2014年 04月 29日
蔵王・ひよどり越えからの熊野岳東面滑降 ~ 2014年4月29日
f0170180_132122.jpg

大型連休とは言っても自分の場合は地元のイベントが多く、なかなか連続休暇とはならないのが現実。29日も午前中は2箇所に顔を出さなければならないが、午後からの半日は自由になる。19日に山スキーに行ってから10日も経つので何とか行きたい。しかし、半日で行けるところとなると近場に限られる。29日は山仲間の加○さんから、車利用の周回ルートで蔵王の熊野岳東面の誘いがあった。もちろん断ったのだが、まてよ午後からピストンで行ってみるのも悪くないと思った。調査山行として今後のデータ取りにもなるだろう。時間的には厳しいが単独でもあり、行けるところまで行こうと気楽に考えて向かうことにした。

 山域山名   蔵王 熊野岳(1,841m)
 山行期間   2014年4月29日(日)
 山行形態   山スキー
 天候      晴
 参加者     単独
 行程      賽ノ磧駐車場13:16~濁川13:54~丸山沢14:26~熊野岳東面(1733m地点)15:34-15:42~丸山沢15:51~濁川16:07~賽ノ磧駐車場16:53
 行動時間   3時間37分
 移動距離   7.6km (GPS計測)
 累積標高差  ±1,013m (GPS計測)





                         賽ノ磧駐車場からしばらくは雪と舗装が交互に現れる
f0170180_0522129.jpg


                         熊野岳東面
f0170180_0555562.jpg


                         濁川対岸のトレース
f0170180_0573772.jpg
                         
賽ノ磧駐車場に着いたのは13時頃。急ぎ準備してスタートしたところ、加○さん達3人パーティーがやってきた。熊野岳東面を滑り降り、ひよどり越えを登り返して帰ってきたのだ。こちらはこれからなので、そそくさと挨拶だけして先を急ぐ。今日は東面滑降の他に狙いがもうひとつあった。ひよどり越えの滑降だ。山仲間のYoshikiさんが滑った記録を見てから気になっていた。索道跡まで来るとその先は濁川への急斜面となる。ここで仙台YMCAの2名とスライド。丸山沢を滑ってきたという。登りのトレースをたどり、始めは左手になだらかにトラバースするが、やがて急斜面になる。ひよどり越え中間部の斜度は45度を越えていると思われ、急斜面と言うよりは壁と呼びたくなるほどだ。転倒は即滑落に繋がるので許されない。緊張はしたが雪は腐っていて柔らかいこともあり、ワンターンしたあとは壁を刻んで高度を下げていく。下部は斜度が緩み快適な滑降となる。

                         濁川は口を開けている
f0170180_0592270.jpg


                         登山道の橋
f0170180_0595561.jpg


                         ひよどり越えを滑り降りる
f0170180_173122.jpg


                         丸山沢支沢の急斜面を登る
f0170180_1112128.jpg


                         丸山沢はまだまだ滑ることができそうだ
f0170180_112248.jpg


濁川まで降りると沢はあちこち大きく口を開けている。先行者のトレースを追って、恐る恐る薄いブリッジを渡り対岸へ。ツボ足で登り下りして丸山沢へ。今シーズンは雪が豊富で、丸山沢はまだしばらく滑ることができそうに見える。丸山沢にもそそられるが、今日は右手の支沢を登って東面に向かう。加○パーティーのシュプールが見える急斜面に取り付く。登るに従い斜度が急になり、シール登高も苦しくなったが何とか登りきった。もっと右から回り込んだ方が楽と思われるが、右手には沢が口を開けヤブも出ている。上手く雪が繋がるかどうかは何ともいえない。

                         面ツルな大斜面
f0170180_1165433.jpg


                         ロバの耳岩
f0170180_119845.jpg


                         北側に延びる稜線
f0170180_129433.jpg


                         ロバの耳岩が下に見える
f0170180_1311530.jpg


                         丸山沢源頭部
f0170180_1342274.jpg


急斜面の上は斜度も落ち着き、ほぼ直登で効率良く高度を上げていける。やがて熊野岳東面の大斜面が頭上に広がってくる。一定の斜度(図上計測では約25度)の斜面が続く。左手上には黒いロバの耳岩が見えている。3時30分を引き返す時刻と決めた。大斜面最上部への到達は困難かと思われたが、やがてロバの耳岩が目線の高さになりさらに下に見るようになると欲が出た。息を荒げて登り続け3時34分に到着。丸山沢から540m登るのに68分かかったことになる。オーバーした4分は下りで挽回しよう。

                         標高差500m以上の大斜面
f0170180_136353.jpg


                         ここまで10分とかからず下降
f0170180_1395965.jpg


                         ひよどり越えを登り返す
f0170180_1425174.jpg


                         索道跡からの熊野岳東面
f0170180_1443644.jpg


さて大斜面の滑降だ。独り占めのゲレンデにシュプールを刻むのは爽快だ。時間もないので一気に滑り降りようとしたが、足が耐えきれず2度立ち止まって息を整える。雪はまだザラメになりきってない中途半端な腐れ雪で、スキーがあまり滑らない雪質だが斜度があればそれも大した問題ではない。あまりに平坦で広いのでまるで練習ゲレンデである。変化に乏しくちょっと退屈と思ってしまったが、それは贅沢な悩みというものだろう。丸山沢を横切り新噴気口の下まで滑り込んでトラバースし、濁川へと下る。ひよどり越えをキックステップで160m登り返すと、賽ノ磧駐車場には4時53分着。所要時間は3時間37分だった。機会があれば刈田岳からのピストンと比較してみたい。

このルートをお勧めするものではないが、もし行こうとするのであれば休憩などの余裕を見て、5時間~6時間を行動時間として計画すればいいだろう。ただし、ひよどり越えの下降はスキーにしてもツボ足にしても滑落に注意が必要で、雪が固いときはピッケル・アイゼンなど適切に判断されたい。

                         GPSトラック ( 登り:赤 下り:青 )
f0170180_204687.jpg


by torasan-819 | 2014-04-29 20:55 | 山スキー | Comments(4)
Commented by sharizaka at 2014-04-30 14:03 x
もう、ビックリしなくなっちゃいました(笑)。
それにしてもヒヨドリ越えを滑り降りるとは・・・・・。
私は所用がドタキャンでなくなり、家でシールのグルー交換してたら大失敗。もう一回やり直しです。
Commented by torasan-819 at 2014-04-30 18:22
sharizakaさん
北屏風山頂直下とかホン石転び沢を考えれば大丈夫かなと思いまして(^^ゞ
私もだいぶシールのグルーがくたびれてきました。手入れしなければなのですが、いざやろうとすると面倒くさいし時間も無いしでして先延ばしです(笑)
Commented by NON at 2014-05-07 23:43 x
私はびっくりです!!
あの急斜面のヒヨドリ越えでしょ・・・26日エコーライン走ってかなり雪が減っていてもう蔵王のスキーは終わりなのかと思いましたもの!!
Commented by torasan-819 at 2014-05-08 06:21
NONさん
もうここまでになるとマニアックな世界だと自分でも思います(笑) Yoshikiさんもまだしつこく滑ってますし。でも雪渓はまだしばらく滑ることができますよ。


<< 春の山菜~その4(ウルイ)      春の山菜~その3(タラノメ) >>