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2014年 01月 28日
2週連続の安達太良山迷沢 ~ 2014年1月26日
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週末は気温が高いとの予報だったが、なるほど3月下旬並の陽気である。そのため土曜日は多くのスキー場で雨が降った。日曜日に山スキーに行くことにしていたが、当然標高の低いところの雪は湿って重いであろう。標高を上げても気温の高さから雪崩の心配と、ガスで視界が厳しくなることが予想された。しかも今回はボーダーの小○君が一緒なので、あまりアップダウンのあるルートは選びたくない。迷いに迷ったあげく、結局先週と同じ迷沢に行くことにした。しかし、まったく同じでは芸がないので、視界があれば迷沢の北隣の仏沢を滑ったら登り返して迷沢ルートへ。視界が無かったり強風の場合は国道115号からの迷沢ピストンの計画とした。
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 山域山名   安達太良山 迷沢(鉄山西尾根)
 山行期間   2014年1月26日(日)
 山行形態   山スキー
 天候      曇り
 参加者    3人(L:トラ山・○樹さん・小○君)
 行程      国道115号9:09~迷沢渡渉点9:20~北斜面下部10:49~1490m地点11:16-11:28~1110m休憩11:48-12:10~
          登り返し~1440m地点13:02-13:12~迷沢渡渉点13:49~国道115号14:06
 行動時間   4時間57分
 移動距離   10.2km (GPS計測)
 累積標高差 ±1,046m (GPS計測)
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                         足元の雪は半分融けてグチョグチョ
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                         仏沢の橋を渡る
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                         迷沢渡渉点は先週とほぼ同じ状態
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                         1,120m地点
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集合した福島市内は暖かく、国道115号を登っていっても路面の雪は融けて春先のようだ。青空も見えていたが、土湯トンネルを抜けると一転して濃いガスがかかっている。箕輪スキー場のゲレンデもおぼろげなのを見て即決した。迷沢をピストンすることにした。いつもの待避スペースに車を置くと、なにやら見覚えのある車が1台停めてあった。スタート地点は標高940m。自分と高○さんはいつものとおりスキーで歩くのだが、ボーダーの小○君はスノーシューだ。迷沢のいつもの渡渉点は先週と同じで埋まっていないので、少し上流より回り込んで渡る。作業道沿いにしばらく歩いてから尾根に乗る。少々標高を上げても湿雪なのは変わらない。

                         シールに雪がダンゴとなった
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                         北斜面は問題は無さそうだ
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                         標高1,490mより滑降
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昨日のトレースの残る尾根を登っていと、足取りがなにやら妙に重くなってた。標高を上げて気温が下がってきたので、濡れたシールが凍り始め、雪が団子になって付きだしたのだ。湿雪が想定されたのに、シールワックスを塗ってこなかった自分のミスだ。しばらく我慢して登ったが、あまりに重くなったので休憩宣言して取ることにした。シールに盛大に付いた雪を、片方のスキー板のエッジでこそげ落とす。再び歩き出すと足が嘘のように軽くなった。小○君はスノーシューでぺたぺた歩いている。北海道の大学で山スキー部だった彼は、山スキーと一緒に行動していたというだけあって後れを取ることもなくついてくる。もっとも彼は自分に比べればはるかに若い。55歳の自分の半分以下の年齢なので、体力も有り余っているだろう。北海道の話などしながら登っていくと、徐々に気温が下がり雪が軽くなってきた。パウダーとまでは行かないが、これなら滑ってもスキーは走ってくれそうだ。歩き始めてから1時間40分で北斜面下部に到着。ガスがかかっているが、滑るには問題無い程度。ジグを切って北斜面を登ると風が当たりガスも濃くなる。標高1500m近くまで登ったが、ここから上はガスで視界も厳しく、うねりとシュカブラなのでここを今日の最高到達点とした。

                         北斜面を滑る小○君
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                         滑りがダイナミック
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                         ○樹さんも滑る
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                         おかわりするために登り返す
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北斜面を滑り降りる。ちょっと重い締まり雪でスキーが回しにくいが、ボードの小○君は快調に飛ばす。ボードは体の動きが大きくダイナミックだ。北斜面から下は斜度が緩み、尾根のツリーランを楽しめる。標高1110mまで下りて昼食休憩とした後、さて、もう1本ということでおかわりするために登り返す。

