2014年 07月 30日
吾妻山の大滝沢に遊ぶ ~ 2014年7月21日
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明るくなったので目が覚めた。裏磐梯周辺の空は雲があるものの、青空が見える爽やかな朝で、今日は期待できそうだ。朝食を済ませると中津川レストハウスを出発し、吾妻山域の反対側にある大滝沢へ向かう。国道115号を東へ土湯トンネルを抜けると一転、どんより曇り空で少し雨も降っている。一昨日と同じ状況にがっくり。選んだ山域を失敗したかと思ったが、空は比較的明るいのでそのまま向かうことにする。昨日のうちに計画変更して承認をもらい、今日は大滝沢を遡行することにしていたのだ。

 山域山名   吾妻山・阿武隈川松川流域前川支流 大滝沢
 山行期間   2014年7月21日(月)
 山行形態   沢登り
 天候      曇りのち時々晴れ
 参加者    3名(L:トラ山・○樹さん・小○君)
 行程      入渓(8:17)~F1(8:38-10:00)~大滝(10:37-10:45)~大滝落ち口(11:32)~ネコノ沢出合(11:58-12:15)~ホラガイ沢出合(12:27)~
          ヒョングリ滝(13:01)~廃吊橋下(14:05)~桶木沢出合(14:36)~登山道(14:41-14:51)~滑川温泉(15:46)         
 行動時間   7時間29分
 移動距離   8.6km
 累積標高差 不明
 装備      日帰り沢装備(ロープ30m×1)





                         滑川橋より眺めるとやはり増水している
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現地に着いてすぐ大滝沢の水量を確認する。やはり少し増水が残っているが、遡行できないというほどではない。最初の滝が増水で厳しければ、登山道で大滝の上から遡行すればいいのだ。その後の滝はこの程度の増水なら問題ないだろう。ところが、女子は辞退(taiさんは昨夜のうちに)するという。仕方ないので、色気無しの男子3名での遡行となった。となれば、沢登り経験がまだ片手の指程度の小○君のトレーニングを兼ね、しっかりやることにする。我々より少し遅れて沢登りグループらしき車が到着したので見ると、先日の沢登り教室で一緒になった郡山勤労者山岳会の3人パーティーだった。今日が初めての沢登りという若者を連れており、大滝の上から遡行するのだという。

                         F1を慎重に観察し登ることにする
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                         左岸から近寄る
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                         ロープを1ピッチ延ばす
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                         2ピッチ目(足をすくわれれば釜まで落とされる)
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                         3ピッチ目
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遡行を開始すると増水してはいるが、2年前の沢登り教室の時ほどではない。F1に到着し状況観察すると、水量は多いが右から登ることができそうだ。F1は状況によりけりだが、今日はもちろんロープを延ばす。持ってきたのは30m1本なので、ハーケンで支点を作ってピッチを切り2人を上げる。斜度は緩んだが水流に足をすくわれる危険があるので、2ピッチ目も同じようにロープを延ばす。後は大丈夫とは思ったが昨日のこともある。灌木支点で慎重にもう1ピッチ延ばす。結局、F1の処理に3ピッチで1時間半ほどかかった。ロープを出さなければ10分とかからないところだ。小○君にとっては良いトレーニングになっただろう。

                         F1の上流は楽しんで登れる
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                         フリクション十分の岩質だ
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                         大滝には滝見物の若者達も
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F1以降は楽しく滝を越えてゆく。大滝まで来るとサンダル履きの若者達がいた。滑川温泉から登ってきたのだろう。何度も来ている大滝沢だが、高さが100mを超えるであろうこの大滝の見事さにはいつも感嘆してしまう。滝に近づくと水量が多いので、落ちる水流が巻き起こす風も強い。ちなみにこの大滝を登るのは困難に見えるが、記録は少ないものの実際に登られている。大滝は高巻いて落ち口の上に出る。巻き道のトラバースでも慎重に2箇所ロープを出したが、結構時間を要した。登山道から巻いたほうが速かったようだが、これも練習にはなるだろう。

                         ネコノ沢は飲めるので水を取る
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                         小○君は沢登りがまだ片手未満
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                         ホラガイ沢が右から合わせる
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                         沢登りには強い日射しが似合う
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                         シャワークライムを楽しむ
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                         かなりの角度だが登ることができる
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                         スダレ状の水流が美しい
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                         ヒョングリの滝は右岸巻き
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                         F12は直瀑12m
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                         念のためロープを出す
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                         釜と滝の連続で高度を上げる
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                         廃吊り橋は鉱山時代のなごり
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                         巨岩のゴーロとなる
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大滝の上もナメと滝が続く。同じ滝でも登るラインを変えてトライすると、新しい発見があって面白い。沢登りは自由なのだ。そのうち晴れ間も出てきた。日射しがあると気分も高揚してくる。流れる水がキラキラと輝き、何やら祝福されているような愉快な気分になってくるから不思議だ。主な滝を登り終え、上流部の巨岩のゴーロ帯に差しかかると、郡山パーティーが上に見えてきた。追いついたと思ったが、その後はいくら追いかけても見えなくなった。どうやら途中から右岸を登山道まで登ったようだが、その箇所は不明。

