2015年 08月 24日
吾妻・姥滝沢での新人トレーニング ~ 2015年8月23日
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姥滝沢は一切経山の東面を源とする。源頭部を磐梯吾妻スカイラインが横切っており、詰め上がると車の音が聞こえてくる。微温湯温泉を起点にすると、アプローチが容易で遡行距離が短く、少し早出をすれば半日での遡行も可能だ。そのためか遠方からわざわざやってくるパーティーは少なく、遡行者は地元がほとんどと思われる。最大の姥滝を始めとして滝はそこそこあるが、それほど難しい滝も無い。明るい渓相で、詰めのヤブ漕ぎもほとんど無いという、トレーニングや初心者を同行の沢登りにはうってつけの沢なのだ。今回は入会希望の金◯さんの体験山行と、会の新人2名の沢登りトレーニングとして企画した。引率役は自分1人だけかと思ったが、会長も参加してくれることになり心強い。
※1日中雨だったので画像はボケているものばかりです。


  山域山名   吾妻・姥滝沢 (阿武隈川水系須川支流)
  山行期間   2015年8月23日(日)
  山行形態   沢登り
  天候      雨
  参加者    6人(L:トラ山・和◯・鈴◯・大◯・柏◯・金◯)
  行程      微温湯温泉8:25~入渓8:53~F1姥滝9:41-9:54~F5・5m11:46~休憩11:52-12:13~三俣12:36~
          登山道13:08-13:31~微温湯温泉15:00
  行動時間   6時間35分
  移動距離   7.2km (GPS計測)
  標高      始終点903m 最高点1,428m
  装備      日帰り沢装備(ロープ30m)






                         入口の表示板の文字も見えなくなった
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                         邪魔な枝を処理しながら歩く
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                         入渓時刻をメモる(記録を付けることも訓練)
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微温湯温泉を終点とする県道126号があるのだが現在通行止めであり、広域農道からパイロットファームを通る道路のほうが走りやすい。道は狭く駐車スペースはないので、微温湯温泉にお願いして駐車させてもらうことにした。姥滝沢へは微温湯温泉の入口にある雨量観測所のすぐ先から林の中に入るのだが、以前より道の入口がかなり分かりにくくなっている。相変わらず雨は降っているが、沢を見てから判断しようと歩き始める。笹に覆われ始めた道を辿り、林の中を歩くこと約30分で姥滝沢に着く。流れを見るとさほど増水している様子もなく、濁りも目立たないので遡行に支障なしと判断する。

                         金◯さんは体験山行(黄色ジャケット)
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                         F1・姥滝15m
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                         高巻いて沢に戻る
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序盤は沢での歩き方などをレクチャーしながら遡行していく。やがて斜度が増して大岩になってくる。乗り越えるのに工夫が必要なところもあるが、それが面白く経験にもなる。遡行開始から小一時間で姥滝に到着。高さ15mのF1・姥滝は左岸から巻く。少し戻り気味にすると楽に取り付ける。薄い踏み跡のとおり登り、頃合いを見て下降すれば落ち口のすぐ上に出る。前回の遡行で判別できなかった以前の記録にあるF2・夫婦滝は、やはり今回も判別できない。会長によると沢の様相が変わったのだろうということで、無くなったものと考え整理することにした。

                         F2・8m滝
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                         トラバースでロープを出す
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                         F3・5m滝
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                         水流左を直登
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やがて以前はF3としていた直瀑のF2・8m滝。以前は左壁を登ったこともあるが、左岸を小さく巻くのが一般的だろう。ただし、上部の落ち口へのトラバースがちょっと嫌らしいので、状況によりロープを出したほうが良い。今回はもちろんロープを出した。F3・5m滝は水流左を容易に登ることが出来る。

                         水を飛ばすF4・6m滝
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                         修行?
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                         左岸を巻く
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                         F5・5m滝
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                         F6・5m滝
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                         小滝で会長のレクチャー
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F4・6m滝は落ち口から水を飛ばしているので、お遊びで滝に打たれるのが定番となっている。雨模様で気温は低いのだが、若者3名は滝に飛び込んでいった。もちろん会長と自分は見るだけである。ここはスラブ状の左岸に取り付き、ブッシュを掴んでトラバースするように巻く。F5・5m滝も左岸から巻く。潅木をしっかり掴んで落ち口までトラバースする。両岸が火山特有の岩場になるとF6・5m滝。水流左を容易に登る。最後に小滝を越えると開けて平瀬になる。ちょうど昼なので休憩とする。相変わらずの小雨だが風が無いのが幸いである。金◯君に聞くと、高校山岳部時代に1度沢登りをしただけで、今日が十数年ぶり2回目の沢登りなのだという。

                         二俣に見える三俣
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                         草地を横断する
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                         エゾオヤマリンドウ
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                         ガンコウランの実(食べられる)
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                         クロマメノキの実(甘くて美味しい)
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                         雨量観測所の手前に到着
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小川のようになった沢を詰めていくと、水量が1:3くらいの二俣になる。いや、見た目は二俣だが、地形図でも判るように実際は三俣になっている。中俣と右俣には水流があるが、中俣を進んですぐにある左俣は薮が被さり水もほとんど流れていないので、見落としてしまいやすいからだ。この三俣は中俣もしくは右俣を詰めても良いのだが、いつものように右岸に上がり、左俣沿いに登山道を目指す。晴れていれば吾妻小富士が目の前で、気持ちの良いところなのだが今日は眺め無しである。灌木混じりの草地を30分ほど歩くと登山道に出る。いつもよりゆっくりと歩き、滑りやすい道に足を取られながら微温湯温泉に下った。最後まで雨は止まなかったが、予定どおり遡行しトレーニングにもなったので良かった。それにしても若者の上達の早さには驚く。自分も20代に沢登りを始めていれば、どんな沢登りが出来たのだろうかと思う。人生にたらればは無いのだが…

                         GPSトラック (登り:赤 下り:青 )
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by torasan-819 | 2015-08-24 21:15 | 沢登り | Comments(0)


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