2012年 02月 22日
![]() 2月13日八甲田も3日目。酒は残っているが朝飯はがっちり食べる。天候もまずまずで今日のツアーに期待が持てる。しかし山頂はガスが濃く、結局ツアーはフォレストコースへ。一昨日とは違う斜面に連れて行ってもらい、バフバフのパウダーを滑り降りる。途中で雪に隠れた木にスキーを引っかけ転倒。その後は二日酔いということもあり、自制しながらの滑りとなった。午後からはさらに天候も回復し、ツアーは銅像コースに行くことになった。 朝の酸ヶ湯温泉 ![]() 101人乗りのロープウェー(あんみつさん撮影) ![]() ロープウェー山頂駅より ![]() 山頂駅前には一般観光客もいる ![]() 山頂駅から板を担いで無線中継所のある田茂萢岳(たもやちだけ)ピーク(1,326m)に登る。このピークの南西500mほどにある1,324mピークはニセ田茂萢岳と呼ばれているが、地形図ではそちらのほうが田茂萢岳と表記されていて本当のところは定かでない。田茂萢岳に登ると視界が広がる。ガスを透かしてぼんやりとだが、左手には手前の田茂萢湿原の雪原の先に昨年登った大岳や井戸岳、赤倉岳、右手には前嶽、その先には陸奥湾が見えている。やっと八甲田を滑るという感じになってきた。 先にガイドが滑って斜面チェック ![]() 次々と舞い落ちる ![]() 斜面のシュプール模様 ![]() 準備をするとガイドより注意事項の説明を聞きスタート。15~6名と結構な人数だが、我々以外にもガイドパーティーが見える。滑り始めてほどなく田茂萢沢の源頭斜面で、斜度は30度ほどであろうか。ガイドが先行し斜面の状況を確認する。ゴーサインが出ると参加者が次々とドロップイン。ノートラックの斜面を食べたいのなら先に滑るしかないが、そう慌てなくとも十分楽しめるラインがあるので、余裕を持って楽しみたい。転ばないか心配な自分だが、斜面に飛び込み最初の数ターンを切り抜けると心配するほどではなかった。昨日の裏山ゲレンデ訓練で、ある程度パウダーの滑り方の感触を掴んでいたのが功を奏した。沢に降りると右岸を歩きでの移動となる。少々登りがあるが、シールを必要とするほどではない。前嶽ピーク(1,251.7m)が眼前に見える鞍部で休憩。後から来たパーティーが前嶽へと登っていく。山頂から滑るのだろうか。 前嶽山頂を目指すパーティー ![]() 同行の4名で ![]() ノートラックの大斜面を見下ろす ![]() ドロップの順番を待つ ![]() 滑り終えて見上げる大斜面 ![]() こちらのツアーはそのまま前嶽の東斜面へトラバース。素晴らしい大斜面となる。ここを滑るのかと緊張と期待とがない交ぜになる。ガイドが1人斜面チェックに雪煙を上げて滑り降りる。さすがに上手い。さて参加者の番だ。順番にひとりずつ間隔を空けてドロップする。自分もポイントに移動し下を見ると吸い込まれそうだ。こんな深雪の大斜面を滑るのは初めてだ。意を決してドロップすると、滑るというよりも落ちていく感触に思わず声が出る。表現しようがないほど爽快。よく「粉に狂う」というが、この浮游感が病みつきになる気持ちもわかる。大斜面の下で集合するが、ガイドも今日の雪は今期最高と言っていた。極上のパウダーを滑れてまさにラッキー。 転んだときは助け合い(あんみつさん撮影) ![]() 銅像茶屋に到着 ![]() 今日の夕食(あんみつさん撮影) ![]() 大斜面は終わったのでその後は消化試合のようなものかと思ったが、初めはうねりのある斜面に少々手こずる。すぐ緩斜面になるので、後はトレースにスキーを乗せ走らせるだけだ。県道40号の銅像茶屋(冬季休業中)の前に出て無事ツアーも終了。普段なら見上げる道路案内標識板が、なんと目線の位置にあった。ちなみに銅像茶屋近くには八甲田雪中行軍遭難記念像がある。雪壁を降りて待機していたバスに乗り酸ヶ湯温泉に帰る。温泉につかり今日のルートを振り返るのがまた至福のひととき。スキー疲れに飲み疲れもあり、アルコールはほどほどにして就寝。 ルート図(赤:フォレストコース 青:銅像ルート) ![]() その4に続く
by torasan-819
| 2012-02-22 07:32
| 山スキー
|
Comments(4)
画像と地図を拝見すると、降りればどこかに着く感じですが、ホワイトアウトしたら、どっちに進んでいるのか判らなくなる山容ですね。
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いやぁ、八甲田三昧。堪りませんね。
去年初めて詣でましたけど、ドタバタと行ってきたのでガイドツアーなんて考えもしなかった。いいもんですねぇ。 これで太っとい得物があれば無敵でしょうね。雪がベチャベチャになる前にぼくらもアタックしたいです。
lc4advさん
八甲田は毎年のように遭難騒ぎがあります。 スキー場のコースになっているフォレストコースやダイレクトコースでの遭難も結構あります。 ルート案内のポールもありますが、のっぺりした山容はホワイトアウト時には簡単にルートを見失いそうです。 GPSは持っていた方がいいですね。
Tobyさん
その日の最適な斜面に連れて行ってくれるのは、毎日歩いているガイドだからでしょう。 料金はかかりますけど。 今回はセミファット板でしたが、バフバフのパウダーだったのでもっと太物だったらさらに浮游感が楽しめたかもしれません。 でもパウダーもいいですが春スキーのザラメもいいですよ~ |
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