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2014年 11月 06日
蔵王の火山活動が活発化か?
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 「蔵王は、いつ噴火してもおかしくない活火山であることを認識してほしい。」とは最近の山形地方気象台の担当官の発言だ。昨年1月に火山性微動が確認されており関係者は注目していたようだが、御嶽山の噴火があり行政や関係各機関の動きがにわかに慌ただしくなってきた。
そんな動きとは別に、しばらく前から地元の山仲間の間では「新噴気口」が活発になっているとの話が出ていた。新噴気口とは御釜の北東に比較的新しくできた噴気口で、温泉が湧いており野湯に入ることができる場所としてそこそこ知られている。自分も何度か入ったことがあるが、視界をさえぎる物の無い野湯は開放的で大変気持ちの良いものである。
さて、新噴気口付近から湧出するお湯の温度が上がっていると聞いていたので、11月2日実際に行って確かめてみた。現地に近づくと明らかに蒸気の吹き出す勢いが以前とは違う。硫化水素の臭い(よく硫黄臭というが硫黄は無臭)も強くなっており、斜面を流れ落ちるお湯に手をつけてみると温度も高くなっている。あちこちの噴気口からブクブクと激しく、熱水の中からガスが吹き出していて、確かに以前よりはかなり「活発」であると感じた。
蔵王は1940年に小規模な水蒸気噴火が発生したが、それ以降に噴火は発生していない。過去の大地震の後は必ず火山の噴火があったといわれている。蔵王も噴火するのか、噴火するとすればいつなのか、残念ながらその時を正確に予知することは不可能だ。とすれば火山に近づかないことが、災難を避ける一番の方法とも思える。しかしそれでは、山頂まで観光地化されている蔵王の観光業関係にとって、大打撃となるのは火を見るより明らかだろう。安全が第一ではあるが、悩ましいところである。






by torasan-819 | 2014-11-06 07:48 | | Comments(2)
Commented by kazuki at 2014-11-07 21:40 x
やっぱり新噴気口の噴煙は以前より増えてますか。私、今年は行ってないのですが、行った方があげてくれた画像を見て、あれーこんなんだったけかなーなんて感じてました。何事も無ければいいのですが…。
Commented by torasan-819 at 2014-11-07 23:10
kazukiさん
まあ火山ですから今後ずっと何も無いということはあり得ないでしょう。噴火にしても水蒸気爆発にしても、その時がいつなのか分からないわけでして、明日かもしれないし100年後かもしれないし…
近寄らないのが一番と言ってしまえば、話しはそこで終わりですしね(^^ゞ


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