2016年 05月 18日
鳥海山・湯ノ台ルートを小屋泊で ~ 2016年5月14日・15日
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高校時代の恩師であるKさんを鳥海山にお連れした。Kさんは御年67歳でスキー歴は成人してからなので相当長い。現在でも年間100日のゲレンデ通いをしているスキーフリークである。Kさんはこれまでゲレンデオンリーで山スキーは未経験だ。少しでも事前練習してもらおうと自分のスキーを貸してあったのだが、結局練習は出来なかったようでぶっつけ本番となった。


  山域山名   鳥海山 行者岳(2,159m) 七高山(2,229m) 新山(2,236m) 伏拝岳(2,130m)
  山行期間   2016年5月14日(土)・15日(日)
  山行形態   山スキー
  天候      14日晴れ 15日晴れ
  参加者    2人(L:トラ山・Kさん)
  行程      14日 駐車地点14:16~滝の小屋16:23
         15日 滝の小屋6:09~マタフリ沢源頭(1510m)6:58~行者岳9:57-10:10~七高山10:45~新山11:12-11:23~
          外輪山11:34-11:51~伏拝岳12:33~滝の小屋13:44-14:13~駐車地点15:07
  行動時間   14日 2時間7分 15日 8時間58分
  移動距離   14日 3.2km 15日 12.2km (GPS計測)
  累積標高差 14日 +394m -39m 15日 +1,290m -1,652m (GPS計測)





= 14日 =
                 930mから歩き始める
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                 車道を横切り登る
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                 穏やかな表情の鳥海山
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                 車道終点の駐車場
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                 滝の小屋
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14日はゆっくりと鳥海山に向かった。湯の台から登っていくと、この時期は残雪で登れなくなるいつものカーブから、さらにかなり上まで車で上がることができた。途中には山菜取りとおぼしき車が多い。準備をして午後2時過ぎにスキーを担いで歩き始める。30分ほど車道を歩くとスキーヤーが林の中から出てきたので、我々もそこからスキーで歩くことにする。Kさんは始めのうちこそゲレンデ板との違いにかなり戸惑っていたが、さすが年季が違うというかコツを掴むのが早く、泊り装備のザックを担いでの急斜面をしっかり登ってきてくれる。つづら折りの車道をショートカットして登ると、舗装の露出箇所で2回板を外す。やがて車道末端の駐車場まで到着すると、さらに少し登って左手に進路を変え、夏道どおりにヤブを2回越えると滝の小屋だ。

                 八丁坂を1本滑る
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                 小屋内部
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                 料金表
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小屋に入ると管理人はいないが先客がいる様子。ザックを中に入れて2階に陣取っていると、先客が戻ってきた。男性2名は下越山岳会とのことで、今日登ってきて新山まで行ってきたのだという。我々は外に出てKさんの練習を兼ねて八丁坂を1本滑ることにした。200m以上登ってから滑り降りる。Kさんは板の乗り味に戸惑っていたが、さすがスキーの名手だけあってすぐ適応してしまう。小屋に戻って食事をし、アルコールがダメなKさんを話相手に持ってきた酒を飲み干してから就寝。


= 15日 =
                 今日も快晴
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                 登るラインを見定める
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                 朝日を浴びて歩く
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                 このラインで登りヤブを漕ぐ
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午前4時過ぎに起きて外に出ると快晴の空。先客2名は午前5時過ぎに出発していった。唐獅子平小屋まで滑るのだという。我々はさらに1時間ほど後に出発。今回滝の小屋泊りとしたのは、Kさんに初山スキーで鳥海山に登ってもらうために余裕を持ちたいということも理由のひとつである。さらに今日は2人分の飲み物・食料その他の荷物を私が担ぎ、Kさんには空身で登ってもらうことにした。穏やかな晴天が約束された日の春スキー限定での特例だ。鳥海山の斜面は雪渓があちこちで途切れているので、下から慎重に観察して登るラインを検討する。結局昨年とほぼ同じラインを選んだが、上のほうでは新しいラインを試してみることにした。

