2014年 01月 16日
磐梯山での冬山合宿(その2) ~ 2014年1月11日~13日
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合宿2日目の朝、寝心地が良かったこともあり、明るくなってきたのに誰も起きない。もうしばらく寝袋で惰眠を貪り、結局起きたのは7時頃になってしまった。ぐっすり眠れたのですこぶる気分が良く、昨夜のアルコールも残っていない。うどん+雑炊の朝食をいただき、各自出発の準備を始める。今日は磐梯山の山頂を目指す。スキー、ワカン、アイゼンと、雪面の変化と状況に応じ歩行訓練をするのが目的だ。サブザックに日帰り装備を詰めて準備完了。
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 山域山名   磐梯山(1,816.3m)
 山行期間   2014年1月11日(日)~13日(月)
 山行形態   冬山合宿(山スキー)
 【12日】
 天候      曇り
 参加者    6人(L:大○さん、佐○さん、坂○さん、高○さん、○井さん、トラ山)
 行程      訓練 テン場8:36~弘法清水小屋10:15-10:45~山頂11:52-11:57~弘法清水小屋12:43-13:05~テン場14:03
          高○さん見送り テン場14:20~ゲレンデトップ15:22-15:35~テン場16:21
 行動時間   訓練 5時間27分 見送り 2時間1分 
 移動距離   訓練 4.2km 見送り 3.0km (GPS計測)
 累積標高差 訓練 ±565m 見送り ±250m (GPS計測)
 【13日】
 天候      曇りのち晴れ
 参加者    6人(L:大○さん、佐○さん、坂○さん、河○さん、○井さん、トラ山)
 行程      テン場10:33~ゲレンデトップ11:27-11:41~猪苗代スキー場12:35
 行動時間   2時間2分
 移動距離   3.7km (GPS計測)
 累積標高差 +80m -774m (GPS計測)
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                         テン場を出発
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                         トラバースから直登へ
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                         ツボ足に切り替える
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8:36 スキーでテン場を出発。磐梯山は相変わらず雲に覆われていて見えないが、風が穏やかなのはありがたい。今日も自分がトップで、斜面の下部をトラバースするように進んでいく。夏道と思われる辺りで、左の斜面に進行方向を変え登り始める。白一色の斜面はガスの中に溶け込み、状況がよく分からないのでゆっくりと登る。斜面を登り切って夏道の標識を見つけひと息つく。その先の斜面に続く夏道は石が露出していて、それ以外の斜面もシュカブラとハイマツのエビの尻尾だらけで、スキーでは登れそうにない。しかたなく岩の裏にスキーをデポし、ツボ足で登ることにする。予定ではこの上の弘法清水小屋までスキーで登る予定だったが、これではどうしようもない。

                         弘法清水小屋
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                         大○会長のクラシカルなワカン
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                         ガスで自分たち以外はほとんど見えない
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                         山頂に到着
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                         風雪で○井さんはカメラに向けない
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石とアイスの登山道を登り、途中夏道ルートを見失いながらも、弘法清水小屋の真ん前に出ることができた。小屋前でしばし休憩し、雪が深くなってきたのでワカンを履くことにする。登るに従いガスは濃くなり風雪も強まってくる。ワカンのキックステップで登っていくが、ハイマツは踏み抜いてしまうこともあり歩きにくい。ガスで視界が悪いので斜面の状況がよく見えず、とにかく目の前の段差や壁を登るしかない。久しぶりに冬山登山のメンバーもいるので、山頂はちょっと厳しいかなとの思いがよぎる。弘法清水小屋と山頂の中間辺りで皆の顔を確認する。気力はまだ大丈夫そうだ。よし、行ける。「小屋から頂上までの半分。このまま登る!」と声をかける。東壁側に寄りすぎないように気を付けながら登る。幸い氷結しているような斜面もなく、アイゼンは使わずに済んだ。11:52 急に斜面が平坦になった。何も見えないので、GPSで山頂であることを確認する。全員無事登頂。

                         急斜面を下る
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                         デポしておいたスキーを履く
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                         スキーで滑降
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                         テントに帰着すると河○さんが待っていた
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                         高○さんが帰る
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風雪が厳しいので、写真を撮るとすぐ下山にかかる。滑ったり転んだりしながら弘法清水小屋まで戻り、やれやれと昼食休憩だ。往路を戻りスキーを履くと斜面を滑降する。高○さんが転倒でスキーを流したが、上手い具合に回収する。なるべく高度を失わないように注意しながらトラバースし、テントに戻ったのは14:03。今日から登ってきた河○さんのスキーがあったので、テントの中にいる河○さんに声をかける。さて、今日はこれから高○さんが下山するので、佐○さんと自分がゲレンデトップまで送ることにした。途中で高○さんのシールトラブルが発生するも、応急対処してゲレンデトップまで無事送り届ける。我々がテントに戻ったのは16:21 で、往復約2時間であった。

