人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2020年 09月 17日
日中飯森山 ~ 2020年9月12日
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_23573162.jpg


山域山名 日中飯森山(1,595.4m) 鉢伏山(1,576.2m)
山行期間 2020年9月12日(土)
山行形態 一般登山
天候 晴れのち曇り
参加者 2人(L:トラ山・K藤)
行程 登山口7:53~見晴台8:31~薬師寺9:06~地蔵9:52~大倉の頭10:32~鉢伏山11:04~飯森山11:51-12:14~鉢伏山12:49~大倉の頭13:12~地蔵13:45~薬師寺14:31~見晴台14:48~登山口15:05
行動時間 7時間12分 移動距離 15.7km 累積標高差 ±1,775m





日中ダムの駐車スペース
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_07062732.jpg


登山口へ向かう
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_07084372.jpg


登山口
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_07110207.jpg


案内板
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_07113915.jpg


すぐ急登が始まる
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_07154430.jpg


最初のポイント見晴台へ
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_07171887.jpg


眺めのない見晴台に落ちていた(置いてあった)新旧表示板
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_08035954.jpg


近県で雨を避けられそうなところを探すと新潟県と会津地方が何とかなりそうな様子。往復の時間も考えると新潟と南会津は難しいので山形県境の日中飯森山に登ることにした。自分としては4年前にスキーで登って以来2度目の飯森山になる。同行者は久しぶりのK藤さんで彼の足元はいつもの長靴だ。朝のうちは日も差して青空も見えるほど。登山口は日中ダム沿いの道の途中にある。駐車スペースはないので少し手前の日中ダム駐車場に止めるのがいいだろう。登山口からいきなり急登になる。杉林の中を登っていくがいっこうに斜度は緩まない。しばらく登って雑木林になると右曲がりで斜度が緩み見晴台という案内板が落ちていた。落ちていたというのは変な表現だが、まさに地面に落ちたように案内板が置いてある。以降すべての案内板が同じように置いてあった。



とても歩きやすい道が続く
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_21174316.jpg


東に見えた大桧沢山(1,134m)
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_21222321.jpg


昭和3年11月建立 日中青年同志会とある石祠
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_21503697.jpg


薬師寺とあるがおそらく薬師ではないだろうか
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_21545588.jpg


いくつもの小ピークを越える
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22012355.jpg


地蔵
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22025872.jpg


1,380m地点に遭難の碑(昭和53年発生)
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22050607.jpg



ブナの2次林の中を歩く
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22083427.jpg


東側が切り立っている
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22083879.jpg


大倉の頭(1,480m地点)
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22114172.jpg


血の池
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22132078.jpg


高倉窪キャンプ場(猫の額の緩い傾斜地があるだけ)
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22155911.jpg


飯森山は信仰の山であったという。だからなのだろうか現在においても刈払いされ良く手入れされた参道のような道が続く。石ころひとつ落ちてない。山頂までにはいくつもの神社があるが、それらはすべて石で作られた小さな社である。参拝しながら登って行ったのだろうか。その昔を想像してみるのも面白い。やがて木々はブナの2次林に変わる。小さな石碑があったので読んでみると遭難碑だった。昭和53年3月に遭難とあるが当時冬にどのような訳があり登ったのだろうか。道が良い反面やや単調だなと感じ始めたころからアップダウンを繰り返すようになる。やがて所々東側が開けるようになる。飯森山の東側は急斜面になっている。切り立っているところもあり崩れて登山道脇まで迫っているところもある。普通に歩いていれば落ちるということはないが疲労しているときは注意したい。



鉢伏山
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22175859.jpg
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22180485.jpg


子安神社
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22185920.jpg


種蒔
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22195076.jpg


田んぼのような湿地
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22203478.jpg


ガスの中を歩く
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22224314.jpg


飯森山に到着
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22251863.jpg



やれやれと腰を下ろす
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22285043.jpg


飯森山神社は山頂から北へ80m
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22293779.jpg


