2014年 08月 02日
吾妻山の不動沢中流部を遡行する ~ 2014年7月27日
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合宿2日目は早めに終了する必要があったので、吾妻山の不動沢中流部の遡行とした。不動沢は磐梯吾妻スカイラインが横切り、治山ダムが作られるなど、沢登りの対象としてはいささか人工物が多い沢となっている。しかし、そのスカイラインのお陰でアプローチしやすく時間が読める。また、中流部にはゴルジュ帯があり、短いながら面白い沢登りが出来るようなのだ。会の9年前の記録では4時間半ほどで遡行しているので、今回は5時間として計画書を作成した。

 山域山名   吾妻山・阿武隈川水系須川支流 不動沢
 山行期間   2014年7月27日(日)
 山行形態   沢登り
 天候      晴れ
 参加者    3名(L:トラ山・都○さん・菅○くん)
 行程      駐車場(7:07)~入渓(7:42)~7m滝(9:05-10:10)~不動滝(12:07-12:22)~駐車場(12:46)
 行動時間   5時間39分
 移動距離   5.8km
 累積標高差 不明
 装備      日帰り沢装備(ロープ30m×1)






                         花月ハイランドホテル手前で廃ゴルフ場へと入る
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                         東へ進んでから右手のヤブに入る
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                         沢に下降する
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高湯温泉観光協会駐車場に車を置き、足を痛めて沢に入れない和○さんの案内で進む。半ドンという半日勤務制度があったその昔、和○さん達は午後からの半日でバスに乗り、高湯温泉に来て不動沢を遡行したのだという。もちろん午後から遡行できるのは、高湯温泉~不動滝間なのだが、それにしても若者のパワーは凄いものだ。花月ハイランドホテル入口手前から左手にある廃ゴルフ場に入り、途中で和○さんに見送られる。和○さんのアドバイスと地形図で適当に進んでいく。以前は微温湯温泉まで通じる道があり、和○さんが9年前に遡行したときはまだ踏み跡が何とか辿れたという。しかし歩く者もいなくなった現在は、うっそうとしたヤブとなり皆目見当がつかない。ええいままよとヤブに突入し、小沢沿いに下降していくと不動沢に降りることができた。駐車場から沢まで約35分だった。

                         遡行開始
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                         古い治山ダムは右から越える
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                         河原歩きが続く
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                         ゴルジュ帯の入口7m滝
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                         何度もアタックするが水流が強く直登は断念する
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さっそく遡行を開始。昨日に引き続き、新人の2人が今日のメンバー。新人とはいっても菅○君は渓流釣りをしているので沢には慣れている。歩き始めてほどなく雨が降ってきた。少し様子を見るが、通り雨のようなので遡行を続けることにする。やがて古い治山ダムに突き当たり右から越える。段差や小滝が時折出てくる程度の、平凡なゴーロ歩きが続く。左から支沢を合わせ、さらに進んでいくと両岸が立ってきて滝が現れた。ゴルジュ帯の入口である。記録では5mとなっているが、釜からの高さは7mほどありそうに見える(後で画像で確認すると現在の釜の水面は2mほど下がっている)。側壁は苔の緑に鉄分なのか赤茶けた筋が流れ、何やらおどろおどろしい。水流はトイ状の滝を勢いよく流れ下っている。下部に取り付いて観察するが、壁は水流に磨かれてツルツルである。少し可能性がありそうな左壁にハーケンを連打しようとも考えたが、リスがあまり見当たらない。水流の中心に何となくスタンスとホールドがありそうに見えるが、この強い水流に叩かれながらではとても登れそうにない。突っ張りも試みたが、やはり水に叩かれてしまい落とされた。最後にはハンマーにロープを付け、落ち口の岩に引っかけるべく投げ上げたが、何度やっても届かなかった。悔しいが諦めて左岸を巻くことにした。ルンゼを登って笹を頼りにトラバースし懸垂下降。30mロープでは長さが少し足りなかった。この滝を先輩達がワラジで登っていた頃は、普通に登っていたのだという。ワラジが凄いのかその時の先輩が凄いのか。水流が強くないときに再トライしてみたいものだ。

                         深い釜の10m滝
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                         体が見えないほどのシャワークライム
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                         4m滝
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                         左岸をへつる
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                         6m滝の釜は右岸をへつる
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                         滑らかな側壁に手こずる
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7m滝のすぐ上には深い釜の10m滝がある。へつっても落ちそうなので、泳いで取り付くことにする。取り付いて水から上がるときは力業だ。まともに水を被りながら直登する。後続の2人にはロープを投げた。次々と滝が現れる。4m滝は左岸をへつる。6m滝は右岸をへつるが、最後の側壁がちょっと微妙だ。

                         5mナメ滝
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                         水流が強く足をすくわれそうだ
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                         落差は1m+ほどだが取り付けない
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                         右岸から小さく巻く
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                         6mナメ滝
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                         かなり慣れてきた都○さん
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                         期待の若手新人菅○君
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続く5mナメ滝は足をすくわれ落とされそうなので、後続にロープを出した。1m+の小滝は取り付いても上がれそうにないので右岸を小さく巻いたが、降下点にはシュリンゲがあった。次の6mナメ滝も水流が強いので、登るラインは考えなければならない。後続の2人には自由に登ってもらったが、しっかりと確実に登ってきてくれた。

                         小滝が続く
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                         4m滝は水流右から枝を頼りに
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                         5m滝でゴルジュも終わる
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                         不動滝30m
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                         遊歩道で高湯温泉へ
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                         硫黄鉱山跡
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                         案内板
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その後も小滝が続くが、核心部は過ぎたようだ。4m滝、5m滝と越えると、約500m続いたゴルジュ帯も終わりとなる。前方には不動滝30mが見えてきた。不動滝は直瀑で堂々とした滝である。滝見の遊歩道が沢まで下りてきている。さらに遡行を続ける場合は、左岸の小沢から不動滝を巻くことになるが、今日はここを遡行終了なので、不動滝の前で昼食を取った。遊歩道で左岸を登ると硫黄鉱山跡を通り、スカイライン沿いの舗装路で駐車場へと戻った。

後から知ったのだが、この日知り合いのパーティーが不動滝から上流部を遡行していた。足の揃ったパーティーで沢が平水なら、高湯温泉からスカイラインの不動橋まで遡行することは問題無く、さらに上流もうかがえるだろう。会の先輩の古い記録では、今回の入渓点から不動滝まで1時間10分(我々は4時間25分!)との記録もあるくらいだ。ただし、ゴルジュ帯では必ず泳ぐ場面があるので、あまり遅い時期の遡行は避けたい。

                         ルート図 ( 赤:遡行区間 青:下山区間 )※ゴルジュ帯でGPSの受信状態が悪く軌跡が乱れている
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by torasan-819 | 2014-08-02 08:33 | 沢登り | Comments(0)


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