暖かいテントに入ると皆は既に天気図を作成し、水も作り終えていた。となれば後は食べることと飲むことだけ。ビールを飲みながら夕食ができるのを待つ。今日はカレーだ。高○さんが下山して河○さんが登ってきたので、今日もテントは6人である。狭いテントも楽しい我が家で、話が弾み笑い声が絶えない。厳冬の磐梯山中で、ここだけは別世界のようだ。今日も午後9時過ぎ就寝。

【1月13日】
合宿3日目の1月13日、今日は下山の日だ。午前6時過ぎに起床。うどん+カレー雑炊で朝食。今日は3日間で一番風が強く、テントをバタバタと叩いている。

                         埋められているのは○井さん
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                         ビーコン訓練
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                         初めての○井さんはなかなか見つけられない
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                         テン場を撤収
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今日の訓練は雪崩埋没体験とビーコン探索。○井さんを雪に埋めて、雪崩埋没の疑似体験をしてもらう。ほんの数十センチ埋まっただけなのに、自力では脱出できなくなる。掘り出してもらえない限り、生還する可能性は無くなるということだ。ビーコンも慣れないと探索に時間がかかる。機種により特性が違うので、少なくとも自分の持っている機種の扱いには習熟する必要がある。テントを撤収すると下山。2泊したテン場を後にする。

                         赤埴山の手前で少し陽が差してきた
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                         磐梯山山頂は最後まで見えず
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                         正面に猪苗代湖を見ながらゲレンデを下る
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沼ノ平の雪原を歩き、赤埴山のトラバースへと歩いていると陽が差してきた。下界は天気が良いのかもしれない。重い荷物での斜面の下降は転倒者続出だったが、なんとかゲレンデトップに到着。久しぶりに見る他人であるスキーヤーの鮮やかなウエアが眩しい。重い荷物でのゲレンデ滑降はゆっくりなので、結構時間がかかる。天気の良いゲレンデで颯爽と滑るスキーヤーやボーダーの中で、重装備の我々は異質の存在だろう。全員無事滑り終えて駐車場に戻る。こうして今年も冬山合宿を終えた。

                         GPSトラック( 12日 登り:赤 下り:青 13日 緑 )
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by torasan-819 | 2014-01-16 22:18 | 山スキー | Comments(6)
Commented by madokau at 2014-01-17 23:08 x
マルイです。
非常に濃厚で充実した3日間でした。今回もいろいろとお世話になりありがとうございました。

山ではあまり転ばなかったのに、ラストの長いゲレンデが疲れるというかめんどくさいというか・・・技術がないことを改めて実感してしまいました。

ところで磐梯山登頂したんですよね。うーむ実感がわきませんが。
Commented by torasan-819 at 2014-01-18 18:00
○井さん
合宿お疲れ様。勉強になりましたか?
ワタクシは2晩とも飲んだくれて失礼しました(^^ゞ
ゲレンデは重いザックで硬い雪面なので誰しも疲れますよ。
とはいえ確かにスキー技術は無いよりあった方が良いですね、楽に下山できますから。
今日はスキー場で練習と聞いてますが、成果はいかがでしょうか?
○井さんは体力あるしバランスも良いので、あとはどんどん滑るだけかなと思います。
ところで磐梯山に登頂できたかどうかはワタクシも半信半疑です(笑)
でもGPSの軌跡では山頂まで行ったことになっているので、たぶん到達したのでしょう。
Commented by 煙突おじさん at 2014-01-20 09:10 x
やはり、この時期は本当の厳冬季ですね
強風、低温、降雪、濃霧の全てがそろっています。
厳しさがよく伝わってきます。
それにしても,良い仲間をお持ちですね。
Commented by torasan-819 at 2014-01-20 21:42
煙突おじさん
はい4拍子揃ってます(笑)
冬山としてはそんなにハードな山行ではないのですが、やはりテン泊はひと味違います。
共通体験が山仲間としての絆を強くしますね。
ところで18日は鉄山避難小屋で煙突おじさんのことを話していました。
そろそろ迷沢も出撃でしょうか?
Commented by NON at 2014-01-21 21:18 x
重い荷物背負って登ってテント泊
ホワイトアウトの登頂 埋没体験、ビーコン訓練 内容が濃いですね
さすが、東北の山岳会 気合いが違うわ~
Commented by torasan-819 at 2014-01-21 21:41
NONさん
いえいえ結構ユルいところもありますよ(^^)V
体験は何にも勝るですね。


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