2019年 06月 06日
昨年11月の初滑りから6ヵ月以上になる山スキーシーズンもいよいよ終わりだ。名残惜しいようなホッとする様なとにかくひと区切りという気持ちになる。シーズン最後の山スキーを板納めと呼んでいるが、今シーズンの板納めは鳥海山の百宅ルートにした。先週は百宅集落からの長い林道がまだ開通していなかったため、登山口まで1時間以上歩いたそうである。今週は開通しているだろうと期待して百宅登山口を目指した。気がかりは体調が今ひとつなことだが、睡眠をしっかり取りだいぶ回復したので大丈夫だろう。 山域山名 鳥海山 七高山(2,229m) 山行期間 2019年6月1日(土) 山行形態 山スキー 天候 曇り(一時雨)のち晴れ 参加者 4人(L:トラ山・K藤・K地・S木y) 行程 駐車地点8:39~大清水園地8:51~雨宿り9:53-10:30~唐獅子平避難小屋12:23-12:53~七高山14:23-14:41~ 大清水園地16:49~駐車地点17:14 行動時間 8時間35分 移動距離 12.5km 累積標高差 ±1,485m 林道はブルで通行止め 路面は問題なし 鳥海山上部は雲の中 大清水園地の先から雪がある ブナ林を登る 雨宿り中 百宅集落から未舗装の林道を走る。軽トラを見かけるが山菜採りだろう。残雪個所もスムーズに通過できこのまま登山口まで行けるかなと思ったが、あと300mというところで小型ブルドーザーが通せんぼ。何台か道路脇に停めてあり我々も何とか停めることができた。スキーを担いで歩いていくと少しぬかるんでいるが普通に歩いていける。登山口の駐車場にも雪はなく何故開通させないのだろうかと思う。鳥海山は上のほうが雲の中だ。午後から回復との予報を期待して登るとしよう。大清水避難小屋先の水場で一口飲むと登山道に踏み出す。すぐ残雪が出てきたが斜度があるので最初はツボ足で登っていく。少し平坦になってからスキーに切り替えた。ヤブを越えるところもあったが、しばらく登っていくと雪は繋がってきた。先ほどから怪しいと思っていた雲行きだが雷鳴が聞こえてきた。ひと雨くるかなと思う間もなく雨が降ってきた。そこそこの降りに無理はすることないと森の中に戻り雨宿りを決め込んだ。 気温低めで寒いほど 小松沢へのトラバースはヤブを見て回避 夏道を歩く 天候が回復してきた 唐獅子平避難小屋 助けてくれ~ 30分ほど経つと雨は上がってきたので再開する。思ったより気温が上がらず風もあるのでジャケットを着こむ。小松沢へのトラバース個所に来るとヤブが立ち上がっていて通過は難しそうだ。戻って夏道を行くことにして先行者の足跡を追ったら見事に取り付きミスで仕切り直し。スキーを肩に担いで雪のない登山道を歩き、1,190mでまた雪の上に乗った。予報どおり徐々に青空が広がってきて気分良く登高を続ける。今日のメンバーのS木yさんは山スキー2年目。鳥海山自体が初めてでこのスケールの山スキーも初めてだろう。とても楽しそうだ。唐獅子平避難小屋に到着。少し遅れていたS木yさんが来るのを待って昼食とする。 大斜面を登る 雪と雲と青空と あと少しで七高山 七高山山頂 新山の向こうに稲倉岳 小屋の中で休んでいた先行者2名がスタートしたのに続くように我々も登り始める。見上げればいつもながらの素晴らしい大斜面だ。急斜面の登りになるとK地さんがどんどん先行していくがこちらはマイペースで登る。小屋から1時間半以上かけて七高山に到着。山頂には数人だけと少ないが、登ったのが時間的に遅いということもあるだろう。S木yさんがまだ登ってこないが時間的なものもあり滑降を始める。100m以上下げると登ってきたS木yさんと合流。時間的に厳しいことを説明し今日の山頂はここまでとしてもらう。 ザラメのフラットな斜面は快適 テレマーカーK藤さん 見るからに気持ちよさそうなS木yさん 颯爽と風を切るK地さん ワタクシも 存分に滑る 水を得た魚のようだ 小松沢のトラバース個所 残雪を繋いで滑る 大清水園地に到着 鳥海山よ今シーズンもありがとう 斜面の縦溝はわずかでフラットなバーンだ。スキー上手な面々は水を得た魚のようにスイスイと泳ぐがごとく斜面を滑っていく。今日は滑り納めなので存分に楽しむ。夏道でスキーを担ぐのをパスできることもあり、登りでは使わなかった小松沢へと滑りこんだ。今朝回避したヤブが心配だったが下から回り込んで少し登るとクリヤーできた。凸凹の残雪でヤブを避けながらテクニカルな下降を続け、最後はスキーを担いで大清水園地まで降りた。水場で喉を潤すと今シーズンの山スキーも終わりだなとしみじみ思う。今日は体調もまずまずで問題なく歩くことができほっとした。さて、この6ヶ月間の山スキーは28回となった。自分としては多いほうではないが、数々の山に登り滑って怪我なく終えることができた。シーズン中の1月には満60歳になり、2月中旬からは1ヶ月間山にも行けないほど忙しい日々を過ごし、3月には定年退職も迎えた。例年以上に様々なことが思い起こされるシーズンだったが、何はともあれ無事板納めができたことに感謝したい。 GPSトラック ( 往路:赤 復路:青 )
by torasan-819
| 2019-06-06 13:45
| 山スキー
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