2009年 10月 13日
12日は予定がぽっかり空いた。 なので悪友のYさんを誘うが予定がありダメ。 単独で山登りかと思ったが、この時期山に紅葉見に行くと人を見に行くようになるし(笑) 迷ったが易しめの沢に単独で行くことにした。 行き先も迷ったあげく、安達太良の湯川に決定。 この湯川は難しい箇所も無く、遡行時間も比較的短い初級者レベルの沢との情報だ。 しかしそれは単独行の場合は当てはまらないだろう。 無理はできないので慎重に行こう。 ※よゐこのみなさん沢登りの単独行は真似しないでください。誰も真似しないとは思いますが。 塩沢スキー場入口前に登山者用駐車場との表示があり、そこに車を停めたが既にほぼ満杯。 そそくさと準備をして歩きだしたが既に10時だ。 自宅を出るのが遅かった結果だが、多くのみなさんが沢登りの目的箇所としている霧降の滝までなら十分余裕がある。 しかしオイラにはちょっとしたプランがあり、霧降の滝に着いた時点で決めようと考えていた。 スキー場の看板を過ぎるとすぐ右手に登山者カード記入所があり、オイラもしっかりと記入をする。 スキー場をそのまま西へ歩くと間もなく塩沢登山口だ。 登山道は営業小屋のくろがね小屋を経由して安達太良山頂に至るが、登山口から600mほどで僧悟台への分岐がある。 分岐を進むと沢の徒渉箇所があり入渓できるが、オイラは手前からショートカットして入渓した。 しばらくは平凡な沢歩きとなる。 入渓して30分ほどにある最初の滝(5m)は右岸から容易に登れる。 しばらくは小滝や紅葉を楽しみながら歩く。 最初の滝からさらに30分ほどで三階滝が見えた。 左手からカメラを持った年配の男性が下りてきたので聞いたら、上の登山道から下りてきたとのこと。 この滝は名のとおり下段の滝(8m)、中段の滝(10m)、上段の滝(8m)の三段からなる。 下段の滝は左から直登できそうに見えたが、単独行のオイラに無理はできない。 巻道なのか滝見物用の道なのかわからないが、右岸に滝を巻ける道があったので下段はそれを利用する。 中段は右にしっかりしたスタンスがあったので慎重に直登し、上段はまた巻道を利用した。 下段の滝 中段の滝 上段の滝 三階滝の上流も小滝に釜やナメが続く。 上を見上げれば今を盛りの紅葉が眩しい。 右岸が断崖になっているが、ここが屏風岩というところらしい。 ギリギリの所にハイカーがいて下を覗きこんでいるが、こっちから見ると怖いな~ 屏風岩のすぐ上には2mと8m二段の斜瀑がある。 屏風岩の上からのギャラリー視線を感じながら滝の左側を登る。 斜瀑から数分で八幡滝(6m)に着く。 沢はここでくろがね小屋の方へ行く本流と、八幡滝のある支流に分かれる。 ここも登山道から下りることができ、数人のハイカーがいた。 オイラは滝を画像に納めてから滝を登るが、右側に鎖があった。 これは僧吾台への登山路のようだが、今は廃道になっているらしい。 八幡滝の上は道路のようなナメになっていた。 ほどなく中の滝だが、この滝は階段状の斜瀑になっている。 滝の右側には登山道があるようで、カメラを構えたハイカーがいたので挨拶をし滝を直登する。 岩はちょっとヌルが付いているので慎重に登る。 滑ったら一番下まで一直線に滑り落ちてしまうだろう。 次に現れたのが霧降の滝(20m)。 滝の右を直登できるらしいが、単独行でなくともオイラには無理そうに見える。 ここでも三脚をしょったアマチュアカメラマンとおぼしき男性が登山道より下ってきたので言葉を交わした。 滝の前で昼食休憩を取る。 多くの場合ここで沢登りを遡行終了し、左岸にある登山道を登り僧悟台から下山するのが一般的らしい。 しかしオイラは時間と体力に余裕があれば、もっと上流まで詰められると考えていた。 そして適当なところで登山道に出て、鉄山~くろがね小屋~塩沢登山口と周回できるだろうと考えていた。 このコースは体力的には大変だが時間はまだ12:40過ぎ。 よし行ってみよう。 登山道を登り途中から再度沢に下りる。 上流はナメもあるが流れも細くなり、ちょっとヤブっぽいところも多くなってくる。 ヤブが濃くなってくると歩みが遅くなる。 迷ったがこのまま進んでも登山道と離れるばかりなので、意を決してヤブに突入することにした。 ササがオイラの背丈以上もあるところは周囲が全然見えない。 GPSだけでも心許ないので、何回か木に登り直接自分の目で周囲の地形を確かめながら進む。 単独行ゆえ、はたしてオイラは無事登山道に出られるのだろうかと少々不安になる。 そうこうしているうちに突然登山道に飛び出た。 いや~助かった(笑) ヤブこぎの時間は約300mの距離を30分間かかったが、感覚的には1時間以上にも感じた。 ヤブこぎ中に木に登ると手前には紅葉、遠くには二本松市街が見えた。 ヤブこぎでだいぶ体力を消耗してしまった。 このまま登山道を使い下山することも選択肢だが、体力的になんとかなりそうなので登り始める。 この登山道は塩沢登山口から僧悟台を経て、箕輪山と鉄山の鞍部で縦走路と合流する。 鉄山より南を望む。 手前から矢筈森、安達太良山、和尚山の各ピーク。 