2013年 09月 08日
新人トレーニングで蔵王の小阿寺沢へ ~ 2013年9月8日
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小阿寺沢は宮城蔵王にある小さな沢だ。小渓ではあるが、手頃な滝もありナメもありで、足慣らしや講習に使うには頃合いの沢といえる。しかし、この沢を遡行するパーティーはけっして多くない。年に数パーティーいるかどうかではないだろうか。自分は毎年小阿寺沢に来ており、今回で5回目(2009201020112012)となる。今年から沢登りを始めたばかりの、○井さんのトレーニングも兼ねて小阿寺沢を訪れてみた。
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 山域山名   蔵王・白石川松川流域澄川支流 小阿寺沢
 山行期間   2013年9月8日(日)
 山行形態   沢登り
 天候      曇り時々雨
 参加者    3名(L:トラ山・和○さん・○井さん)
 行程      登山口9:06~入渓9:17~F1(10m)9:33~F2(6m)9:58~F3(2段15m)10:08~F4(6m)11:08~
          F5(5m)12:00~F6(6m)12:08~枝沢12:19~10m滝12:40~巻き12:51-13:20~30m滝13:38-14:41~
          ヤブ漕ぎ15:20~登山道15:46~ゲレンデトップ15:56~登山口17:11
 行動時間   8時間5分
 移動距離   7.9km (GPS計測)
 累積標高差 ±815m (GPS計測)
 装備      日帰り沢装備(ロープ30m×1)
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                         登山口をスタート
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                         入渓(画像左端に登山道の赤テープあり)
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                         しばらくゴーロ歩き
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                         ○井さんはかなり慣れてきた
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昨夜から雨で、朝になってもまだポツポツと降っている。今日8日は、宮城県岳連の沢登り講習会が小阿寺沢で行われる予定だったが、雨のため室内訓練に変更になったという。こちらは小回りの利く3人パーティーなので、予定どおり遡行することにした。ある程度増水していると思われるが、沢を実際に見てどうするか決めよう。始めから雨具の上衣を着てスタート。登山口から、しばらく後烏帽子岳への登山道を辿る。やがて道が沢へと下がり、横断するところで入渓。増水はしているのだろうが、さほど多いとも感じない。これが普通といわれれば、そう思ってしまう程度だ。

                         F1(10m)は斜瀑で容易
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                         ナメが続く
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                         F2(6m)は倒木を利用する
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                         F3(2段15m)はロープを出す
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                         F4(6m)は左壁を直登
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1本目の滝F1は易しいので、○井さんに自分で登りやすい所を登ってもらう。人の後を追うだけでは、滝を見る目は養われない。しばらくナメが続く。F2は倒木を利用して登る。F3は高さがあるので、トレーニングと安全確保のためロープを出す。F4はこれまで、右壁から2/3まで登り、バンドを左に水流を被りながらトラバースしていた。今日は気温も上がらないので、水を被るのを避け左壁を直登することにした。釣り師が付けた物だろうトラロープがあるが、当然無視する。後続2人はロープで確保する。

                         大文字草
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                         F5(5m)を考えてもらう
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                         F6(6m)は容易
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                         スキー場への送水管
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F5も○井さんに登るラインを考えてもらう。以前より登りやすくなった印象。F6を越え、スキー場へ送水する黒パイプが現れると、1100m辺りで左岸より枝沢が出合う。渓相が変わり、斜度が増して大岩が積み重なる。これまで来たときは、ほとんど水流が無かったのだが、今日は明らかに増水している。枝沢に入って間もなく、左岸に赤テープがあるが、これはスキー場への道だ。ここで遡行を終え、スキー場のゲレンデに下りることもできる。

                         今日は水の落ちる10m滝
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                         階段状30m滝
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                         水流を受けながらの登攀
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やがて衝立のような10m滝に突き当たる。昨年は涸れ滝と表現していたが、今日は水が落ち立派な滝に見える。右岸からの巻くが、上部は斜度のある岩場のはずで、今日は水流もあるので巻いてしまうことにした。かなり斜度のある巻きにちょっと手こずり、30分ほどかかって右岸の小尾根に乗った。○井さんはしっかりついてきている。リハビリ中の和○さんは、若干遅れたが小尾根で合流する。上部は階段状の岩場と記憶していたが、樹林を通して見えるのはまさしく滝だ。高さもあるので、水流を被りながらの直登は困難と思えた。尾根をこのまま巻き上がろうとも考えたが、近くで確認しようと自分が偵察に行く。滝の直下で見ると、水流は思ったほど強くなく登れると思えた。ロープを出して自分がリードし、中段でピッチを切る。後続の2人が上がり、もう1ピッチ延ばす。水量はさほどではないが、水を被りながらの登攀は厳しい。結局、この滝の処理に1時間以上かかった。以前の2回は水流が無かったこともあり、フリーで直登していたが、ロープを出すのを基本にしたい。

                          ゲレンデを下る
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                         ゲレンデのエゾオヤマリンドウ
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10m滝の下から岩場の最上部までは、標高差が80m以上ありそうだ。全体を見ることができれば、今日のように滝となっているときは、なかなかの眺めだろうと思われる。岩場が終われば、沢は細く緩やかになる。適当なところで右手の森に突入、しばらくヤブこぎして登山道に出た。後は長いゲレンデを下り、出発点へと戻った。小阿寺沢は枝沢までを使うのであれば、トレーニングや講習会に頃合いの沢と言える。枝沢の岩場(滝)を登るのであれば、経験者による数人のパーティーでも、7~8時間は見込んでおいたほうがいいだろう。