スタートから3時間10分ほどで鉢伏山に到着。高度を上げてガスに入ってしまったので残念ながら眺めはない。鉢伏山から飯森山までは以前スキーで歩いたことがある。鉢伏山は飯森山と同じくらいの標高だがいったんコルまで100mほど下ることになる。鉢伏山からは道が細くなりあまり踏まれていない感じがする。コルにある湿地には種蒔という表示板があった。小さな田のような湿地を3カ所過ぎると登りになる。稜線東側の細いトラバース道を過ぎてひと登りすると飯森山の山頂である。晴れていれば飯豊連峰も近い好展望地なのだが今日は何も見えない。休憩してからすぐ先の飯森山神社まで行ってみる。踏み跡はさらに先の沢コースへと続いている。沢コースは昔は飯森山への登路とされていたようだが、沢登りそのものなので一般登山者には困難なコースである。以前沢コースを下降しようとした登山者が途中で下降できなくなり遭難したこともあったので、安易に踏み込まないようにしたい。



下山で左下に小さく国道121号の橋
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22400446.jpg


こうやって見るとかなり切り立っている
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22522307.jpg


磐梯山も中腹以上は雲の中
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22543449.jpg


会津盆地が広がる
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22552596.jpg


薬師
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22583133.jpg


登山口に到着
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_22593383.jpg



下山は一本道を戻るだけのピストンなので余計に長く感じる。勾配が変わるところで会津盆地が見える。黄色く色づいた稲穂の水田が広がっている。斜め左には磐梯山が見えるが中腹から上は雲の中だった。こんなに登ったのかと思うほど下りに下ってやっと登山口に到着。我々以外は誰もいない静かな山だった。日中飯森山はその昔、飯豊権現が置かれていて信仰登山が盛んな時代があったという。本来の登山口というか参道には神社があったようだが、その場所は今は日中ダム湖の中である。昭和初期に奉納された石祠があることからも長く信仰登山が続いていたことがうかがわれる。また熊猟も盛んに行われていたようで飯森山は生活の糧を得る場でもあった。山は変わらずとも時代とともに人々の山への向き合い方は変わっていく。現在はすっかり静かな山になっているが100年後はどうなっているのだろうか。
日中飯森山は結構アップダウンがあり、累積標高差が1,700m以上になるので時間には余裕を見ておきたい。登るのはやはり花の季節か秋が良いだろう。ゆっくりと花を愛で紅葉を楽しみながら登りたい。なお水場は高倉窪キャンプ場から斜面を下った沢にあるとされているが、近年水場を確認した記録は見当たらない。水場を示す表示板もなく踏み跡も見当たらなかったので、水場はあてにしないほうが良いだろう。



GPSトラック
日中飯森山 ~ 2020年9月12日_f0170180_23021805.jpg


by torasan-819 | 2020-09-17 06:07 | | Comments(4)
Commented by fck_mototyan at 2020-09-17 12:44
まだ一度も行ったことなく、山スキーでは辿り着かなかったピーク。登山道が整備されていて歩きやすそうですね。行きたい山リスト入りです。
Commented by torasan-819 at 2020-09-17 18:35
mototyanさん
トレランなら3時間台(それ以下?)でやれちゃいそうですね。
でも飯森山の歴史を感じながら登るのもいいもんですよ。
福島県内でもまだまだ登ったことがない山が多いのでひとつずつ登ってみたいと思ってます。
Commented by tabilogue2 at 2020-09-18 16:38
この山は郡山時代に、冬の飯豊を登るために登っていた山です。急登で、途中たくさんの祠が並んでいましたっけ。
鉢伏山まで登れば「訓練終了」で、日中温泉で湯浴みし喜多方ラーメンたべて・・・お決まりコースでした。
仙台からは一度だけ古参会員を連れて登っただけです。仙台では何故か不人気でしたね。飯豊が見えるのに。。。
Commented by torasan-819 at 2020-09-19 07:20
tabilogue2さん
飯豊の前哨戦には頃合いかもしれませんね。
晴れていれば飯豊連峰の好展望地ですが尾根歩きだけだと少々単調ですから。
あえて宮城から来て登ろうという人は少ないのでしょう。
沢コースはなかなか面白いですし毎年ツガザクラ山岳会が中心になって沢開きイベントをやってます。
昨年は雨で今年はコロナで中止になってしまったようですが。


<< 吾妻山神社 ~ 2020年9月19日      飯豊連峰縦走 ~ 2020年8... >>