2月25日は雪崩講習会に参加した。講習場所はすみかわスキー場付近。ゲレンデハウスに7時集合。オリエンテーションの後、ビーコンチェックをしてから500mほど歩いて講習場所へ移動。まずは30度ほどの斜面を垂直に掘り下げ、背丈ほどの雪壁にして積雪断面観察だ。温度勾配、簡易硬度計測、密度計測、雪質観察を行うのだが、初心者も対象の講習とは言えレベルは高い。まずは雪の性状を詳しく知ることが重要ということだ。スキーで上に載るルッチブロックテストでは、スタッフが踏み込んですぐに雪崩れた。講師も驚くほど見事に雪崩れたのだが、断面観察で分かっていたザラメの弱層がすべり面になっていた。その後は、シャベルコンプレッションテスト、雪庇の断面観察、スクラムジャンプなどを行って終了。午前7時の集合から午後4時の解散まで、たっぷりと充実の講習会だった。この講習会は宮城県勤労者山岳連盟で毎年2月下旬に開催されている。弱層テスト・雪質観察コースとビーコン捜索コースがある。もちろん有料だが、非常にタメになるので雪山に入る方は参加されることをお勧めしたい。
雪温を計測して温度勾配の状況を観察する
密度計測(重さはバネばかりで量る)
簡易硬度計測をやってみる
刷毛ではいて雪の層を観察する
乗っただけで雪崩れた
ルッチブロックテスト(人が行動する状況に近いテスト)
弱層が滑り面になり上載積雪が滑り落ちる
シャベルコンプレッションテスト(積雪の安定性を評価するテスト)
エクステンディッドコラムテスト(破壊の伝搬性を評価するテスト)
雪庇の断面観察
スクラムジャンプテスト
実際に観察した雪(小霜ざらめ雪から霜ざらめ雪という感じかな?)
雪崩学習の参考書