鉄山(1709m)を振り返る。 もう午後3時を過ぎているので、暗くならないうちに下山するには急がなければと考えていた。 この時間だし、もう他に登山者はいないだろうなと思っていたら…いる(笑) しかもダブルストックでガンガン走っている人が何人も。 そういえばトレイルランの人達が、この辺を走っているとは聞いたことがある。 調べたら第2回安達太良山登山マラソンというのがこの縦走路も使い8月30日に開催されたらしい。 縦走路の分岐を峰の辻経由でくろがね小屋方向へ下りているときもまだ下から登ってくる人がいる。 しかもダブルストックでガシガシと。 その他にもヤマケイJOYに載っているような腰スカートのお嬢さんや赤ちゃんをおぶった若夫婦などなどがゆっくり下っている。 おいおい時間はもう午後3時半過ぎだよ?下るのは何時になるの?暗くなってしまうよ? 登山の常識は関係ないのか?などなど頭の中が???だった。 まあみなさん無事下山したんでしょうが。 くろがね小屋のあたりは紅葉もそろそろ終わりに近い感じ。 そのまま行くとあだたら高原スキー場へ行ってしまうので、くろがね小屋の300mほど下の分岐を沢へ下る。 下り始めてすぐになにやら石の重しの下にある。 見ると通行しないようにとの二本松市のお達し…えー聞いてない。 それにしては手書きでしょぼいし、見つけない人も多かろうに。 もちろん無視して進む(笑) その後は沢沿いのコースを坦々と下った。 午前中の沢登りで通った八幡滝や屏風岩にも立ち寄りながら。 スキー場に着いて下山カードを書いたのが17:10だった。 いや~よく歩いたよく登ったよ~満足満足。 GPSのトラックは電波が悪くて途切れているし、位置表示が狂って飛んでいる所もあるので参考程度に。 コースタイム スキー場駐車場10:00~塩沢登山口10:11~入渓10:17~最初の滝10:48~三階滝11:29-11:46~屏風岩12:04~八幡滝12:15~中の滝12:22~霧降の滝12:33-12:47~ヤブこぎ13:35-14:06~縦走路分岐14:37~鉄山避難小屋14:51~鉄山山頂14:57~縦走路分岐15:12~峰の辻15:19~くろがね小屋15:36~スキー場駐車場17:12 沢登りがあるのであまり意味がないかもしれないが、推計すると歩行距離は約13キロ、累積標高差は約1,100mだった。
by torasan-819
| 2009-10-13 22:31
| 沢登り
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Comments(8)
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加ト幹事長
at 2009-10-14 13:54
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やはり恐るべし・・
このコースは夏道を歩いたことがありますが、疲れて途中くろがね小屋で風呂浴びたぐらいでしたから、それをトラさんは沢や藪ですから驚きです、まったく。
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utinopetika2 at 2009-10-14 22:07
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torasan-819 at 2009-10-15 00:23
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torasan-819 at 2009-10-15 00:28
紅葉が綺麗に色づいてますね。
青空との対比も見事で惹き込まれます。 しかしホントにパワーありますね~(@@) 私もここへは行きましたが、おいしいとこ取りだけで霧降滝から下山しました。また行ったとしてもヤブ抜けたところでお終いでしょう(笑)
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torasan-819 at 2009-10-16 07:01
はなゴンさん
50歳にもなってパワーだけがとりえでして(汗) はなゴンさんも湯川行ってるんですね。 こちらに来てそんなに経っていないのに、沢もずいぶんあちこち行ってて凄いなと思ってました。 オイラの今回のルートはお遊びなんであまり意味ないです(笑) 来年は是非どこかの沢登りご一緒させてください。
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torasan-819 at 2009-10-16 23:24
はなゴンさんリンクありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。 |
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