                         GPSトラック (登り:赤 下り:青 ) ※クリック拡大
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※画像はすべて和○さんの提供です。よって和○さんは画像に写っていません。

by torasan-819 | 2013-09-08 20:56 | 沢登り | Comments(18)
Commented by utinopetika2 at 2013-09-10 08:22
あの日、登られたのですねぇ~。
体力、技術だけでなく、気合い、心構えからして違います。
一枚目の写真、いい感じですね。
Commented by maychoi at 2013-09-10 09:45 x
いい沢ですね。憧れます。新人さん羨ましいです。
7日は阿武隈川系南沢にいました。
久し振りの東北の沢満喫しました。
私達ももう少しレベルアップしたらトレーニングお願いしたいです。
Commented by NON at 2013-09-10 14:32 x
近くにいい沢がいっぱあって羨ましい~
雨で寒くなかったですか?
やっぱシャワークライムは暑い夏がいいな~
Commented by torasan-819 at 2013-09-10 19:38
utinopetika2さん
そうなんですよ、岳連の講習会は正式に申し込んでなかったもので。
最初から小阿寺沢でトレーニングのつもりでしたので、あの程度の雨なら問題無いかと。
と思いましたが、涸れ滝が普通の滝になったりで、結構しょっぱかったです(^^ゞ
Commented by torasan-819 at 2013-09-10 19:42
maychoiさん
○井さんは並みの新人ではありません(^-^)
ワタクシはたいした技術もないので、たちまち追いつかれると思います。
南沢もいい沢ですね、甲子山頂まで詰めましたか?
Commented by torasan-819 at 2013-09-10 19:43
NONさん
最初から最後までカッパでしたので寒くはなかったですよ。
ちなみにワタクシは11月になってからシャワークライムしたことがあります(笑)
Commented by morino1200tb at 2013-09-10 21:37
土曜の夜はお世話様でした。
日曜は雨で温度も低いのに出撃とは凄いですね。さすがです。
ようやくお会いできて嬉しかったです。
これからもよろしくお願いします。
Commented by torasan-819 at 2013-09-10 22:25
morino1200tbさん
こちらこそお世話様でした。
初めてなのに初めての気がしませんでした(^。=)
日曜はしばらく皆さんが来るのを待っていたんですよ。
来ないと知って我々だけで楽しんできました。
ではまたどこかでお会いしましょう!
Commented by maychoi at 2013-09-11 06:40 x
 甲子山詰めてちゃんとコース通り降りてきました。
6時間半です。ピークからの景色晴れていたら素晴らしいでしょうね。
いい沢でした。
Commented by maro4070 at 2013-09-11 06:48
トップ画像みると荒々しい沢登りですね。
待っててくれたのに行けなかったのは残念、でも、あの雨の中を行くなんてビックリ。(^^;)
Commented by Mt.Racco at 2013-09-11 12:27 x
教育・訓練体制ばっちりで、きっと上達も早いんでしょうねぇ。
うらやましい限りです。
それにしても、雨の中の特訓・・・・スパルタですねぇ・・・。
Commented by torasan-819 at 2013-09-11 19:02
maychoiさん
甲子山頂のジャンプ画像見ました(^^)V
それにしても、はっとくん凄いですね!
将来どうなっちゃうんだろう?
Commented by torasan-819 at 2013-09-11 19:05
マロ7さん
晴れて乾いていても高度感があるところです。
雨が降って水流があったので、余計に厳しく見えてしまいます。
マロ7さんにも登って欲しいですね。
あっ落石は大丈夫ですここ(笑)
雨は大したこと無かったですよ。
Commented by torasan-819 at 2013-09-11 19:07
Mt.Raccoさん
いや…あの…特訓とかスパルタとかいう類のものではないです(^^ゞ
沢に入っていると雨は全然苦になりませんでした。
Commented by madokau at 2013-09-12 22:40 x
マルイです。今回もお世話になりました。やっぱり夢中で余裕なく歩いているのか、写真を見ても思い出せない滝があります・・・遡行図のお勉強もしないといけませんね。
Commented by torasan-819 at 2013-09-13 12:45
madokauさん
ホントですか?落ち着いてやっているように見えるんですが。
画像の滝は全部、間違いなく貴女も登ってますので(笑)
遡行図はワタクシも勉強中ですし、徐々にやっていきましょう。
Commented by 加ト幹事長 at 2013-09-13 14:33 x
トラさん、お疲れ様でした(夜の「飲み」ね)。
早ぐ雨やまねがな、と思いつつ、でもなぁ・・この写真を見るとね、前日の落石が頭をよぎります。
触ってじゃない、沢ってセンスが必要だよなって思います。
初めてとはいえ、自分と違ってセンスあるなぁって感心する人多いですよ。
そういう人の「伸び」って1回1回わかるよね、羨ましいデスよ。。
Commented by torasan-819 at 2013-09-14 01:45
加ト幹事長さん
三階滝沢と違って、小阿寺沢は比較的落石の危険性が少ないです。
まあゼロではありませんが…
センスですか?あの扇ぐやつ(笑)
どの世界でもセンスのある人はいますが、自分に無いものねだってもしょうがない。
我々は我々の道を行くだけです(^_-)-☆
でも加ト幹事長さんもセンスあると思いますがね?


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