2016年 02月 21日
南屏風岳東壁メモ
f0170180_224503.jpg
(画像は2015年の南屏風岳東壁)

南屏風岳の東壁は下から見た時は衝立のような印象だが、登ってみると実際の斜度は35度程度であり、スキー場のゲレンデの上級者コースに見受けられる(スケールは違うが)程度の斜度となっている。とはいえ稜線から雪庇が張り出すので、上部の斜度はその分立っている。稜線から東壁の基部までは標高差が400mほどあり、条件さえ良ければ素晴らしい滑降を味わえる。

稜線からのドロップは、雪庇の状況を見てポイントを見定めればいい。雪庇は北屏風ほど大きく張り出さないので、その面では北屏風より難しくは無いといえる。斜度のある上部を上手く処理すれば、アイスバーンでない限り滑降自体はさほど難しくない。スピードに乗せて大斜面で切るターンは爽快である。

厳冬期はガスがかかり風が強いことが多いので、南屏風岳まで到達できるチャンスがいつでもあるわけではない。また、降雪時や春先には雪崩のリスクもあり、現地での斜面観察と雪質チェックによる慎重な判断が必要となる。ピットチェックやハンドテストをやっても、そのポイントの雪の状態を示しているのに過ぎないことを忘れてはならない。

パウダーにこだわるのでなければ、時期的には天候の安定する3月以降が良いといえるが、雪質は登ってみての状況次第だ。4月以降はザラメになるが、斜面の雪に大きなクラックが入ることがある。東壁の北寄りでは大きく雪崩れるのも見受けられる。下山にはコガ沢を下降すれば楽なのだが、口を開けている箇所があることを常に意識しておく必要がある。また、コガ沢を下降できない場合は、不忘山の東尾根に登り返すことが考えられる。その場合のルートも考えておきたい。

いずれにしても、南屏風岳の東壁滑降には総合的な判断が必要とされ、上級者向けのルートといえる。それだけに充実度が高い魅力的なルートだが、早朝スタートすれば半日で完結できるルートでもある。なお、ボーダーの中には、コガ沢を下から登って沢通しにアプローチする者が見受けられる。下山ルートするコガ沢の状況確認のためと思われる。

※これまでの南屏風岳滑降
2016年2月11日
2015年3月21日
2015年3月8日
2015年3月7日
2014年2月22日
2013年3月16日
2012年4月18日

by torasan-819 | 2016-02-21 00:49 | 山スキー | Comments(0)


<< 蔵王・馬ノ神岳 ~ 2016年...      蔵王・後烏帽子岳 ~ 2016... >>