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2012年 10月 10日
![]() ====================================================================== 山域山名 虎毛山塊 湯ノ又沢右俣(ガニ沢)・赤湯又沢左俣・虎毛沢右俣 山行期間 2012年10月7日(日)・8日(月) 山行形態 沢登り 天候 7日曇り・8日快晴 参加者 4名(L:Yoshikiさん・加○さん・田○さん・トラ山) 行程 7日 林道駐車地点8:39~入渓8:40~二俣(840m)9:24~登山道10:34~下降点11:23~二俣(750m)12:53~ 野営地(680m)13:19 8日 野営地7:19~虎毛沢出合8:30~亀甲模様(663m)11:00~二俣(735m)12:15~登山道(1,220m)14:43~ 林道デポ地点16:33 行動時間 7日4時間40分 8日9時間14分 移動距離 7日7.0km 8日 14.6km (GPS計測:記録間隔10m) 累積標高差 7日+551m -540m 8日+768m -934m (GPS計測:記録間隔10m) 装備 泊まり沢装備(ロープ30m×1・20m×1) ====================================================================== 虎毛山塊の奥深くに野湯があるという。ナマステさんのブログで知ってからというものずっと気になっていたが、なかなか行く機会を作れないでいた。今度白峰会の面々がそこへ行くというので、一も二もなくパーティーに入れていただいた。白石を午前5時に出発。いつものとおり前夜バタバタと準備したので、ほとんど寝ていないものだから眠い。初日の沢に厳しいところはないようなので、まあ大丈夫だろう。下山時のデポ車を置く予定の虎毛山登山口に向かうと、赤倉橋手前の分岐に看板があり、林道が崩れているので進めないとのこと。橋の手前に既に5~6台の車が駐車していた。しかし、登山口から下ってきた車があり、聞くとしばらくは進めるとの情報。ありがたいとばかりに車を進め、赤倉橋分岐から800mほど行ったところに田○車をデポし、Yoshiki車で湯ノ又沢へと向かう。今日はナマステさんの3人パーティー(ナマステさん・深○さん・後○さん)も野湯を目指しており、野営地で合流する予定としている。 駐車地点から湯ノ又沢右俣(ガニ沢)へ下りる ![]() 3m滝 ![]() ナメが始まる ![]() ナメが続く ![]() R108から右に折れ、湯ノ又沢沿いの道を登っていくと、湯ノ又大滝の看板はあったが湯ノ又温泉が見当たらない(帰宅後調べたら、昨年廃業し建物も解体されたとのこと)。あれ?いつの間にか過ぎてしまったのかと思いながら進むと、駐車スペースがあり登山道の標柱がある。少し手前のスペースにも車があり、沢登りらしい男女2人パーティーが準備していた。もしかすると目的地は同じかもしれない。ところで湯ノ又沢はこの駐車スペースの少し手前で二俣になっていて、今日遡行するのは右俣になる。登山大系にもこの湯ノ又沢右俣が紹介されている。しかし、現地の標柱には「ガニ沢」とある。いろいろ調べてみると、やはり湯ノ又沢右俣をガニ沢と呼ぶようだ。また、別な標柱には「湯ノ又ガンジャ口」とあるが、これは登山口の名称が「ゆのまたがんじゃぐち」ということらしい。ガニサワ→ガニジャ→ガンジャと変化し、湯ノ又沢ガニ沢の登山口、つまり湯ノ又ガンジャ口となったのではないだろうか(あくまでもワタクシの推定ですが)。標柱から林道の右手に入るとすぐガニ沢だ。登山道は沢を渡り先へと進むが、我々は沢を忠実に詰める予定。少し沢を登るとナメになり、その後はずっとこれでもかというほどナメが続く。岩のことは詳しくないが、おそらく凝灰岩であろう岩はフリクションが最高で、まるで傾斜の緩い舗装道路を歩いているようで、効率よく距離を稼ぐことができる。 右から枝沢を合わせる ![]() 2段4m滝 ![]() 面白い模様の沢床 ![]() 850mの二俣 ![]() 源頭部を詰める ![]() ガニ沢の滝は少なく、あっても小滝ばかりで最高は2段4m程度。もちろん滝を越えるのは容易い。地図を見ると湯ノ又ガンジャコースが沢を2度横切っており、気を付けて見ていたが1箇所しか見つけられなかった。804mで右の一段高いところから枝沢を合わせるが、真っ直ぐ水流のある方を進む。850mの二俣も水量の多い左沢へ進んだが、後でトラックログを見ると右沢の方が下降点に近かったようだ。岩は黄土色だが、模様のように黒い色が付いている。沢幅が狭まり源頭の様相を呈してくると、高松岳の山頂が見えてくる。沢の傾斜が増し枝が被ってくるが、順調に高度を稼いでいく。そのままでは高松岳山頂へ詰め上がりそうになったので、右手のヤブに突入し稜線の登山道を目指す。