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2013年 06月 18日
それは登山者自身のうちにある
時々のぞかせていただいている西山秀夫氏のブログ小屋番の山日記に掲載されている、ある方の文章が印象深い。
登山家跡部昌三氏の言葉なのだが、以下に転載させていただき備忘録としたい。

 「悪天候は人を死地に追い込むためにあるのではないということである。厳冬1月も寒冷さ、風雪の狂う高所では、人の生存を拒否しているようであるがそこへ登ろうとするものは、それがどのようなものかは、すでに分かっているはずである。また、それに立ち向かう自由と、さける自由は登山者自身に許されている
 「その五体を安全に守ってくれるのが、山の常識であり、山の技術である。知識だけではなく、ことにのぞんで反射的に行使されるまでに身についていなくてはならない。それは何も高度な技術を要求していない。要するに山での危険というものは、山にあるのではなくて登山者自身のうちにある、ということを、はっきり知っておくことである。」
文:跡部昌三 東海銀行山岳部「さすらい」2号(昭和38年)の寄稿

含蓄の深い言葉である。特にアンダーラインをした部分に、山へ向かう者の心構えが凝縮されているように思える。

by torasan-819 | 2013-06-18 04:45 | 備忘録 | Comments(5)