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2011年 11月 23日
五色温泉からの家形山 ~ 2011年11月20日
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山域山名   吾妻連峰 家形山(1,877m)
山行期間   2011年11月20日(日)
山行形態   一般登山
天候      曇り時々晴れ/曇り
参加者    2名(L:トラ山・河○さん)
行程      五色温泉(9:15)~霧ノ平分岐(10:18)~霧ノ平(11:12)~休憩(11:23-11:33)~白浜12:04)~
         新道分岐(12:55-13:05)~家形山頂(13:18)~硯石分岐(13:56)~東海大緑樹山荘(15:02-15:09)~
         霧ノ平分岐(16:04)~五色温泉(16:55)
行動時間   7時間40分
移動距離   約18.0km(GPS計測)
累積標高差 約±1,563m(GPS計測)
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家形山は吾妻連峰の東部に位置する山だ。その姿が屋根のような形に見えるので、家形山という山名になったらしい。山スキーを始めてまだ2シーズンの自分だが、吾妻連峰には何度も滑りに来ている。しかし、家形山はまだ登ったことも滑ったことも無いので、本格的なスキーシーズンの前に歩いてみようと思った。コースは山スキーのクラシックルートである五色温泉~家形山とした。天気はあまり良くない予報だったが、目的は歩くことなので問題ない。ところで五色温泉には民営としては日本最初のスキー場(五色温泉スキー場)が隣接していたのだという。なんと1911年(明治44年)にできたそのスキー場は、皇族や華族にも利用されたのだというから、スキーが特別な人達だけの娯楽だった時代の話しではある。しかしその歴史あるスキー場も1998年に閉鎖され、今ではリフトなどもなく旅館東側の斜面にその面影をわずかに偲ばせるだけである。一度滑ってみたかったと思っても、遅れてやってきた山スキーヤーの私にはかなわぬ夢となってしまった。





                      五色温泉宗川旅館
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                      旅館の建物を右へ回り込む
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晴れ間も見える空を見上げながら、今日の相方の河○さんと途中で待ち合わせる。五色温泉宗川旅館へと向かうと、県境が近づくにつれどんよりと曇ってくる。五色温泉に着く頃は、そのうち降り出すんじゃないかとさえ思える天気になっていた。登山道は旅館を右へ回り込んだところから始まる。特に登山口の案内板があるわけでもなく、最初は登山道を探してちょっとウロウロしてしまった。旅館の人から、霧ノ平分岐から霧ノ平方向へは刈り払いをしていないとの情報を得た。しかし踏み跡はありヤブこぎになるが歩けるとのことで、当初計画通り霧ノ平から家形山の北尾根を辿る左回り周回ルートとしよう。

                      古い標識
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                      明るい林を歩く
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                      木に飲み込まれかけているツアー標識
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旅館の裏山を登るという感じで、いたって普通の里山を歩き始めた。所々にある古いツアー標識が、ここが山スキーのルートであることを教えてくれる。標高差にして200mほど登ると鞍部になり、しばらくはコンター沿いに斜面のトラバースが続く。クヌギやナラの明るい林で見通しも良く気持ちがいい。林を透かして左手下に見える建物は、ゼオライト生産工場と最終処分場。道は細く所々崩れて、もはや斜面と同化しようとしている箇所も多い。このままではいずれ道も無くなってしまうのではないかと心配になる。人が歩いてこそ道は道であり続ける。落ち葉の上にヤマブドウの実が落ちていることに気付く。口に含むと強い酸味に、疲れが取れるような感じがする。よし帰りに拾って帰ろう。

                      霧ノ平分岐
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                      高倉山
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                      笹ヤブを掻き分け歩く
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                      霧ノ平から振り返り見る高倉山の虹
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                      雪に熊の足跡
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やがて道は霧ノ平分岐の追分になった。右手に上がる方が霧ノ平へと向かう道だ。聞いたとおり笹ヤブに覆われているが、踏み跡がしっかりしていて所々に赤テープもあり間違うことはない。しかし、今後も刈り払いされなければどうなるだろうか。高倉山(1,461m)の東斜面を、トラバースしながら徐々に高度を上げると笹ヤブが薄くなる。開けた鞍部に出ると風が強い。小ピーク(1,357m)を越えると霧ノ平だ。ここでは滑川温泉からの2本の道が合わさる。神楽岩(1,403m)を越え松やダケカンバの林を歩くと雪の上に熊の足跡。

