2016年 01月 26日
吾妻山の西大巓と若女平を滑る ~ 2016年1月23日
f0170180_07101185.jpg

ニュースではこの週末は最強の寒気が入り、地域によっては大雪との予報を流している。沖縄でも雪が降る可能性もあるとのことで、本当だとすると大変なことだ。しかし、東北は比較的穏やかで安定しているようだ。さてどこの山に行こうかと考えたが、広範囲にちらばるメンバーが集まりやすい吾妻山の、若女平コースにすることにした。自分としても若女平は2年ぶりとなる。


 山域山名   吾妻連峰 西吾妻山(2,035m) 西大巓(1,982m) 若女平コース
 山行期間   2016年1月23日(土)
 山行形態   山スキー
 天候      曇り時々晴れ
 参加者    6人(L:トラ山・渡◯・大◯・黒◯・◯樹・石◯)
 行程      天元台湯元駅7:50-8:20=リフト終点9:13-9:24~凡天岩10:14~西吾妻山10:33~西大巓11:12-11:22~
          東斜面下11:34~西吾妻小屋12:18-12:51~若女平13:45~細尾根13:58~小坂14:25~西吾妻スカイバレー14:46
 行動時間   5時間22分
 移動距離   10.5km (GPS計測)
 累積標高差 +520m -1,490m (GPS計測)





                         天元台つがもりリフトを1番乗り
f0170180_19475710.jpg


                         標高1,820mのゲレンデトップ
f0170180_19483889.jpg


                         中大巓を右から巻き登る
f0170180_19512150.jpg


                         稜線は風もなく穏やか
f0170180_19531430.jpg


                         凡天岩の右を通過
f0170180_2012173.jpg


                         左に見える吾妻連峰の山々
f0170180_20233064.jpg


                         西吾妻山へと進む
f0170180_20335057.jpg


2便目のロープウェイに乗り込んだが、後ろの3人が乗り切れずに次の便になった。上の高原駅で3人を少し待ってしらかばゲレンデのリフトに乗る。さらにリフトを2本乗り継ぐとリフト終点では標高1,820mとなる。土曜日なので我々以外にも山スキーパーティーがいるだろうと思っていたが、リフトから降りるのはゲレンデボーダーばかり。この週末は強い寒気が入り大雪との予報もあったので敬遠したのだろうか。しかし、よく天気予報を見ると東北の山岳でも日中は風も穏やかで安定していると思われた。現実に時折日も差しほぼ無風と好条件。さあ今日のツアーにスタートしよう。昨日までのトレースは新雪に覆われ見えないので軽いラッセルで登っていく。稜線に出ても高曇りで視界はクリアーなので、ルート取りに苦労することもない。緩やかな斜面を登り、凡天岩の右側を通過すると西吾妻山の山頂が見えてくる。

                         樹氷はやせている
f0170180_20351163.jpg


                         平坦な西吾妻山の山頂
f0170180_20362100.jpg


                         西大巓へと向かう
f0170180_20415274.jpg


                         西大巓山頂からの西吾妻山
f0170180_2049425.jpg


                         山頂で滑降準備
f0170180_22375757.jpg


                         東斜面に飛び込む
f0170180_20504685.jpg


                         石◯さんもドロップ
f0170180_2240188.jpg


                         進歩著しい渡◯君
f0170180_20525490.jpg


                         いつでもニコニコの大◯さん
f0170180_20541236.jpg


                         動画(raccoさん撮影)



いつもなら西吾妻山周辺は見事な樹氷群なのだが、今年は暖冬のせいかまだ貧弱な姿だ。西吾妻山の山頂を踏んで西大巓へと歩を進める。今日は西大巓の東斜面を滑るつもりなのだ。山頂にも尾根にも人影は見えず、グランデコスキー場からはまだ誰も登ってきていないようだ。もしかすると1番乗りかと期待したが、やがて尾根に2つの人影が見えこちらに向かって手を振った。これはおそらくと思いながら山頂に着くと、そこにいたのはやはりraccoさんsoigaさんご夫婦。昨年の沢登り教室以来のはずだが、ネットでやり取りしているので久しぶりという感じがしない。ラッコ山は滑る気満々で我々の到着を待っていたようで、お先にと斜面へドロップしていった。我々も後に続いてパウダーの浮遊感を満喫し、オープンバーンの下端でシールを貼って登り返す。南西尾根を滑るというラッコさん達とはここでお別れだ。