                         2本目の北斜面
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                         気持ちの良いツリーラン
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                         緩斜面では歩く場面も
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                         迷沢の渡渉点は迂回せずとも何とか渡れる
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2本目の北斜面を滑り降りると、上から3人パーティーが下りてきた。そのうちの一人が見覚えのあるウエア。この界隈では超有名人の煙突おじさんだ。国道115号脇に置いてあった車も彼のものだった。話すとスキー場から上がって鉄山避難小屋経由で下りてきたが、上はホワイトアウトで風も強かったという。7?歳のはずだがその行動力には脱帽するしかない。休憩するという彼らにお先にと声をかけ滑降する。だんだん重くなる雪に、作業道手前の急斜面ではちょっと手こずるが、小○君はすんなり下りていく。作業道沿いの自分たちのトレースにスキーを走らせ、沢を渡ると車へと戻った。帰りは横向温泉のマウント磐梯で汗を流したが、ちょうど26(ふろ)の日ということで300円だったのはラッキー。なお、この旅館の目の前にある横向温泉スキー場は、今シーズンから休業となっている。

今回はボーダーと一緒で、いろいろと参考になり勉強になった。前から思っていたのだが、雪への対応性はボードの方がありそうに思える。我々が滑りにくいと感じた今日の雪も、ボードにとっては問題ないのだという。また、作業道に下りる樹林密度の濃い急斜面を、ボードはスムーズに下りていったのだが、彼いわくスキーよりボードの方が小回りが効くのだという。彼が上手いということもあるのだろうが、彼自身スキーからボードに転向したわけで、実感としてそう感じているのだ。雪質や斜面の変化への対応性は、もしかするとボードの方が優れているのではと感じていたのだが、やはりそうなのかもしれない。とはいっても自分もボードをやろうとは(できそうとは)思わない。この歳でボードのあの腰クネクネは勘弁である。それにスキーほどの機動性が無いボードは、自分の好むアップダウンのあるようなロングルートには不向きである。

                         GPSトラック
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by torasan-819 | 2014-01-28 19:07 | 山スキー | Comments(4)
Commented by 煙突おじさん at 2014-01-29 10:35 x
トラ山さんはお仲間が多くて良いですね。
私は、普段、単独が多いので、迷い沢下山口から
スキー場まで歩いて戻っています
それもトレーニングと割り切っています
何せ、この年になると朝の散歩やトレーニングは欠かせませんので。
ボードは、山に向いていますね、実感します。
Commented by torasan-819 at 2014-01-29 19:16
煙突おじさん
お世話様でした。この日はどのルートにしようかと迷ったあげくの迷沢でした。
実は煙突おじさんのことを同行メンバーに話していたところ現れたので、ほーらねという感じでした。
煙突おじさんが視界が無いにもかかわらず迷うことなく下って来れるのは、知り尽くしたルートだからなんでしょうね。
ボードは以前からそう思っていましたが、今回の経験でより確信になりました。
とはいってもボードに転向はしませんけど(^^ゞ
Commented by KIYO at 2014-01-30 07:00 x
先日の刈田ではビックリしましたね~。今年の初見が山頂鳥居前だなんて、なんだか御利益ありそうじゃないですか(笑)?

トラさん的あれやこれやの凸凹ロングルートはやっぱり機動力のスキーですよね。
新雪・悪雪・重雪なんかはボードかなぁ、絶対的浮力が違うので。ただ、お釜なんかのように、スキー場ではありえない斜度になってくるとスキーが優るような…やっぱり二本でエッジングできるのはデカいっす。まぁなんとかしますけど(;^_^A
何はともあれ今年もヨロシクお願いいたしますm(__)m今日も朝日がキレイだ(笑)
Commented by torasan-819 at 2014-01-30 22:20
KIYOさん
何か当たり前のようにあの日あの時会っちゃいましたね。
まあ自分以外にも誰か狙っているだろうとは思ってましたがKIYOさんとは(^o^)
ボードとスキーそれぞれの良さがありますから、お互い良いところを認め合って切磋琢磨しましょう!
また今シーズンもあのルートこのルートに行きたいですね。
小○君も一緒にね(^_-)-☆


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