                 ヤブこぎ1回目
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                 ヤブこぎ2回目
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                 急登に挑むKさん
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                 ぎりぎりスキーで歩けた
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                 登山道間際までスキーが使えた
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                 外輪山に到着
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急斜面でのシール登高、2度のヤブこぎ(計15分程度)、照りつける太陽と雪面からの反射で、さすがのKさんも少々バテ気味になり、かなり足腰にも来ている様子。もう少しもう少しとKさんを励まし、本人の頑張りもあって外輪山まで登り切った。しかも、コース取りが狙い通りになり、稜線の数メートル下までスキーで到達したのは予想以上の出来だ。以前1度だけ登ったことがあるという鳥海山に、2度目は山スキーで登ることが出来たのでKさんはいたく感激の様子。

                 七高山へ
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                 祓川からは多くの登山者
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                 新山
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                 この斜面も滑ってみたい
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                 誰も滑っていない斜面
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                 稲倉岳と千蛇谷
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                 月山森と酒田市街地
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外輪山を行者岳から左回りに歩いていくと、大勢のスキーヤーや登山者で賑わう七高山だ。待っているというKさんに新山への分岐手前で休憩してもらうと、自分だけで新山へと向かうことにした。千蛇谷へいったん降りてから登り返した新山には、10人ほどのスキーヤーとツボ足の登山者がいた。北斜面を覗き込んで確認すると岩がかなり露出していて、誰かが滑ったシュプールはあったものの、もはや滑りたい斜面という状態ではなかった。すぐ外輪山に戻ってKさんと合流し、伏拝岳へと移動するが途中の斜面も魅力的だ。登り返しを考えると簡単ではないが、来シーズンは滑ってみたいと思う。登った雪渓より300mほど西の、伏拝岳で夏道が下へ折れる手前の小さな雪渓を数10m滑り降りる。さらに右手へヤブを越えると、下から見て狙いを付けていた雪渓に乗ることができた。

                 颯爽と滑るKさん
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                 マタフリ沢源頭へ
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                 今回登ったライン(橙)と滑ったライン(青)
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急斜面基部までは500mほどの標高差がある。ザラメで縦溝も気にならない斜面を、Kさんとともに素晴らしい景色を存分に楽しみながら滑り降りた。斜面を振り返り見たKさんは大満足の様子で、お連れした甲斐があったというものだ。滝の小屋に戻って撤収し、駐車場所へと戻った。

今回は初心者をいきなり山スキーに連れ出したわけだが、Kさんとはキノコ採りや山菜採りにゲレンデスキーなどで何度も一緒に行動しており、大丈夫と見込んでの今回の山行だった。Kさんにとって体力的には少々ハードだったようだが、見事に期待に応えていただいた。今年は全国的に寡雪で鳥海山も雪が少ないのだが、今しばらくは滑ることが出来そうだ。とはいえ雪渓はあちこちヤブで途切れており、今回の登りルートのヤブこぎは1週間後では厳しいだろう。今年は少し早めに山スキーシーズンも終わりということだ。もちろん、雪渓を部分的に滑る程度なら当分の間可能だ。

※滝の小屋は6月下旬~10月下旬は管理人が入り、夏期料金として素泊り2,500円(食事も別途頼める)だが、今回のような管理人不在期間は400円である。
                 
                 GPSトラック ( 往路:赤 復路:青 )
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by torasan-819 | 2016-05-18 00:44 | 山スキー | Comments(2)
Commented by tabilogue2 at 2016-05-20 20:24
オイラも滑れると思うけどねえ やれば 20年ぶり?
幅広板も 教えてもらえれば感覚すぐ戻せるよ(´艸`)
そのまえに 道具がないことには(笑)
Commented by torasan-819 at 2016-05-21 06:57
tabilogue2さん
私は7年前に20年ぶりにスキーを再開したのですが、下手なりにすぐ滑ることが出来ました。
自転車と同じなんですね、体が覚えている。
ただし、世の中のスキー板がカービングや幅広板になっているのは全然知りませんでした。
スキー場に行ってびっくりです(笑)

鳥海山はゲレンデ板を担いで登っている人も多いですよ。
やってみませんか~


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