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2009年 04月 15日
読書 「劔岳 <点の記>」

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しばらく前(今年1月)に新田次郎の小説、劔岳<点の記>を読んだ。
400ページ以上の文庫本だが面白くて半徹夜も含めて数日で読んでしまった。

ウィキペディアによると点の記(てんのき)とは「基準点(三角点・水準点・基準多角点など)設置の記録のこと。測量の戸籍ともいえるもので、1888年(明治21年)以降の記録が保存されている。国土地理院にて照会する。三角点には、一等三角点、二等三角点、三等三角点、四等三角点がある。現在国土地理院で発行している地図は、陸軍参謀本部陸地測量部の測量(明治時代)による5万分の1地形図が原型」とある。

測量の基準となる点を設置する経過や状況などが書かれているようだ。
オイラも以前は仕事で簡単な測量をしていたこともあるが、点の記についてはそう言うモノがあるという程度しか知らなかった。
この小説は劔岳(地図では剱岳)に測量の三角点を設置するために、当時の陸軍参謀本部陸地測量部の柴崎芳太郎らが登山したという事実を元に小説にしたものだ。
当時の劔岳は山岳信仰の山として登ってはならない山・登ったら生きては帰れない山とされていた。

剱岳(つるぎだけ)は、飛騨山脈(北アルプス)の立山連峰にある標高2999mの山で富山県の上市町と立山町にまたがっている。
一般登山者が登る山のうちでは危険度の最も高い山とされてるようだ。
日本での近代登山の初期である明治40年に測量のために劔岳に登った男達がいたのだ。
今から見ればお粗末な装備しかない時代に。
しかも登山道なんて無くまったくの自然のままなのだ。
まさに道無き道で自分たちで道を見つけていくのだ。
そしてやっと登りついた山頂には驚きの事実があったのだ…
どうです興味そそられるでしょ(笑)

この小説は映画化され昨年既にクランクアップ。
テレビでもPRしているので知っている人も多いだろう。
今年6月20日に封切りだが、全国47都道府県を監督自ら行脚して特別試写会をやっている。
オイラも申込をしたが残念ハズレたようだ。
封切りが待ち遠しい。

by torasan-819 | 2009-04-15 01:24 | | Comments(2)
Commented by 遊びの達人 at 2009-05-07 23:39 x
その山頂には、熾火の形跡と、何回も、落雷した痕の有る、錫杖が残されていた。 

これに近い文章でしたよね!

この歴史的な発見を軍部では、しばらく隠していました。 

信仰登山のシンボル的な山だったんで、地元の寺 「あしくじら寺?チョットうる覚え」の圧力が有った模様です。

山岳信仰の世界では、剣岳開山の歴史は、ごく一部の信者の間では、周知の事実の様でした。

寺に残された、古い曼荼羅画に開山の様子が描かれて居ました。



新田次郎は、登山を始めた18歳頃からの愛読書でした。

「強力伝」 「風雪の北鎌尾根」 「聖職の碑」 いい作品が数多く有りますよ。

新田氏も、こよなく山を愛する登山家でしたね。

森村誠一の山岳小説も、良いですよ!!

梓 林太郎  大田蘭三 お勧めですよ。。
Commented by torasan-819 at 2009-05-08 23:15
おお達人さんも既に読破されていたんですね。
陸軍で隠していたというか発表しなかった訳は、やはり初登頂ではなかったからです。
小説では、上層部は初登頂であれば陸軍陸地測量部の宣伝になるし権威付けになると考えていたのに、初登頂ではなかったということで一気に興味を失ったと書かれています。
ちなみに芦峅寺(あしくらじ)は地名&村名でして、寺の名前ではありません。
新田次郎の「チンネの裁き」「聖職の碑」が次に読む本として既に手元にあります。
来月20日はいよいよ「劔岳<点の記>」が封切りです。
見に行こうっと!


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