2015年 03月 11日
蔵王・南屏風岳から権現沢への滑降 ~ 2015年3月8日
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登山道を歩いていると、タオルや帽子が枝にかけられているのを見かけることがある。誰かが落したものなのだろう。自分も山ではけっこう落とし物をすることがあり、落とす可能性のある物には紐をつけるなどの防止策をとっている。昨日の山スキーでは、黒○君がある物を落としてしまった。その結果、スキー場に4時間以上足止めになってしまった。今までの経験上、雪山で小さな落とし物の回収はほぼ不可能と思えた。しかし、頼まれた訳ではないが、やるだけやってみようと同じルートを辿ってみることにした。


  山域山名   蔵王連峰 不忘山(1,705.3m) 南屏風岳(1,810m)
  山行期間   2015年3月8日(日)
  山行形態   山スキー
  天候      曇り
  参加者    単独
  行程      白石スキー場9:55=ゲレンデトップ10:18~不忘山11:52~南屏風岳12:42-13:04~1732m標高点13:22-13:35~
          権現沢出合13:55-14:02~950m地点14:20~白石スキー場14:38
  行動時間   4時間20分
  移動距離   9.1km (GPS計測)
  累積標高差 +839m -1,118m (GPS計測)





                         視界はあるが山頂はガスの中
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                         シールに盛大に付いたダンゴ
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                         右手に見える水引入道
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                         東尾根の先行者
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                         山頂直下の先行者
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                         不忘山山頂
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今日は単独行なので行動時間は短縮できるが、いかんせん出発が遅かった。体力と時間の節約にリフトを利用することにする。登るのにリフトを使うのは何年ぶりだろう。ところがスキー場に着いてから、スキーのシールを忘れたことに気づいた。大失敗だ。結局自宅まで戻り、往復で小一時間を無駄にした。やっとリフトに乗ったのは10:05頃。まあ何とかなるだろう。第3リフトで上がり、シールを付けると歩き出す。昨日のトレースがそっくり残っている。バテない程度に急ぎながら登っていると、シールに雪が付きダンゴになってきた。ストックで削り落とすが、しばらくするとまた付いてしまい、何度も落としながら登ることになってしまった。同じようにダンゴになり、諦めてツボ足で登っている山スキーヤーを追い越す。その後も山スキーやスノーシューのパーティーをごぼう抜きにする。下から見たときは稜線だけにかかっていた雲も、登っているうちに徐々に下がってきた。そのうち昨日よりも下でガスに覆われてしまったが、とにかく登り続ける。今日は時間短縮のため北斜面のトラバースも考え、スキーアイゼンも持ってきた。しかし、このガスではとてもトラバースする気にはなれず、昨日と同じく稜線を辿ることにする。

                         ホワイトアウトの南屏風岳山頂
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                         わずかだが視界がある権現沢源頭部
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                         徐々にハッキリしてくる
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                         ここまで来れば滑りを楽しめる
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                         10m滝と思われる辺り
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                         夏の10m滝
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                         沢床は雪も良く快適
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右も左もわからない濃いガスの中、GPSを頼りに南屏風岳に到着。風があって昨日より寒気が強い。さっそく昨日の昼食休憩地点を捜索する。落とした可能性が高いと思われる場所だ。しかし、2センチ程の新雪が捜索の邪魔をする。膝をつき手探りで雪面を掃くように捜す。しばらく続けたが発見できない。続いて昨日と同じルートでコガ沢ヘと下降したかったが、視界が無く単独行の今日は諦めるしかなかった。山頂より往路を戻る。1732m標高点で休憩と滑降準備。下山は権現沢を滑ることにした。権現沢は1250m辺りでコガ沢に出合うので、そこから下は昨日と同じルートとなる。視界が少しあるので、斜面に滑り込むのに不安はない。滑り始めると、権現沢源頭部のブッシュも徐々にハッキリ見えてくる。斜度はコガ沢源頭部ほどではなく、それほど難しくはない。雪に少し引っ掛かりを感じたので、ワックスを塗ると板が走るようになった。視界もハッキリしてくると、滑りを楽しめるようになる。

                         下流から見た権現沢出合
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                         夏の権現沢出合
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                         岩肌を伝う水に春を感じる
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                         昨日のトレースを辿る
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                         950m地点からトラバース
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やがてコガ沢と出合う。ここは両方の沢が滝で出合う場所だが、今はすっかり雪で埋もれている。沢登りの頃とはまったく違う景色だ。左岸の小滝が露出し、水が流れていて春を感じる。コガ沢を昨日と同じように下降する。単独行のリスクはあるが、ルートはトレースを追えばいいので気持ちは楽である。気温が上がっているようで、木々から落ちた雪が斜面を転がり玉になり、あちこちでトレースを埋めている。しだいに雪が重くなりスキーが走らなくなる。950m地点からゲレンデへ抜けて終了。

無理だろうとは思っても、捜してみずにはいられなかった今日の山行。自己満足なのかもしれないが、こんな山行もあるということだ。黒○君には少々高い勉強代だったと思うが、みんな大なり小なりやらかしていること。これで学んで今後は予防策を取ればいい。

※最後に林からゲレンデに出たところで、スキー場のパトロールにゲレンデ外滑走と間違われた。確かに区別は難しい。昨今の状況を考えると、今後は配慮が必要かもしれないと感じた次第。ワッペンで「登山者」と作ろうか(笑)

                         GPSトラック ( 登り:赤 下り:青 )
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by torasan-819 | 2015-03-11 12:39 | 山スキー | Comments(2)
Commented by HITOIKI at 2015-03-12 22:10 x
 僕も雪山ではないですが春山を薮こぎしてトラバースしている時に眼鏡をなくして2度ばかり探しに行きましたが、フレームが薮と同色であったこともあり探せませんでした。それから眼鏡はやめにして今日までなんとかやっております。
 沢を下るのもこれからは怖い季節になりますね。4月下旬に南蔵王の二ツ森山から舟引山に下る時、迷って横川に下ってしまったことがあって、沢の上の雪渓を踏み抜きそうになりました。今から思えば無謀な登山をしていたものです。
 僕はスキーが出来ないのでこれからは雪が融けかけた里山を薮こぎしようかと思っています。
Commented by torasan-819 at 2015-03-13 12:52
HITOIKIさん
私も先月サングラスを山スキーの時に無くしました。
ちなみに私は強度の近眼なので、メガネが無いとそれだけで遭難しそうです(^◇^;)
山でメガネは邪魔になるだけで何もいいことはありませんね。
あ、枝跳ねしたときなどに目に入るのを防ぐくらいの効果はありますか。
雪渓の踏み抜き、しかも沢の上となれば本当に肝を冷やしますね。
ご無事で何よりでした。
そういったリスクを知ってか知らずか歩いているのが我々でもあります。
安全登山と口で言うのは簡単ですが、本当の意味での安全登山は難しいなと感じています。


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