                         西吾妻小屋へと向かう
f0170180_21503669.jpg


                         振り返り見る西大巓の東斜面
f0170180_21541572.jpg


                         西吾妻小屋
f0170180_2156484.jpg


                         若女平へ
f0170180_2159369.jpg
                  
                         樹林帯へ入る
f0170180_2222693.jpg


                         アグレッシブな滑りの◯樹さん
f0170180_2235527.jpg


                         ダイナミックな黒◯くん
f0170180_2252780.jpg


                         古い標識
f0170180_2271530.jpg


                         石◯さん
f0170180_2284492.jpg


                         若女平の標識
f0170180_22113284.jpg


西吾妻小屋へと歩きながら振り返ると、西大テンに少しガスがかかっていた。我々は良いタイミングで滑ることが出来たようだ。小屋には30分ほどで到着。まだ1階入口からも入れそうだが、2階の冬季入口より入って昼食休憩とした。誰もいないので我々の貸し切りである。腹も落ち着いたところで若女平ルートへとスキーを進める。始めのうちこそ雪面にうねりがあるが、やがて樹林帯の快適な滑降となる。斜面は適度な斜度で、しかも軽いパウダーの今日は気持ち良くスキーが走り、メンバーの口からは思わず歓声が上がる。今日は山スキー2年目のメンバーが3人もいるのだが、苦もなくまさに舞い降りるように滑り降りてくると言えば言い過ぎだろうか。時々休んでパーティーをまとめながら下降していくと、やがて平坦な地形となりここが若女平である。平坦ゆえの下りラッセルも覚悟していたのだが、今日我々より先に下ったパーティーのトレースがあり、遠慮無く利用させてもらうことにする。トレースは必ずしも「正しい」ルートではなかったが、楽させてもらったので文句は言えない。

                         細尾根でちょっと手こずる
f0170180_22165091.jpg


                         急斜面を下る
f0170180_22285524.jpg


                         藤右エ門沢の橋を渡る
f0170180_22344882.jpg


若女平からやや急な斜面を下ると細尾根になる。ここは東側が崖状で雪庇になるので要注意箇所だ。初めてのメンバーには特に注意していたのだが、何とトップの自分が東側の雪を踏み抜いてしまった。抜け上がろうともがいていると、今度は後にいた渡◯君が崖側に転倒してしまいヒヤッとする。結局この10mほどの区間はスキーを外してツボで歩くことにした。細尾根は雪が良くてスムーズに通過できる時はあまり危険は感じない。しかし、2014年3月に若い男性が滑落して亡くなっている場所ということを忘れてはならない。今日の先行者のトレースも、雪庇の端ギリギリのところを通っているものがあったが、当の本人はわかっていなかったのではないだろうか。細尾根を通過後はカラ松林から杉の植林地へと入る。トレースに乗るとスピードがつきすぎるので、左の斜面をトラバースするように下降する。小坂の急斜面は先行者のトレースで荒れていたこともありやや難儀したメンバーもいたが、横滑りも使ってなんとか無事通過する。雪が増えればもっと楽になるだろう。藤右ェ門沢の左岸を滑り、中途半端に乗った雪でかえって不安定になっている橋を怖々渡る。吾妻スカイバレーまでひと滑りすると今日の楽しいツアーも終了だ。

厳冬期ということもあり、西大巓でも若女平でもパウダーを堪能することが出来た。雪が良ければすべて良しというわけではないが、ツアーの印象の大きな部分を占めることは間違いない。しかし今シーズンの積雪量は、やはり平年より1mほど少ない感じがする。そのためいつもは埋まっていそうな所でもヤブが出ているが、滑ることは出来るのでさほど問題にはならない。また、細尾根は雪庇に気をつけて慎重に通過したい。

