2014年 03月 30日
蔵王・丸山沢滑降と峩々温泉下り ~ 2014年3月29日
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快晴の予報となった29日土曜日、2週間前に中退となった丸山沢へ向かうことにした。蔵王はどうしても山形蔵王スキー場のイメージが強いのだが、その広い山域では山岳スキーに格好のエリアが数多く存在する。その中でも丸山沢は滑降距離こそ短いものの、急峻な沢地形を一気に滑り降りるダイナミックなルートとして知られている。厳冬期は雪崩の危険もあり、容易に近づける場所ではないが、この時期になると雪も落ち着いて春スキーの対象となってくる。なお、この丸山沢を昨年10月に沢登りしている。夏と冬の変化もまた面白い。
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 山域山名   蔵王連峰 丸山沢
 山行期間   2014年3月29日(土)
 山行形態   山スキー
 天候      晴れ
 参加者    5名(L:加○さん・sharizakaさん・Tさん・Sさん・トラ山)
 行程      すみかわスキー場9:28~ゲレンデトップ10:10-10:20~刈田岳避難小屋11:30-12:14~熊野岳避難小屋13:12-13:30
          かもしか温泉跡休憩13:53-14:17~濁川出合14:47-15:08~峩々温泉15:57=すみかわスキー場16:17
 行動時間   6時間29分
 移動距離   12.7km (GPS計測)
 累積標高差 +943m -1,303m (GPS計測)
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                         中央コースから見る丸山沢 
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                         お釜の大きな雪庇
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                         剣が峰を続々と登ってくる
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終点となる峩々温泉に車をデポし、すみかわスキー場へ移動する。すみかわスキー場は雪の豊富な今年、4月20日まで営業を延長(予定は6日終了)するらしい。今日は5人パーティーで、今日初めて一緒に歩くTさんは山スキー初心者とのこと。刈田岳までは川○さんと後○さんも一緒に登るので7人と賑やかだ。動いているリフトを横目に歩いて登る。気温が高く歩きだして少ししてジャケットを脱ぐ。雪は表面がシャーベット状で悪くない。中央コースを歩いていくと、右手に今日滑る丸山沢が見えている。エコーラインの除雪作業は大黒天の上まで来ていた。剣が峰に取り付いて見上げると、点々と登山者の姿が。陽気に誘われて山に来たのは皆同じようだ。

                         熊野岳へ続く馬の背
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                         お釜はまだ雪で埋まっている
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                         丸山沢源頭へ
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お釜の馬の背側に、巨大な雪庇が発達しているのが見える。そのすぐ脇には多数のボーダーがいて、濁川源頭へと滑り込もうとしている。ボーダーには人気のスポットのようだ。刈田峠避難小屋に入りゆっくりと休憩。ここで下山する川○さんパーティーとお別れ。刈田岳から馬の背に進むとそれなりに風が強い。今シーズン初山スキーのSさんはここで戻る。何人もの登山者とすれ違いながら熊野岳避難小屋に到着。シールを剥がし丸山沢源頭へ。

                         丸山沢源頭部
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                         右側の斜面を滑ることにした
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                         シュプールを刻む
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                         加○さん
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                         ワタクシ
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                         最初の喉
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丸山沢ボウルは斜面の荒れも少なく、表面はシャーベット状でコンディションは良い。既に数人の先行者のシュプールがあったのがちょっと残念。ボウルに飛び込み雪面に思い思いのラインを描く。まったくもって爽快。ボウルの底はぐっと狭まって喉状になる。2つの滝で落差が30m以上ある場所だが、冬は雪ですっかり埋まってしまう。

