真から見てとれます。
負傷者役うちの会でやるといつも私なんですよ><
Commented by takeshi at 2013-06-19 19:30 x
実際の遡行では、こうした大人数で遡行しないので、実際の事故が起きた場合はかなり大変だと思います。
Commented by yossy1904 at 2013-06-19 23:35
お疲れ様でした。
様子は今日、Y部さんからいろいろ聞かされましたが、写真で見るとまた臨場感がありますね。
来年は私も参加したいと思います(その前にロープワークをしっかり勉強しなければ)。
Commented by torasan-819 at 2013-06-20 04:22
NONさん
人ひとりを降ろすというのは本当に大変ですよね。
実際の現場だったらもっと大変だろうと思います。
NONさんならワタクシも背負えそうです(笑)
Commented by torasan-819 at 2013-06-20 04:27
takeshiさん
昨年は人数が少なかったので大変でしたが、今年は多かったので昨年よりは楽でした。
仰るとおりセルフレスキューで出来る範囲は限られています。
持っている装備も限られていますし。
実際はその場その場の応用になると思いますが、かなり大変だろうとは想像できますね。
Commented by torasan-819 at 2013-06-20 04:30
yossy1904さん
お仲間と訓練をさせてもらいました。
というか朋友会の皆さんがいなければ今回の訓練はここまで出来なかったと思います。
来年は宮城と聞いていますので、yossy1904さんと一緒に訓練できることを楽しみにしています。
Commented by Toby at 2013-06-20 22:11 x
おぉ、今年も訓練充実してますね。
ワタクシたちも夏山の訓練どこかで受けないといけないなぁと思いつつ…(沢じゃないですけど)
ビレイとか訓練したいんですけど、ついつい遊びに行く方を選んじゃいます。いけませんねorz
Commented by torasan-819 at 2013-06-20 22:16
Tobyさん
基本は1度やっておいた方がイイカモですね。
北アとかのガイド登山で、そんな講習のがあったような気がします。
お金払っているとなると、そりゃーもう真剣ですし(笑)


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