                         GPSトラック
f0170180_2331178.jpg


by torasan-819 | 2016-01-26 01:05 | 山スキー | Comments(8)
Commented by Mt.Racco at 2016-01-28 23:48 x
その節はお世話になりました。
また、動画も使用していただきありがとうございます。

さて、若女平下りは(今年の状況では)まだ早いと踏んでいましたが、意外と積雪がありますね。
最後の植林地帯なんぞは、へたしたら雪がないのでは?とすら考えてました。
これぐらいあれば、十分楽しめますね。

西D東斜面でお別れした後、我々は百貫清水に向かって南西尾根を下りました。
こちらも、若干雪が少なくジャンプ台が随所にありましたが、基本的には快適な滑りでした。
(百貫清水からの戻りもウロコ板の機動力でシールを履かずに帰ってこれました。)

また、どこかの山でお会いすることもあると思いますが、その節もよろしくご指導ください。

追記:沢登り教室でご一緒した皆さんもたくさんいらっしゃったのですね~
スノーモードでしたので、全然気づきませんでした・・・大変失礼致しました、とお伝えください。
Commented by torasan-819 at 2016-01-29 07:07
Mt.Raccoさん
お世話様でございました!
動画使わせていただきました~事後承諾ですみませんがお願いします。
自分が写っている動画なんてほとんど無いので嬉しくなってしまいました。
まあスキーの腕前はこの程度ですが、見た方の何らかの参考になるでしょう…なるかも(笑)

積雪量は滑るには問題ないですね、下の方はちょっとヤブが出てますが大丈夫です。
そちらの南西尾根も快適だったようですね、ウロコ板というのがまたなんともナイスチョイスです。
今回は偶然?が重なって山頂で遭遇でしたが、さて次回はどこでしょうかね(^0^)
ご指導なんてとんでもございませんので、よろしくお願いいたします。
Commented by fck_mototyan at 2016-01-29 08:56
正しい若女平ツアーですね^_^GPSトラック参考になります。西大巓の巻きルートはこのルートが一番樹が少ないですね。スノーシューとかのトレースにつられて夏道より東側はひどく樹が濃くて苦労しました。

それと痩せ尾根ですが、私も登って降った日に同じ場所で危なく転倒しました。登りの時あまりの雪の無さにスキーで通過するのは無理と判断していたので、シールを付けて通過したのですが、岩の露出場所をかわそうとした際曲がりきれず崖側に転倒しました。普段の痩せ尾根であれば滑るというほどの勾配はないのですがね。ツボ足にしていけばよかったと後悔しています。

それと動画格好いいですね。
Commented by torasan-819 at 2016-01-29 20:15
fck_mototyanさん
正しいかどうかはわかりませんが、とりあえず無事下山しました。
でもこれだけは言えます。細尾根は要注意です。
崖側を避けて反対の樹林帯をトラバースもありですね。
動画ですが、自分で見るとなんとも格好悪いのですが(^^ゞ
Commented by NON at 2016-01-30 15:06 x
西吾妻のモンスター小さいですね。今年こそ会いたいと思っているのに~
明日から妙高でやっとバックカントリースキーできそうです。とは言えスキー2度目少なっ><
Commented by tabilogue2 at 2016-01-30 19:32
あの細尾根 その僅か40mほどをウェーデルンで降りるには
今年は少雪で不向きでしたでしょう。

安全のため リーダーが板を脱げばパーティ全体は安心してツボ足で降りるはず
逆に リーダーがコケれば 全体が緊張委縮しちゃう そういう場所ですね。
Commented by torasan-819 at 2016-01-31 16:45
NONさん
今シーズンは樹氷の出来がイマイチです。
やはり暖冬なんだと思います。
来シーズンに期待した方が良いかもしれません。
Commented by torasan-819 at 2016-01-31 17:03
tabilogue2さん
この細尾根でウェーデルンなんてとんでもないです(^^ゞ
いつもは横滑りですが、その横滑りで引っかかってしました。
今回はつぼ足が「正解」でした。


<< 蔵王・不忘山 ~ 2016年1...      2016 山遭協冬山救助訓練 >>