                         軽快なTさんの滑り
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                         sharizakaさんのテレマークターン
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                         丸山沢は地形の変化が面白い
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                         2番目の喉
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                         最後の急斜面
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                         丸山沢の全景が一望できる
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                         カモシカ温泉跡で温泉マークのつもりがちょっと失敗(笑)
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喉を通過するとまたボウルが広がる。右手を見上げるとロバの耳岩が眩しい。蔵王の中でもアルペン的な景観の場所だ。次の喉も滝が連続するところだが、斜面の落ち込みやクラックが発生する場所なので、状態を確かめてから滑り込む。今日は特に問題無い。さすがにここまで下降すると雪が腐ってきたが、最後の急斜面を楽しむ。蒸気の上がる新噴気口を右に見て、カモシカ温泉跡のある平坦地まで滑り降りる。丸山沢を振り返り見上げると、ドロップポイントからの流れ落ちるようなラインがすべて見えた。

                         急斜面をトラバース
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                         沢は口を開けている
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                         濁川出合
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                         遠くなった丸山沢
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                         濁川左岸を下る
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                         峩々温泉に到着
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今日の帰還ルートは峩々温泉下りなので、丸山沢沿いに下降する。東北大左ェ衛門小屋から先も緩斜面だが、沢の渡渉や急斜面のトラバースがあり気を抜けない。濁川の出合では強引にツボ足で急斜面をトラバースしたがヒヤヒヤもの。他の3人は時間をかけて小尾根を越したが、そちらもしょっぱい箇所はあった様子。雪解けが進み踏み跡を追えるようになれば楽だが、その手前の渡渉箇所の処理が課題になる。その時の状況に応じた対応が必要になるが、それもまた山スキーの楽しさのひとつだろう。あとは濁川の左岸林道どおりに降りるだけだ。あちこち雪が切れていて、7~8回はスキーの脱着を繰り返す。土の出たところではフキノトウが採れる。最後はテクテク歩いて峩々温泉に到着。デポ車ですみかわスキー場に戻り丸山沢ツアーの終了となった。

丸山沢は残雪の状況にもよるが、5月の連休までは滑ることができるだろう。行き帰りに時間と体力が必要だが、その苦労をしても滑る価値があると思う。ただし、時期が遅くなると沢が口を開ける場合もある。丸山沢からの帰還はひよどり越えが定番。気温によってはアイゼンが必要な場合があるので要注意。峩々温泉下りは4月中旬頃までと思うが、遅くなるほど林道歩きが長くなる。今回より早い時期の方が沢が埋まっていて楽かもしれないが天気次第だ。ロバの耳岩ルートで登り返す人もいるが、好事家向けだろう。丸山沢は蔵王随一といえるアルペン的な雰囲気がある。好条件の日を狙ってこの斜面を是非味わって欲しい。

sharizakaさんの記録はこちら

                         GPSトラック ( 熊野岳避難小屋まで:赤 避難小屋から:青 )
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by torasan-819 | 2014-03-30 09:53 | 山スキー | Comments(16)
Commented by sharizaka at 2014-03-31 12:39 x
お世話様でした。いい天気に恵まれ、良いツアーでしたね。
これから温泉マーク、4人揃ったらやりましょう(笑)。
Commented by torasan-819 at 2014-03-31 19:19
sharizakaさん
あの野天風呂に入って温泉マークやりましょう(笑)
それにしても良い天気でした。
やはり丸山沢は晴れでこそ楽しめますね!
Commented by utinopetika2 at 2014-03-31 21:29
憧れますなぁ~。
今度そりを担いで行こうかしらん。
Commented by torasan-819 at 2014-03-31 23:19
utinopetika2さん
ワカンやスノーシューでも行けますよ(^_-)-☆
それともビール担いで野天風呂に入りに行きませんか?
Commented by Toby at 2014-04-01 12:46 x
来シーズンは温泉マーク足りないところ担当します\(^o^)/
連れてってください。
Commented by fck_mototyan at 2014-04-01 13:02
いまだ生でオカマ見てないです。天気の良い時に当たってないので羨ましいです。
Commented by torasan-819 at 2014-04-01 18:03
Tobyさん
ちょっとTobyさんには毒な画像だったかな(^◇^;)
しっかり治して筋力戻して来シーズンですね!
ラジャー∠(@O@) ビシッ!
Commented by torasan-819 at 2014-04-01 18:07
fck_mototyanさん
生オカマと聞いて別なオカマを考えてしまいました(^^ゞ
ジモティーの我々も何度も通って1回当たる程度です。
ところで今年の蔵王山岳マラソンを走ってみる気はないですか?
晴れたお釜を見ることが出来るかもしれません。
Commented by ftr at 2014-04-01 21:29 x
やはりtorasanでしたか。

