2017年 02月 12日
安達太良山・冬山合宿 ~ 2017年1月28日・29日
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今シーズンの冬山合宿は1月7日~9日の3日間の予定だった。冬山でのテント泊は合宿以外ではなかなか経験できないので、なるべく多くの会員に参加してもらいたい重要な会行事なのだ。しかし、昨年同様の雪不足でまともにスキーが出来そうなところは限られることに加え、肝心の初心者の参加が少ないという問題が発生。検討の結果、延期して28日と29日の2日間に短縮して実施することにした。思ったとおり1月中旬以降に降雪があり、平年並みとはいかないがまずまずの積雪量となった。


山域山名   安達太良山(1,699.6m)
山行期間   2017年1月28日(土)~29日(日)
山行形態   山スキー
天候    28日晴れ時々曇り 29日晴れ
参加者    8人(L:和◯・S藤・S木・N井田・K倉・O島・K澤・トラ山)
行程     28日 奥岳8:43~勢至平・峰ノ辻分岐~テン場10:34
       29日 テン場7:39~峰ノ辻8:35~山頂9:42-10:03~振子沢源頭10:37~滑降&登り返し~振子沢源頭11:08~
           テン場11:37-12:33~奥岳13:16
行動時間   28日 1時間51分 29日 5時間37分
移動距離   28日 3.0km 29日 9.3km (GPS計測)
累積標高差  28日 +409m -45m 29日 +613m -984m (GPS計測)






28日(土)

                 あだたら高原スキー場よりスタート
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                 登山道へ入る
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                 重いザックに汗が出る
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                 勢至平
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                 テント2張り設営
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福島市内で集合し2台であだたら高原スキー場へ向かう。駐車場の係員に指示された場所に駐車する。準備しているとO島さんも到着し全員集合完了。予報どおり少し風があるが、リフトが止まるほどではない。スキー学校の建物前を通ってゲレンデ脇から登山口へ入る。樹林の中を夏道沿いに登り始めると、風が当たらなくなったことで早くも暑くなってくる。少し歩いただけだが体温調節のためジャケットを脱ぐ。なぜかストックのバスケットを付け忘れたというO島さんのために、会長と自分とで灌木の枝を組みテープで巻いてバスケット代わりにした。しばらくは持つだろう。前にも後にも登山者がいるがスキーなのは我々だけだ。安達太良山はこの頃スキーの登山者がだいぶ減ったような気がする。馬車道から登山道に入ると斜度が増すが、トレースがしっかりあるので楽である。とはいえ、テント泊装備の重いザックに慣れないメンバーもいるので、途中休憩を取りながらゆっくり登っていく。樹林の中から抜けて勢至平になると風が当たるようになる。峰ノ辻分岐の手前から右手の八丁林の方へ入り、いつもの場所をテン場とした。雪を踏み固めてエスパースを2張り設営してから昼食。そうこうしているうちにも続々と登山者が登ってくる。週末のくろがね小屋は大人気で満員になることが多いのだという。



                 シャベルコンプレッションテストの練習
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                 夕食調理も訓練のひとつ
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                 GPSトラック(28日分)
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午後からはビーコン訓練と弱層テストのひとつシャベルコンプレッションテストの練習を行った。今のビーコンはデジタルのトリプルアンテナが主流で、容易にピンポイントで探知することが出来てしまう。それでも人によってはなぜか明後日の方向へと向かってしまう。本番でそうならないためにも練習は必要だ。15時過ぎにはテントに入ってガソリンストーブを焚いて食事の準備に入る。それらの作業ひとつひとつが、合宿の目的である冬山テント泊における生活技術の習得なのだ。合宿とはいえ訓練ばかりでなく楽しみもある。持参した酒をちびりちびりやりながらの山談義や四方山話が面白い。暗くなると歌も飛び出し次々と歌いまくる。久々に和◯さんの歌声も聞くことが出来て大いに盛り上がる。それでも21時過ぎには寝袋に潜り込んだ。



29日(日)