                         桶木沢を登って登山道へ
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                         吊り橋を渡ると滑川温泉
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我々は桶木沢出合まで詰め、5分ほど桶木沢を登って登山道に合わせた。靴を履き替えると下山にかかる。早足で駆け下るので汗がだらだらである。急いだかいがあり、滑川温泉の外来入浴終了である午後4時ギリギリに滑り込み、汗を流すことができた。

やはり大滝沢いつ来ても楽しい。太陽がカンカン照りの日に、水遊びしながら遡行するのに最適の沢だ。そんな日の遡行ならば、100人が100人この沢を賛嘆するだろう。沢の新人であってもベテランであっても、是非この夏に1度は大滝沢を遡行してはいかがだろうか。

                         ルート図 ( 赤:登り 青:下り )
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by torasan-819 | 2014-07-30 05:49 | 沢登り | Comments(8)
Commented by utinopetika2 at 2014-07-30 21:34
先日、久しぶりに沢登りをしましたが、気持ちが高ぶりました。
一般の登山では味わえない緊張感と達成感がありますね。
大滝沢の景観は見事ですね。
水量の少ない時期に歩いてみたい沢です。
↓いろいろ御苦労さまでした。
上級者と私のような凡人の違いってなんでしょう?
滑らずに歩くコツってあるのでしょうか?
いつか聞かせてください。
Commented by torasan-819 at 2014-07-30 22:42
utinopetika2さん
放送見逃してしまいました(^◇^;)
大滝沢は何度も行ってるので過去の画像を見てみると、毎回驚くほど水量が違います。
ということは毎回登る(登れる)ラインも違ってくるということですね。
それが沢登りの面白さのひとつでもあるのでしょう。
さて、はたして山に上級者と凡人がいるのかなと疑問です。
「上級者」なんて何となくうさんくさいです(笑)
自分は万年凡人というか「未熟者」と思うくらいがいいのではないでしょうか。
自然はあまりにも大きく山はあまりにも深いのです。
人間なんて砂粒以下の存在ですよ。
あるとすれば、山と自分について深く考えるか否かではないかと思います。
すみません酔っぱらって生意気書いちゃいました。
もうひとつだけ、滑らずに歩くコツは…ありません(笑)
誰でも限界超えれば滑るのです。
滑るという前提でそのギリギリを足裏で探って歩くだけです。
あっ「いつか話す」ことを今書いてしまいました…やっぱり酔ってる(^◇^;)
Commented by Mt.Racco at 2014-07-31 12:01 x
今年中に1回は行ってみようと思っている沢なのですが、2年前の教室のときの増水を思い出してちょっと躊躇しています。

さて、本文中「登山道から巻いたほうが速かったようだ」とありますが、いわゆる展望台まで上がって、大滝の上流側に下りる方法もあるのですか?
Commented by torasan-819 at 2014-07-31 18:47
Mt.Raccoさん
大滝沢は減水するのも結構早いですよ。
今回もF1に1時間半かかっているうちに、水が減ってきたと感じました。
帰る頃にはほぼ平水に近くなってました。
さあ~太陽ギラギラのうちに来てくださいっd(^-^)ネ!
さて大滝沢の巻きですが、沢屋の使ういわゆる巻道ではなく、大滝から少し戻って滝の展望台まで登り、さらに登山道を7~8分登ると赤布かテープか何か(忘れた)目印があって沢へ下降します。
時間にすれば大滝沢の下から30~40分で落ち口の上に出ます。
GPSデータを送りますので参考にしてください。
Commented by NON at 2014-07-31 18:56 x
大滝迫力ありますね~絶対行かなきゃ!
でも水量が普通で晴れた日がいいです。根性無しですいません~(^^ゞ
私が行っていたら温泉間に合わなかったですね!
Commented by どM at 2014-07-31 21:57 x
大滝沢、いいですよねー。
左肩はもうちょいですが、行きたくなってきました。でも再発したら手術ものなので今シーズンは絶対行きません…。たぶん、行かない…。行かないと思う…。
Commented by torasan-819 at 2014-07-31 23:15
NONさん
沢は逃げませんので(笑)
8月~9月上旬なら台風でも来ない限りおおむね大丈夫かと思います。
時間がないときは桶木沢まで遡行せずヒョングリ滝から登山道に出る手もあるので温泉に間に合います(^^)v
Commented by torasan-819 at 2014-07-31 23:20
どMさん
滝登りやへつりのムーブで結構肩使いますから、大丈夫かちょっと心配ですね~
焦らずしっかり治すのがよろしいかと…
それとも右腕だけで登っちゃいますか(^_-)-☆


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