2014年 09月 09日
先週がちょっとハードな沢登りとなったので、易しめの沢登りでひと息つきたくなり、今期2度目の不動沢へ向かうことにした。気温は30度との予報なので、不動沢なら水遊びしながら適度に難しい滝で楽しむこともできるとの目論見。久しぶりに皆でワイワイの沢登りもいいだろう。前回直登できなかった滝にリトライしたいことと、入渓ルートの再確認をしたいという目的もあった。自分以外は鈴○さんが以前不動沢の途中まで遡行したことがあるだけで、その他のメンバーは不動沢は初めてとなる。 山域山名 吾妻山・阿武隈川水系須川支流 不動沢 山行期間 2014年9月6日(土) 山行形態 沢登り 天候 晴れ 参加者 6名(L:トラ山・鈴○さん・○樹さん・小○君・川○さん・羽○さん) 行程 駐車場8:38~入渓9:18~7m滝10:28-11:03~不動滝12:33-13:06~駐車場13:35 行動時間 4時間57分 移動距離 5.7km 累積標高差 不明 装備 日帰り沢装備(ロープ30m×2) しばらくは穏やかな不動沢 釜の水が美しい 今日のテーマは「水線通しで歩く」だ 若いモン(小○君)はいいね~ 水しぶきが輝く 水流にもて遊ばれている川○さん 入渓ルートは前回と違うところからヤブに突っ込んだところ、林の中に道形が残っているのを見つけたのは収穫。確証はないが、おそらく以前は使われていたという微温湯温泉までの道の名残ではないかと思われた。道形は不動沢まで降りているので、次回はもっとすんなりと辿ることができるだろう。入渓してしばらくは平坦な穏やかな沢歩きが続くが、小滝であえて水を被って予行演習だ。小滝でちょっと苦労した川○さんは「ここが登れなかった滝?」なんて聞いてくる。いやいや、お楽しみはこれからだよと答える。やがてゴルジュ帯の入口の7m滝が見えてくる。さあ、アトラクションの始まりだ。 ゴルジュ入口の2+5の7m滝 ○樹さんの最初のトライ…落ちた ロープ2本で後続を上げる 10m滝の釜で泳ぐ○樹さん シャワークライムはロープで確保(男子はフリー) この滝は前回どうしても登れずに左岸を巻いた滝だ。水量は前回よりは少ないと思うが、それほど変わらない印象。○樹さんが突っ張りで登り始めるが途中で落ちた。自分も同じ。再アタックで途中から右岸に取り付き、わずかな凹凸に体重を預けて貼り付いたがそこから動けない。そうしているうちに○樹さんが突っ張りから登ってきて見事成功。自分は落ちそうだったが、思い切って足を伸ばすとフリクションがあったので、流心に近づき一気に登った。ギリギリだったが何とか成功。やれやれこれで自分の課題をこなすことができた。後続はロープを2本使い、1本はフィックスして手繰ってもらい、もう1本で○樹さんと2人で引っ張ることにした。最初の滝を登るとすぐに釜のある10m滝。釜の左右を壁がぐるっと囲み、暗く印象的な滝である。滝に取り付くには釜を泳ぐか、左からへつることになる。一見へつるのは困難のようだが、丁寧に探せば小さなホールドが見つかる。しかし、後続はへつりを諦めて泳いで来る。泳ぐのは良いのだが、水から上がるときに腕力が必要になる。川○さんは垂らしたロープを掴んでもなかなか上がれない。10分ほど悪戦苦闘していたが、そろそろ助けに行こうかと思った頃やっと水から上がった。滝を登ってきた彼女の姿を見ると、唇は血の気がなくなりかなり寒そう。良い経験だったねと言うには、ちょっと厳しかっただろうか。なお、この滝はまともにシャワークライムになる。フリーで登れるが慣れていない人の場合、ロープで確保してあげればより安全だ。 へつりは上がりすぎない方がいい ゴルジュの中で釜と滝が続く 熟練のへつり技の鈴○さん 水流に負けないよう踏ん張る 初心者の羽○さんだがなかなかどうして それ以降も滝は次々と続く。この沢は増水時でない限り、最初の2つの滝以降は滑って落ちても危険は少ない。登りで詰まったとしてもすぐにお助けロープに頼らず、まずは自分で考えトライしてみるべきだ。滝の斜度はそれほどでもないが、水流に磨かれて滑りやすい岩は適度に難しい。登るラインの取り方、勢いのある水流への足の置き方、フリクションのある岩の見きわめ、細かい凹凸の拾い方など、滝の登り方を自分なりに創意工夫すれば、それが自分の経験となり応用力となり蓄積される。そんなことをちょっと意識してみると、さらに沢登りの面白さが増す。 ○樹さんのジャンプ一番 突っ張りが様になってきた小○君 自分のラインを考えて自由に登ってもらう 30mの不動滝で遡行終了 各人各様に存分に水遊びを楽しみ、ゴルジュを抜けると堂々とした不動滝が現れる。陽の当たる場所でゆっくり昼食休憩とした。ゴルジュ内で冷えた体が徐々に暖まり、何とも心地よい。さて、これで今シーズンの水遊びも終わりだろう。以後は泳ぐことがあったとしても、やむを得ない場合に限られる。季節が移ろい行くのは早い。名残惜しく少し寂しいような気持ちで不動沢を後にした。そういえばこの頃、自分が最年長という沢登りばかりになってきた。う~む、人生的にもすっかり秋なのを実感…