ネマガリダケの激ヤブを漕ぐこと15分ほどで登山道に出た。 稜線を下降点へと移動する ![]() 途中で見つけたブナハリタケ ![]() 下降点 ![]() ウォータースライダーのようなナメを下降する ![]() 作り物のように平滑なナメ ![]() 出合手前の3m滝を下る ![]() 2条滝6m ![]() やれやれとひと息ついていると、登山道を下からナマステさんパーティーが登ってきた。聞くと我々の後からガニ沢を遡行し始めたものの、途中から湯ノ又ガンジャコースに移って登ってきたという。今朝の2人パーティーも相前後して同じルートをたどり、既に赤湯又沢の下降をすべく移動したようだ。高松岳をピストンするナマステさん達と別れ、我々も赤湯又沢の下降のため登山道を東へ向かうこととした。沢は山腹を登るに従い、扇状に何本もの枝沢に分かれることが多い。そのどれを下降に使うかは、地形図を読み、記録のあるものは参考にして決めることとなる。赤湯又沢もそうなのだが、リーダーのYoshikiさんにはあたりをつけた枝沢があり、そこへ向かってどんどん歩いていく。GPSなどなくても、地形図と高度計と実際に見える地形でピタリとその場所を特定できるのは、野性のカンと経験の賜物だろうか。ここだという地点から下降を開始すると、すぐ沢形が現れてきた。やがてナメになり、スリップに注意しながら下降を続けるが、たいした滝もないので順調に進むことができる。790mあたりで、左岸から温泉が湧いているのを見つける。左岸が崖で迫る3m滝で右俣と出合う二俣。ロープを1度も出さずにここまで下降することができた。右俣は沢の石が赤く、水温も暖かく感じる。場所によってはあたりの空気もモワッとした感じがするのは、温泉水が流入しているからではないだろうか。2条の6m滝を降りて少しすると、左岸から湯気が上がっている。 あちこちから湯気が上がる野営地 ![]() 河原の湯船(土木工事途中) ![]() 入浴中(見苦しいので小さい画像で) ![]() こちらは適温の温泉 ![]() ![]() ここが本日の目的地だ。あちこちから蒸気を吹き上げ、ボコボコと沸騰しているところもある。平地にタープとツェルトを張っていると、ナマステパーティーも到着した。さて湯船はというと河原にその名残があったが、とても熱くて入れるものではない。沢から水を引く水路を作り、石を積んで砂を掻き出すなど土木工事をすると、何とか入れる状態にはなった。さらに加○さんが幕営地の東側に、適温の流れを見つけて小さいながらも入浴できる程度に掘った。こちらの方が熱からずぬるからず、そのままで何ともちょうど良い湯温。いつまでも入っていたくなるほどで、ついつい長湯してしまう。野湯には結局この日の夜に3回、翌日朝に2回の計5回も入ってしまった。他の記録を見ると、もう少し下流にも入れるところがあるようで、さらにはもっと上流の右俣には崩壊した小屋跡があり、そこでも野湯を楽しめるようだ。是非また機会を作って訪れて見たいものだと思う。 宴会開始 ![]() 秘密の味付けのほうとう汁が美味い! ![]() 焚き火は見ているだけで和む ![]() ところで、我々より先に下降を始めたはずの2人パーティーは、我々の到着後少ししてから到着した。どうも右俣を下降してきたらしい。話をすると、ブログを何回か拝見したことのある山で会えたらさんだった。明るいうちから盛大に焚き火を燃やし、呑むほどに酔うほどに大いに盛り上がる。誰とは言わないが、調味料担当のメンバーが味噌を車に忘れるという失敗がありながら、何とか工夫して作り上げた田○さんのほうとう汁も大変美味かった。ちなみに飲料水は野営地近くの支沢で取れる(自分はついつい赤湯又沢の温泉成分入りをそのまま飲んでしまったが特に何でもなかった)。いつしか担いできた酒は、自分のも他人のもすべて飲み干した。空を見上げれば星が瞬き、明日の晴れは約束されたような気分になる。話は尽きないが睡魔に襲われた自分は、どうも午後8時過ぎに轟沈してしまったらしい。まさに極楽の夜だった。 初日のルート図 ![]()
by torasan-819
| 2012-10-10 22:48
| 沢登り
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Comments(20)
野湯に入って焚き火で宴会なんて沢旅の至福ですね~
下山の虎毛沢の記録も興味津々、楽しみです。
0
高松岳~虎毛山の稜線はキノコ採りで狙っていたルートでした。
原始の雰囲気ですね。
こんばんは。
なんと!沢で山で会えたらご夫妻と偶然にご一緒されたとか! 素晴らしい!!(なかなかお会いできないご夫妻で、私も2回しか山でお会いしたことがありません。) さて、沢の方もナメナメが素晴らしいですね。 しかも泊。 我が家は、お隣の栗駒山・麝香熊沢遡行でしたが、日の出から日没までのロングラン。皆さんのように泊ならもっとエンジョイ(?)できたかも知れませんね。 羨ましい!!
