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2011年 10月 30日
ナメ沢逍遙・叶道沢 ~ 2011年10月30日
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山域山名   摺上川 叶道沢
山行期間   2011年10月30日(日)
山行形態   沢登り(キノコ採り)
天候      曇りのち晴れ
参加者    3名(L:ナマステさん・Kさん・トラ山)
行程      林道駐車地点8:53~地神沢入渓9:30~ユノムラ沢出合12:00-12:16~クロノ沢出合12:22~
         林道13:34-13:42~駐車地点14:06
行動時間   5時間13分
移動距離   未計測
累積標高差 未計測
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予定していた山行が中止になった日曜日、ナマステさん達がキノコ採りへ行くというので乗っかった。長靴にカッパというキノコ採りスタイルで行ったのだが、他の2人は沢登りスタイルだった。聞くと叶道沢という沢を下降しするという。どうりで沢スタイルなわけだが、今日はキノコ採り主体なので何とかなるだろう。叶道沢(以前の地形図には観音堂沢と表記)は宮城県の七ヶ宿町にある峠田岳(1,081.7m)南斜面を源頭として、県境を越えて福島県福島市の摺上川ダム湖へ入る沢だ。この沢のかなりの部分が私有地の山にあるらしく、福島側から登ろうとすると事前に断っておかないとややこしいことになるらしい。実際そうなった記録がネット上でも散見される。しかし、上流部は国有林のようで、入山をとがめられることもない。そんなわけで、上流部から枝沢のひとつを下降し、二俣で折り返し別の枝沢を登るという考えのようだ。もちろん主たる目的はキノコ採りなのだが。




                     ナメコ
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                     こちらは赤ちゃんナメコ 
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                     手前がムキタケ向こうはナメコ
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                     倒木のムキタケ
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                     シロノハイイロシメジ
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                     ナラタケはもう終わりだ
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天気は曇りだが、徐々に回復するするようだ。七ヶ宿スキー場を過ぎ、さらに先へと林道を進む。途中で林道が崩れて車は通れないということで、適当なところで車を止め歩くことになる。30分以上歩いたところで、ようやく崩れた箇所にさしかかる。入渓点はそこからほんの数分の所だった。沢を林道が横断しているところから沢に下りる。後で確認すると、この沢は地神沢と呼ぶらしい。上流部なので流れは細い。早くも目はキョロキョロとキノコの姿を探している。この沢が数度目のナマステさんも、キノコ採りに来るのは初めてだという。キノコの姿が見えずハズレ沢かなと言い始めたところで、ナマステさんがナメコを見つけた。少量だがキノコが見つかると嬉しいもので、これからの期待が高まる。しかし、その後もナメコは少量しか見つからなかった。その代わりムキタケはある程度の収穫があった。なんとナラタケも見つかったが、この時期にまだナラタケが採れるのは珍しい。シロノハイイロシメジと思われるキノコも見つかった。これは食用になるが結構美味しい。

                      舗装道路と見まごうほどのナメ床
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                      数少ない滝
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                      さらに続くナメ
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                      ユノムラ沢出合
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それにしても地神沢はナメが凄い。キノコのナメコはあまり無いが(笑) 舗装道路かと言いたくなるほどの平滑なナメが続く。こんなナメは今まで出会ったことがなかった。沢の中に石があまり無かったのは、沢があまりにも滑らかなので石は止まることができずに、すべて下へと落ちてしまったのではないかとさえ思われる。しかも沢の傾斜は緩やかで厳しいところが無い。入渓点からユノムラ沢出合までの間に、数mのナメ滝が何箇所かあった程度だった。だから長靴でもそれほど不安は無かった。両岸の木々が葉を落としたせいで、すっかり明るくなった沢をひたひたと歩いていくと、何か山の中の別世界に足を踏み入れているような感覚になる。逍遙とはこのことかと思う。二俣のユノムラ沢出合まで下りて休憩とする。キノコを探しながらゆっくりと歩いてきたので、入渓から2時間半が過ぎていた。
※逍遙(しょうよう):そこここをぶらぶらと歩くこと。心を俗世間の外に遊ばせること。悠々自適して楽しむこと。

                      クロノ沢出合
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                      クロノ沢を登る
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                      2段6m滝(左端にトラロープあり)
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                      陽が差してきた林道を戻る
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下降はユノムラ沢出合までで、ここから引き返すことになる。少し歩くと左から沢が合流するクロノ沢出合だ。帰路はこのクロノ沢を登るという。始めクロノ沢は右岸に杉の植林地があり、倒木などでちょっと荒れた印象だったが、やがてナメが続くようになる。しかし地神沢よりも岩のヌメリが強く、非常に滑りやすい。ヌラ沢とでも呼びたくなるほどだ。サワーシューズの2人でさえ滑るほどで、長靴の私はついに滑り腰近くまで水に漬かってしまった。幸いカッパのズボンを履いていたおかげで、長靴には水が入ったが中まではあまり濡れなかった。途中でムキタケがあったので採りながら遡行する。やがてナメが消え、徐々に細くなる流れを辿ると林道に着いた。いつしか晴れて陽が差した林道を歩き車へと戻った。お目当てのナメコは今ひとつだったが、異境で自在に伸びやかに遊んだ1日となった。

                      ルート図(再現)
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by torasan-819 | 2011-10-30 23:08 | 沢登り | Comments(8)
Commented by lc4adv at 2011-11-01 20:39
いやぁ~、美しい。
Commented by utinopetika2 at 2011-11-01 21:57
う~む、いつもの厳しい渓相と違いますね。
こんな穏やかな沢歩きもよいものですね。
いやぁ~美しい~。
Commented by torasan-819 at 2011-11-02 07:06
lc4advさん
癒しの沢でした。
落葉の明るい沢を歩くのは気持ちが良いですね。
Commented by torasan-819 at 2011-11-02 07:08
utinopetika2さん
山の中の別世界でした。
ちょっと山に入るとこんなところがあるとは想像できませんよね。
Commented by NON at 2011-11-02 22:18 x
ナメが美しい~~~紅葉のナメいいですね

しかし~11月の声を聞くと、沢はもういいやと思うのでした。(@^^)ゞ
Commented by torasan-819 at 2011-11-02 22:24
NONさん
ふふふ…沢のお楽しみはまだまだありますよ。
これからがディープな沢の世界です(笑)
それにしてもワタクシの場合1年中沢やってますね。
沢登りと山スキーでの沢滑りとでホント1年中です。
Commented by maro4070 at 2011-11-03 20:30
このナメルートは私でも行けそうだなと。(^o^)
でも、キノコはもう無いんだべね。
Commented by torasan-819 at 2011-11-04 07:10
maro4070さん
この時期はヌメリが出て滑りますが、どなたでも歩けますよ。
でもキノコは採ってしまったからね(笑)
ワタクシはどんな沢でもよく探せば必ずキノコはあるものだと思うようになりました。


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