by torasan-819
| 2014-09-09 00:34
| 沢登り
|
Comments(6)
Commented
by
utinopetika2 at 2014-09-09 22:08
う~む、実に楽しそうです。
夏ならではの水線通しはもう終わりなんですね。 少し寂しい季節になってきました。
0
Commented
by
tabi-syashin at 2014-09-09 22:17
僕に比べたら まだまだですよw
これから これから!遊び足りないのは若い証拠www
Commented
by
torasan-819 at 2014-09-09 23:08
utinopetika2さん
胸がきりきりするような緊張感もいいのですが、その後はこんなあまり緊迫感のない沢登りもいいものです。 何も考えずに登りへつり泳ぎ楽しめました(^^)v それにしても秋は何かもの悲しい季節ですね。
Commented
by
torasan-819 at 2014-09-09 23:12
tabi-syashinさん
僕に比べたら まだまだですよ → 確かに!(笑) でもこの頃、自分で企画して計画書作って記録まとめてというのを毎週続けるのが、ちょっとしんどくなってきました。 毎週山に行くだけなら、まだまだ大丈夫なのですがね(^^ゞ
Commented
by
torasan-819 at 2014-09-14 14:50
|
アバウト
カテゴリ
以前の記事
2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 more... お気に入りブログ
お山遊び 裏のお山で雪とたわむる ... 山より道具 草花と自然Blog Digital phot... ebiyanの南東北 山... 駅風呂やめました本舗 白石まちづくり Mixture アルコールストーブを創ろう 思い出を残して歩け。 フォトハウス in 福島 Six O'Clock kaiの気ままに山系アウ... mellow life 植野稔の自然遊悠学 イワ... 山について語るときに僕の... マウンテン・ソング・ブック ☆ Happy Pho... 日々是精進也 山ノート S H O P H O T O バイクで行く旅。2 山の子 ことりはうすブログ マロのページⅡ 山と野と ほわほわ山登り THE NATURE T... 宮城南部便り 農家の嫁の事件簿 +(ぷらす) yamaoyazy?の山歩記 ちょいと川へ のんびり写真館 水戸葵山岳会(会員による... tabi & photo... Mountain Rose -Enjoy Natur... Climb & Ride 新・自然遊悠学 伊藤知之のスキー通信 mountain nev... 船形山からブナの便り(ブ... 仙台山想会 紺碧の空へ あんだんて♪の、人生の忘... tabi & photo... 蔓兵衛の山と庭の日々 点描3 最新のコメント
メモ帳
マロのページⅢ
あの山に登ろう 自然に飛び込む~山形の自然満喫日記 すうじいの時々アウトドア みちのく遊山 はなゴンの中年まったり山登り みやぎ山・スキー日誌 いんちょの山登り Coffee Break 福島登高会(新) 福島登高会(旧) 白峰会 大江山岳会 本庄山の会 西川山岳会 フィエスタの谷 エコプロ のんびり~な日々 山田沢田岩田 petit message Toby's blog 煙突おじさんの山スキーと釣り 地図センター 飯豊朝日連峰の登山者情報 飯豊朝日連峰の麓から それゆけ とーちゃん ほんねのね 東北の山遊び 豊後ピートのブログ しぎはらの山々日誌 福島フォーラム ウォッちず きのこ専科 hebereke様の本格的登山隊 HITOIKI Blog 山と海の記録 あかねずみの月山だより 目指せ!立派なテレマーカー 東北の山~鳥海山 東北アルパインスキー日誌 専門天気図アーカイブ soloist 山道具道楽 まったりアウトドア 沢の風と空 その空の下で。。。 沢胡桃 登山用品店teku_teku ぶなの会 扉のページ 山で会えたら 山人小屋 逍遙溪稜会 山めし礼賛 熊プーの生活 山釣り紀行 東風の雑記帖☆「あしたはあした」 sanpei.soragoto まったりアウトドア 山の天気 飯豊族 山スキー・山登りと徒然日記 朋友会 fwix-rope 四季の山野草 春夏秋冬~東北の山巡り~ YASUHIROのマウンテンワールド 阿部氏のページ オドサマの採集食生活 野人に戻ろ 恒さんの"気ままに山歩き 山形の山や自然を写真で紹介 逍遙の四方沢話 那須の山だより ぽこけん WINDY EXCURSION 最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||