                      白浜は白茶けた土
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                      家形新道の三差路
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                      垣間見えた五色沼
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白茶けた地面の白浜の先から急登が始まる。なおこの白浜(1,579m)から霧ノ平辺りでは、1994年2月に山スキー7人パーティーが遭難し、5名が亡くなるという痛ましい事故が発生している。道は明瞭な尾根を辿っていく。風は轟々と唸っているが、ツガの森の中は意外なほど穏やかだ。やがて登りも終わりとなり、家形新道の三差路に到着する。パラパラと雨が落ちてくる天気なので、10分ほどで昼食をすませ下山を急ぐことにする。家形山の山頂部東端のケルンを見て五色沼の鞍部へと下る。以前はこの鞍部から北斜面の沢沿いに道が付いていたようだが、今は廃道となっている。古い地形図にはその道が記されているが、新しいものにはない。この斜面は「ガンチャン落とし」といい、今度のシーズンは、ここをスタートとして五色温泉までのクラシックルートを滑ってみたいと考えている。ガスがかかっていて、五色沼はガスの合間に少し見えたが、一切経山はまったく見えない。風は強いが、ここは立っていられなくなるくらいの風が吹く場所なので、それから比べればなんでもない。鞍部を登って大岩で北へと方向を変えると、あとは下山するだけだ。

                      冬ごもりした東海大緑樹山荘
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                      途中にあった小沢の滝(10mほどか?)
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                      正面ロープで左斜面の道を登る
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                      四郎右ェ門沢を渡り車道に出る
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                      車道から左に折れ山道へ
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積雪期以外に歩くのは初めての大根森を過ぎると、下り坂の途中で左への分岐がある。木に硯石と書かれたプレートが掛けてあるが、下ってくると見えないので通り過ぎてしまい河○さんに呼び止められた。東海大緑樹山荘で小休憩してから小沢を数本越え、正面にロープが張られたところで左斜面の道を登り、さらに四郎右ェ門沢を渡り車道にいったん出るとまた山道に入る(車道歩きは200mほど)。この辺りは小さな標識しかないので見落とさないようにしたい。少し登ると霧ノ平分岐で、後は午前中と同じ道を戻るだけだ。

                      明かりの点いた宗川旅館
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それにしても適度な下り勾配の落ち葉の道は気持ちが良くて、ついつい衝動にまかせて走ってしまう。自然に走り出してしまうのだ。長く走れはしないのだが、走ることが純粋に楽しいと感じる。突然勝手に走り出したりして、河○さんには迷惑掛けてしまったかもしれない。とはいえ途中で忘れずヤマブドウを拾うと、暗くなり始めた五色温泉までの山道を急ぐ。晩秋の山中はあっという間に暗くなってしまう。何とかヘッデンは点けなくても済むかと思ったが、最後の最後で5分くらいヘッデンと懐中電灯に頼ることとなった。もう午後5時も近くなり、宗川旅館での入浴は諦め帰路についた。

                      ルート図(GPSデータ:河○さん提供)
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by torasan-819 | 2011-11-23 06:35 | 山登り | Comments(4)
Commented by utinopetika2 at 2011-11-24 23:41
精力的に登られていますね。
雪化粧する前の山は静かでしたでしょう。
風呂抜きとは・・・痛いです。
Commented by torasan-819 at 2011-11-25 07:21
この山にこんな時期にこのコースから登る人はほとんどいないでしょう。
でもそんな山登りが好きなんです。
温泉抜きは先日の大黒屋に続き痛かったです。
スタート時間が遅すぎました。
Commented by okusan at 2015-09-18 09:39
初めまして。
周回コース記録を興味深く拝見しました。

2012/9 月に家形山から下って高倉山中腹まで登りました。
その時は少しの歩きでしたが霧の平から背丈を越す藪道でした。
いろんな山・沢記録を拝見します。
Commented by torasan-819 at 2015-09-18 23:08
okusanさん
コメントありがとうございます。
こんなルートで歩く人は滅多にいません。
ところで「初めまして」ですか?
以前にもコメント頂いたことがあるような気がしましたが…


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