Mt.Raccoさん
そうなんです偶然に会ってしまいました。 そちらはハードな沢登りだったようで、宴会沢の我々とは違ってストイックではないですか(笑) 赤湯又沢は難しいところが無いので、是非行きたい沢リストに入れておいてください。
すっかりお世話になりました。お陰様で特選露天風呂に入れました。感謝です。
トラ山さんに会えたと言ったら、皆にに羨ましがられました♪今年1番のビッグニュースかな。また、楽しくも心踊るレポを楽しみにしています。 ありがとうございました。
それにしてもバッタリと出会いましたね。私たちが歩いた登山道の逆コースを沢を使っての遡行だったようですね。野湯に浸かってのたき火コースに対して、小屋を使っての温泉湯船コースとまさに対照的であったようで、対比しながら拝見しました。あの方面には来年もまた行ってみたいと思ったのは、共通ですね・・・
はじめまして!
私も当日に赤湯又沢に日帰り温泉旅をしてきました。 ひょっとしたら左俣でお会いしたかもしれません。 単独だったため日帰り計画でしたが、次回は自分もテント泊で温泉三昧してみたいものです。 突然のコメント失礼しましたっ。
山で会えたらさん
こちらこそお世話様でした。 7日朝お二人を見かけたときに、もしかするとネットで知っている人かもしれないと思いました。 今回の特選露天風呂は、今までの記録には無い場所だったようです。 ちょっと狭いけど湯温は最高でしたね。 これからも情報交換などよろしくお願いします。
beerkatsuさん
前から歩いてくる姿というか、声ですぐわかりました。 そういえば虎毛の予定と聞いてはいましたが、まさかスライドするとは思いもしませんでした。 何か運命ですかね(笑) ところで沢〆に盛大に焚き火でのキノコ汁付き沢泊まりやりませんか?
しもぱっけさん
初めましてコメントありがとうございます。 下降中に男性とスライドして話しをしたら、日帰りで温泉を楽しんだとのことだったので、一緒に泊まりませんかとお誘いしましたが、もしかするとその方がしもばっけさんでしょうか? 日帰りとは凄いな~若い方は違うな~等と話していたんですよ。 沢登りはよくされているんでしょうか? もしそうならまたどこかの沢でお会いするかもしれませんね。 その時はぜひまた声をかけてください。 当方は目が悪いので気がつかない可能性大ですので(^^ゞ
こんにちは!
そうです、一緒にお泊りを誘っていただいた者です。 本当は宿泊したかったのですが、山に一人は怖かったので日帰り装備でした。 テントや着替えを持ってきていたら、是非ご一緒したかったです。 沢登りとまで高度な技術は持っておりませんが、温泉がある場所ならどこでも探索しております(笑) いつも単独ばかりなので、お声を掛けて頂いた時は本当に嬉しかったです。 またどこかでお会いできる日を楽しみにしております! とても素敵なブログで、見ているとワクワクしてきますね(^^
しもぱっけさん
やはりそうでしたか! 温泉にもかなり詳しいようですし、今後も是非情報交換などお願いします。 機会があれば沢登りもご一緒したいですね。 和賀山塊の沢登りをしたくて計画を温めているのですが、なかなか機会が掴めず実現してないんです。 来年になりますがお声掛けさせていただきますので(^o^) |
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