2014年 02月 24日
蔵王・南屏風の壁を滑る ~ 2014年2月22日
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南東北の厳冬期は意外と短い。2月中旬を過ぎると厳しい寒さも緩み始めてくる。パウダーを味わえるのもあと僅かなのだが、この2週連続の週末大雪で予定が狂ってしまった。来週は気温が上がるとの予報なので、もしかするとこの週末が、南東北でのパウダーランのラストチャンスになるかも知れない。とはいえ除雪の疲れと鼻風邪で、今ひとつ体がシャキッとしない自分。遠出はちょっとしんどいので近場でひと滑りと、我が家からいつも眺めている不忘山、そして南屏風の壁を滑ることにした。先週の大雪から1週間が経ち、斜面の雪も安定してきているだろう。さて、急いで相方を探さねば。
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 山域山名   蔵王連峰 不忘山(1,705.3m) 南屏風岳(1,810m)
 山行期間   2014年2月22日(日)
 山行形態   山スキー
 天候      曇り時々晴れ
 参加者    3人(L:トラ山・加○さん・○樹さん)
 行程      白石スキー場8:20~ゲレンデトップ9:03~不忘山11:00~南屏風岳12:00-12:10~P1754下より滑降12:36~
          休憩12:50-13:13~権現沢出合13:17~白石スキー場13:51
 行動時間   5時間31分
 移動距離   10.8km (GPS計測)
 累積標高差 ±1,142m (GPS計測)
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                         上の方はガスがかかっている
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                         加○さんは1ヶ月ぶりの山スキーだ
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今日の相方は加○さんと○樹さん。南屏風に付き合ってくれる人はそうはいないので有り難い。白石スキー場に着くと、まだ8時というのに駐車場には車が一杯。今日は基礎スキーの大会があるのを思い出した。大会のためかリフトの運転開始を早めたようで、既に大勢のスキーヤーが滑っている。いつものゲレンデとは違い、格好の良いウエアでびゅびゅん飛ばす人たちばかりなので、違うスキー場に来たみたいに思える。そんなゲレンデの端っこを3人のおっさんはノンビリ歩いて登っているのだから、端から見たらかなり違和感があるだろう。やがてゲレンデトップからバックカントリーに踏み込む。締まった雪の上に10センチほどの柔らかい雪で、ラッセルというほどの深さでもない。このところの降雪も風で飛ばされたのだろうか。スキー場では青空も見えていたが、見上げる不忘の山頂はガスがかかっている。1520mで東尾根に乗る。南屏風の壁が見えるはずなのだが、結構濃いガスがかかっていて望めない。滑ることが出来ない時は水引入道へ回って循環することも考えていたが、なにやらそうなりそうな雰囲気だ。とにかく南屏風まで登ってからの判断だ。

                         ガスが薄れて見えた不忘山の北斜面
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                         板を担いで登る
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                         不忘山頂
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                         コルへと下る
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                         南屏風岳への登り
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スキーで南屏風へ向かうときは、不忘の山頂を経由せず1660m辺りからトラバースも出来るのだが、斜面がカリカリなうえガスなので尾根通しを選択。時間的にもさして変わらない(自分の足の場合)。スキーを担いでツボ足で不忘山頂を越えいったんコルへ下る。アイゼンが必要なほどではないが、固い雪にキックステップもあまり刺さらない。アイハギの峰(1732m)のピークを越え、南屏風へと登っていく。吹き付ける風に寒気も強く感じフードを被る。南屏風岳の山頂到着をGPSで確認。山形側にちらっと青空が見えたが、すぐ雲が覆った。ガスが濃くてとても南屏風の急斜面を滑られる状態ではない。吹きっさらしのここで天候回復を待つわけにもいかず、スキーに乗ってとりあえず水引入道の分岐に向かう。

                         滑る斜面を確認する
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                         ドロップ!
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                         ○樹さんが斜面に入りたちまち滑り降りていく
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                         加○さんが続く
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                         自分も
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                         コガ沢へと滑り込む
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                         南屏風の壁を振り返り見る
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水引入道のコルが見えればトラバースしようかと考えていたところ、何となくガスが薄れてきた。斜面が見え始めてきたので下を覗きこむと、何とか滑ることができそうに思える。1754m標高点下の小尾根にトラバース下降して乗る。雪は思ったより深くない。締まった雪面にパウダーが乗っている。雪崩のリスクはゼロではないが、滑ることを決意する。全神経を斜面に集中してドロップ。すると期待以上のパウダーで前が見えないほど。深いところでは腰まで沈むほどだ。パウダーに酔いしれながらも同時に、頭の中ではこの急斜面は素速く通過しなければと考えている。リスクのある場所に身を置くのはなるべく短時間にしなければ。コガ沢へと標高差350mを滑り降りると、平坦なところで昼食休憩とする。南屏風の壁を振り返り見上げると、斜面に3人3様のトレースが刻まれていた。

                         コガ沢を滑る
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                         別世界のゲレンデ                         
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コガ沢はしっかり埋まっていたので、滑るのに特に問題はなかった。滝などの段差に注意して、滑るラインを右岸左岸と使い分ければいい。両岸が迫った沢の滑降は、まるでソチオリンピック種目となったスキーハーフパイプのような感覚になる。右岸の斜度が緩んでくると、標高950mでスキー場へトラバース。賑やかなゲレンデに飛び出ると、つい先ほどまでと比べるとまるで別世界に来たようだ。

※南屏風及びコガ沢の滑降にはリスクが伴います。

                         GPSトラック (登り:赤 下り:青 )
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by torasan-819 | 2014-02-24 23:26 | 山スキー | Comments(4)
Commented by NON at 2014-02-25 23:31 x
ほえ~激パウだ~(@o@)
ダイナミックですね、南屏風 滑ってみたいけど怖い・・・・
私の腕では無理かな・・・・
Commented by torasan-819 at 2014-02-26 03:38
NONさん
滑れないことはないと思いますよ、経験者と一緒であればです。
パウダーは良かったのですが、もっと視界があれば楽しい滑降になったでしょう。
Commented by yossy1904 at 2014-02-26 21:46
いいコースですね。
去年放映された、佐々木大輔の「利尻岳大滑降」を思い出しました。
Commented by torasan-819 at 2014-02-27 06:39
yossy1904さん
私も「利尻岳大滑降」を見ましたが、とてもとてもレベルが違いすぎます。
でも気持ちは大滑降です(^_^)v


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