一昨日、刈田峠避難小屋で昼食をとっていた親子の娘の方です。
一昨年の6月に一度、不忘山でお会いしたことがあり(http://torasan819.exblog.jp/17685549/)、「もしかして・・・」とは思いましたが、座敷の奥に座られたので声をかけそびれてしまいました。

私はバックカントリーにはほとんど行かない(というか、備えがない)のですが、下界の腐れ雪に飽きて29日は山形側から登りました。
快晴とはいえ稜線は風が強くて、山の天気は難しいなぁ、と再認識したものです。

次にお会いした時は(人違いを恐れず)声をかけたいと思います。
Commented by superdioaf27 at 2014-04-01 22:56 x
こんばんは、私は丸山沢も未滑降のままなのですが、まるで飯豊を思わせるようなダイナミックな光景ですね~!
今度、機会があったら自分らしく下から登ってみますね(笑)♪
Commented by torasan-819 at 2014-04-02 06:52
ftrさん
あの縦走の方ですね!小屋の中にいらしたとは気付かずにすみませんでした。
先日は大勢でどやどやと入り込んでしまいお騒がせしました。
お父さんと一緒に登ってきたとは親孝行ですね。たしかラーメン食べてたらしたような(^o^)?

山形側からということは地蔵岳~熊野岳~馬の背~刈田岳でしょうかか、それともライザ?
稜線の風は覚悟の上ですが、やっぱり穏やかな方がいいですね。
いつも「山の天気」サイトを見て風の予想をして行くのですが、その予想よりも先日は強かったです。
今度は気兼ねなく「トラさん?」と声をかけてください。
私は強い近眼で人の顔を覚えるのも苦手なので、また遇っても気付かない可能性大なので。
Commented by torasan-819 at 2014-04-02 06:55
superdioaf27さん
記事にも書いたように丸山沢はお勧めですよ。
スケールはちょっと小さいのですがミニ飯豊かな?
丸山沢の北側の東斜面も広くて良いと思いますよ。
実は自分も下からを考えてました(笑)
Commented by NON at 2014-04-03 09:53 x
あの丸山沢がこうなるのですね 
あの沢が雪で埋まってしまうんだ 迫力あるわ~ 
滑ってみたい けど 滑った後のトラバースが厳しそう(*_*)

Commented by torasan-819 at 2014-04-03 18:02
NONさん
そうです丸山沢のあの滝が見事に埋まってしまうのですから、膨大な雪の量ですね。
トラバースは一部なので気を付ければ大丈夫かと。
体力少々必要ですが、エコーラインが開通するとずっと楽に滑ることができます。
Commented by windy-excursion at 2014-04-06 10:03
お早うさんです

何時も読んでいます。
毎記事思うのですが、とらさん♪は文章巧いですよね。下手なプロの物書きよりも間違いなく上手です。
何かしらやっていたのですか?
Commented by torasan-819 at 2014-04-07 06:46
windy-excursionさん
昨日も山に登っておりまして、1日遅れのお早うさんですみません。
こそばゆいようなこと言わないでくださいよ~
意識してしまって書けなくなってしまうじゃないですか(^◇^;)
何もやってませんでしたし作文は苦手でした。
自分が実体験したことを記録として、淡々と残すというだけの文章でありたいと思っています。


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