2015年 10月 31日
南蔵王山中の沼を訪ねる ~ 2015年10月25日
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南蔵王の山中に3つの比較的大きな沼があるという。杉ヶ峰の南西側で地形図にも表されており、マタブリ沼・丸沼・大沼という名前があるようだ。この3つの沼は稜線側がU字形に急斜面で囲まれていて、稜線の登山道からはまったく見えない。もちろん下からも見えないので、歩いて現地まで来るか飛行機でもないかぎり目にすることが出来ないのだ。踏み跡がマタブリ沼まではあるようだが、それ以降は完全にヤブこぎとなる。興味半分で行ける場所ではないということだ。そんな沼に今回機会があり訪ねることが出来た。参加者は案内の加◯さんを含めて7人。この時期のヤブ歩きと沼周辺へということを考え、足元はもちろん全員長靴である。


  山域山名   南蔵王
  山行期間   2015年10月25日(日)
  山行形態   ハイキング
  天候      曇り
  参加者    7人(案内人:加◯さん)
  行程      入口8:21~一枚石沢9:12~二ツ石沢9:24~マタブリ沼10:35~丸沼11:15~
          大沼11:53-12:22~丸沼12:35~大沼12:55~キノコ・ブドウ採り~入口15:24
  行動時間   7時間3分
  移動距離   約12km






                         カッパに長靴が定番スタイル
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                         カラマツ林は見通しが良くなった
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                         一枚石沢に降りる
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                         横川堰沿いを歩く
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                         二ツ石沢の横川堰頭首口
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                         二ツ石沢を渡って踏み跡へ
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                         踏み跡を追って進む(テープあり)
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                         この程度のヤブはまだ序の口
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                         ムキタケ発見
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                         ナメコ発見
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                         マタブリ沼から流れている沢(小柳沢の枝沢)を渡る
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                         マタブリ沼に到着(10月上旬から中旬であれば紅葉が見事だっただろう)
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                         バイカモがある
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                         上流の丸沼へと向かう
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                         道は無いので方向を見定めて進む
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                         丸沼(南側から)
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                         丸沼(北側から)
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                         大沼(3つの中で一番大きいが周囲の湿地化が進んでいる印象)
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                         ヤブ山好きの皆さん
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                         丸沼からの下りでは沢を歩いた
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                         ムキタケを見つけた
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                         ナメコがほどほど
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                         山ブドウ採りに興じる女子
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                         楽しい1日だったな
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                         沼の位置
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沼への途中で横川堰沿いを歩いたが、この横川堰には興味深い歴史がある。江戸末期に現在の山形県上山市の庄屋が、豊富な沢水に注目して開墾部落の水不足を解消するためにと、宮城県側から尾根を越えて一枚石沢と二ツ石沢、そして3つの沼からの分水工事を、私財のすべてを投じて親子二代で完成 させたと言われている。当時、水は生活と農業のために非常に大切なものであり、国を越えて他の藩に水を分けるということは普通はありえなかった。しかし、この横川堰は農業用水として他県から水を引いている、全国で唯一の堰なのだという。その当時、山中に手作業で水路を切り開いた先人の努力と苦労は、いかばかりであっただろうか。
参考:横川堰(上山市ホームページ)



by torasan-819 | 2015-10-31 07:10 | | Comments(2)
Commented by トシヒコ at 2015-11-03 22:14 x
皆さん楽しかったようで良かったですね~
やっぱり案内人がいないととっても行けませんよね~。
神秘的で、人を寄せ付けない山奥から、よくぞ先人は堰を掘ってあんな長い堤を作ったもんだと感心してしまいました。

もしよろしかったら、皆さんで行かれるところに私も連れて行って下さい。
足手まといにならないよう頑張りますので・・・。
Commented by torasan-819 at 2015-11-03 23:28
トシヒコさん
さっそくのコメントありがとうございます。
GPSとにらめっこでいけるとは思いますが、それでは面白くありませんしね。
沼や沢から水を引くという発想は、山を縦横に動き回り把握していた民がいたからこそなんでしょう。
私のように興味本位で行くということでなく、生活の糧を得る場としての山を知り抜いていたんでしょうね。
先達の発想力、行動力、実行力には、ただただ感嘆するばかりです。

こちらこそご一緒できる機会があればと思っていました。
その節はよろしくお願いします。


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