                 勢至平の緩やかな登り
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                 正面に矢筈森
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                 くろがね小屋からの登山者が見える
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                 峰ノ辻
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                 稜線へ
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                 眼下に沼ノ平で遠く飯豊連峰
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                 稜線を安達太良山へ
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5:30頃に起床。快晴無風と最高の朝だ。朝食を済ませて安達太良山頂へ向けて出発する。夏道の峰ノ辻分岐で左へと入り、勢至平の緩やかな斜面を登っていく。篭山の北側は灌木がうるさいので歩きにくい。灌木帯を抜けるとオープンバーンになり、矢筈森の振子沢源頭が正面に大きくなってくる。斜面をトラバースしている夏道ラインに、くろがね小屋からの登山者が連なっている。3年前にあだたら高原スキー場のゴンドラが冬季は運航休止になってからというもの、くろがね小屋に前泊して山頂を目指す登山者が多くなった。峰ノ辻に先着したので後続を待つうちにも登山者が続々上がってくる。多くは烏川右俣に下りて最短で山頂を目指すようだが、いくらかのパーティーは稜線から山頂を目指す。我々も稜線を目指して登るが、烏川右俣源頭部のトラバース手前でコンプレッションテストを行い、ひとりずつ間隔を開けてトラバースする。今年は稜線の雪の付きが良くないようなので、稜線に出る手前でスキーをデポしてツボ足で山頂に向かうことにした。稜線からの眺めは素晴らしく特に冬は美しいが、冬の安達太良山の稜線はいつも強風が吹いている。特に1月は晴れて風が穏やかなどということは数回あるかどうかだが、今日はまさしくその日に当たった。存分に眺めを楽しみながら稜線漫歩できる贅沢さを噛みしめる。



                 山頂直下
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                 快晴の山頂で休憩
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                 矢筈森直下へトラバース
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                 振子沢を滑る
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                 登り返して2本目
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                 S木さんがドロップ
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稜線歩き25分ほどで山頂に到着。登山者で賑わっているので写真を撮ると直ぐ降りる。下で大勢の登山者とともに我々も休憩とする。人々を眺めていると関東圏からの登山者が多いようだ。ウエアや装備など雰囲気で分かるのだ。50年前から安達太良山に登っている和◯さんによると、以前は冬の安達太良山に登る者は少なく、その足もとはスキーが多かったそうだ。それがどうだ、スキーは我々以外は1人2人しかおらず、ほとんどがどこの氷壁を登るのかと思うようなアイゼンとピッケルで武装している。和◯さんによると、以前は安達太良山の山頂往復くらいでアイゼン・ピッケルの登山者はいなかったと言う。これも時代の変化なのだろう。稜線を引き返してデポしていたスキーに乗る。南側から回り込んで矢筈森直下の振子沢源頭に出ると、シールを剥がして滑降の準備をする。先客で単独のテレマーカーがいて颯爽と滑り降りていった。自分は振子沢を滑るのは7年ぶりになる。トップで斜面にドロップすると、薄く新雪の乗ったバーンにシュプールを刻んでいく。夏道のあたりまで滑って止まり、皆が滑ってくるのを見ながら素早くシールを貼る。登り返してもう1本だ。他に登り返す元気があったのはS木さんとO島さんで、その他のメンバーには休憩していてもらう。標高差120mをひと登り。2本目も気持ち良く滑って大満足の自己満足である。



                 振子沢の斜面を振り返る
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                 福島市街地を眼下にテン場へ戻る
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                 スキー場へ無事下山
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                      GPSトラック(29日分)
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皆と合流しテン場へと戻る。昼食を取るとテン場を撤収して下山にかかる。気温が上がり春先のように雪が重くなり、スキー場が近くなるとグサグサの腐れ雪に近い感じに。それでもこの頃の若手はスキーが上手く、そつなく滑り降りることが出来るのは大したものだ。以前の自分はもっとジタバタ苦闘してたのだが。スキー場の駐車場はすっかり雪が解けていた。ホントに厳冬期なのだろうかと思ってしまう。近年の気候の変化を感じずにはいられない。

さて、延期と日程短縮はありながらも、冬山合宿が実施できたのは良かった。会長の和◯さん始め、準備に携わった皆さんに感謝である。我々の冬山合宿は山スキーを前提とした、冬のテント泊での生活技術の習得にあり、特に難しい山行を行っているわけでは無い。しかし、テント泊は実際に経験しなければ分からないことが多々ある。特に大パーティーの場合は様々なノウハウがある。そういう意味で冬山合宿は継続することに価値がある。なお、今後テン場の位置は考慮する必要がありそうだ。今回のテン場は登山道からもある程度見えるのだが、こんなにぞろぞろと登山者が行き交うようになるとは思ってもいなかったのである。



以前の安達太良山での冬山合宿記録 



by torasan-819 | 2017-02-12 08:23 | 山スキー | Comments(2)
Commented by fck_mototyan at 2017-02-21 07:44
振り子沢って聞いたことありますが画像で見るのは初めて。気持ちよさそうですねー。
Commented by torasan-819 at 2017-02-21 23:25
fck_mototyanさん
安達太良山へ登るスキーヤーには名の知れた沢ですよ。
とはいえ近年の安達太良山はスキーヤーがかなり少なくなってます。
是非登ってみてください。
ラッセルはあまり無いと思いますが(^o^)/


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